前回のコラムでも自然災害に言及したが、現在も別の自然災害が発生している。しかも、年初に一度大地震に見舞われた場所である。仮設住宅が床上浸水するなど、人間の想定を超えるような大惨事だが、被害に遭った人たちを今回も見放すつもりだろうか。
足元のこうした状況にもかかわらず、自民党総裁選の討論会などは予定どおりに行われているようだ。
投票権を持つのは全有権者の1%であり、一般の有権者にはおよそ関係のない自民党総裁選についての報道は連日大量に流れてくるのに、全有権者にとって大事な総選挙では、党首討論も候補者討論もほとんど行われず、報じられないのはなぜだろうか。
災害の最中に外遊に出て引き返すことすらしない現職の総理大臣にしても、自分たちのことしか考えていないとしか言いようがない。
災害への遭遇もまさにそうだが、本人の意思や努力とは関係なしに、本来であれば誰もが持って当然である機会や権利を奪われてしまうことがある。これらを生まれながらに持ち合わせていないこともある。
そうした事態に際して、急に困る人が増えないように普段から備えておく必要があるだろう。
現在では、ベーシックインカムやベーシックサービス、さらにはベーシックアセットなどの公共政策が提唱されている。いずれの策にも限界はあるのだろうが、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障しようとしていることには違いない。
そして、こうした社会保障の憲法上の根拠を13条に記された「幸福追求権」に求められることは間違いない。
よりよく生きるために現状の制度を変えていくには心理的抵抗があることは想像に難くない。しかし、今生きている人たちを中心に据えた制度が世界中で提案され試行されているなかで、こうした根本からの見直しを目指す治世者がいてもおかしくないと考えてしまう。
「護憲+コラム」より
見習い期間
足元のこうした状況にもかかわらず、自民党総裁選の討論会などは予定どおりに行われているようだ。
投票権を持つのは全有権者の1%であり、一般の有権者にはおよそ関係のない自民党総裁選についての報道は連日大量に流れてくるのに、全有権者にとって大事な総選挙では、党首討論も候補者討論もほとんど行われず、報じられないのはなぜだろうか。
災害の最中に外遊に出て引き返すことすらしない現職の総理大臣にしても、自分たちのことしか考えていないとしか言いようがない。
災害への遭遇もまさにそうだが、本人の意思や努力とは関係なしに、本来であれば誰もが持って当然である機会や権利を奪われてしまうことがある。これらを生まれながらに持ち合わせていないこともある。
そうした事態に際して、急に困る人が増えないように普段から備えておく必要があるだろう。
現在では、ベーシックインカムやベーシックサービス、さらにはベーシックアセットなどの公共政策が提唱されている。いずれの策にも限界はあるのだろうが、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障しようとしていることには違いない。
そして、こうした社会保障の憲法上の根拠を13条に記された「幸福追求権」に求められることは間違いない。
よりよく生きるために現状の制度を変えていくには心理的抵抗があることは想像に難くない。しかし、今生きている人たちを中心に据えた制度が世界中で提案され試行されているなかで、こうした根本からの見直しを目指す治世者がいてもおかしくないと考えてしまう。
「護憲+コラム」より
見習い期間