老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

太平洋戦争従軍記者

2016-06-30 16:07:52 | 戦争・平和
御年101歳になられたむのたけじ、故丸山静雄。この二人は同じ朝日の従軍記者としてフロントライン(最前線)において戦場を報道した。その体験は、むの氏の岩波新書数冊、丸山氏の岩波新書「インパール作戦従軍記」に詳しい。

後者の本において丸山静雄氏は、日本軍の敗走とともに戦場の生々しい現場を伝えられている。とくに私の記憶の片隅にいつもあるのは次の描写である。

日本軍の敗走とともに従軍記者としてインパールから中国へ向かう途中、ある川のほとりでひとりの若い看護婦が息も絶え絶えでいるのを発見。近づくとか細い声で水をくださいと言っている。丸山氏は看護婦に水を与える。水を飲むと看護婦はまもなく亡くなる。

歴史の本に書かれているのは、最前線で死んでいる兵隊ばかりであるが、従軍看護婦もかなりいたようである。

むの氏は、ここ10年位講演を続けている。最近の講演がテレビで流されている。むの氏は「従来から若い人たちは関心がないという声を聞いてきたが、最近の若い人は私の話をちゃんと聞いてくれる。若い人に希望を託したい」と。むの氏は今の政治情勢を招いた原因の多くが中、高年の人たちにあると思っているのであろう。

残念ながらこれは当たっている。安倍政権に代表される自民党のアメリカ追随の政治は、現在出来たものではない。憲法を軽んじてきた自民党の政治は、長い前史が存在する。

むのたけじ氏は、憲法9条に戦争を根絶する根拠を見出してきた。それは、従軍記者としての体験から来たものである。

むの氏の本(岩波新書3冊)には歴史家にはないパースペクティブがある。それは、歴史を人類史から説き起こす視点である。凡百の歴史家たちが決まって言うのは、人類史を紐解けば戦争の歴史に辿りつくということだ。

しかし、むの氏は人類史をそのように観ていない。縄文時代のように階級が成立していない時代に戦争はなく、平和な時代が続いた。今の歴史の記述で本当に人類史的な視野に立って書かれた本は少ない。むの氏の本にはそれがある。

私はむのたけじと丸山静雄の本から希望を学んだと思う。丸山静雄氏が過酷なインパール作戦の従軍から生還できたのは、氏によれば「多くの日本軍の兵士と違い、私は戦場体験を伝えるためにここに来たのであって、戦闘目的ではないので生還できた」のだと。

むの氏も同じであったと思う。むの氏は講演で言っていた。「安倍政権を倒す、戦争を殺す。このことで希望を持つ。今は死んでいられない。」むのたけじ、101歳の言葉に勇気づけられた。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
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7/10参院選は粛々とやるのですか?

2016-06-29 22:44:56 | 選挙
毎日見る、朝の情報番組。また芸能人が覚せい剤で逮捕された!、英国がEU離脱か?、池からバラバラ遺体発見!、サッカー日本代表キャプテンが結婚発表!、都知事候補に嵐櫻井くんパパを打診!・・・どのチャンネルもこれらの話題に時間を割いています。

確かに重要な話題もあります。しかし、参院選まで2週間もないのに各政党の動向や候補者の話題が全く出ないなんて、おかしくないですか?

そして、ポロッ!と出るのは共産党の議員が「自衛隊は殺人に行く」発言をして要職を辞任したなど、野党の話。参院選の争点どころか参院選の実施自体の話題を避けているように感じます。まさか、芸能人の覚せい剤逮捕もワザとこの時期に当てたのでは・・・と邪推してしまいます。

議会で今、何を論争すべきかを棚上げし、「投票率が低ければ、若者の関心をそらせば参院選は与党の勝利」という方程式で投票するだけの選挙を行い頭数だけの議員を揃えるならば、参議院なんて不要・・・ああ、でも・・・それは独裁国家の始まりになってしまう!

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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ひきこもりと日本国憲法

2016-06-27 16:47:59 | 憲法
以前「サロン・ド・朔」で「ひきこもり界隈の現状と自らのひきこもり体験」を講師として語って下さった‘ひきこもり名人’勝山実さんが、雑誌「週刊金曜日」の7月1日号から「ひきこもりパラダイス」というコラムを連載する事になりました。

勝山さんは、「毎週発行の週刊金曜日は締め切りのプレッシャーを感じる」と冗談ぽく語っていましたが、是非ガンバって続けて欲しい所です。

勝山実さんは、ご本人のお話によりますと、幼少の頃から御家族が教育熱心の余り、本人の意志に関わりなく勉学生活を強要され、その実態は虐待に近いものがあったということです。いわゆる「燃え尽き症候群」に陥ってしまったのかも知れませんが、高校生になった時から不登校に近い状態になり、成人してからは、大学進学もする事なく、ひきこもり、ニート状態。詳細は2000年初頭に発行された「ひきこもりカレンダー」という著書に書かれています。

勝山さんの言動は自虐的な部分もあり、親や社会に対するプチブラックユーモアもあり、2000年初頭にテレビ出演された時は、社会のパラサイトする若者に対する批判的風潮も有り、かなりバッシングされたと記憶しています。

しかし、彼の言動は、親に対する批判、怒りだけでなく、現在の日本社会にある矛盾や格差をも見据えています。ひきこもりというと、家に籠ってひたすらネットでネトウヨ的投稿を繰り返す人達、というイメージがあるかもしれませんが、中には、勝山さんのように、脱原発の人や日本国憲法を護ろうと集会やデモに参加している人達もいるのです。

デモや集会に参加したらもうひきこもりではない、という人もいるかも知れませんが、それは別の話しとして、実は日本国憲法と彼らのスローライフ的生き方は親和性があるのです。

日本国憲法の条文にある「基本的人権」は、ひきこもりの人達にも、路上生活者の人達にも権利としてあるはずですし、自分の事は自分で決めたいという強い意思は、「主権在民」にも通じるものがあると思います。

何よりも憲法25条「生存権」の「全ての国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」という条文は、ひきこもりやニートの人達にとって
の強い味方であるのです。

それらを変えようとする政権には、批判的眼差しを持っている人達でもあります。そして、日本国憲法は何よりも優しくて、懐の深い憲法だという事を一番良く知っているのは、彼らなのかも知れません。

働かない生き方には批判の声もあるかもしれませんが、今は「働けない、働かない」時であり、ひきこもる事で「自己との対話」を繰り返しながら社会に目を向け、自分の居る場所を探しているのではないでしょうか。

それはともかく、自称、ひきこもり伝道師、勝山さんの飄々とした、そこはかとないユーモア漂う「ひきこもりパラダイス」を楽しんで下さい。それは、ギスギスした今の生きづらい社会に、湖に投げられた一石のような存在になるのではないかと思います。

「護憲コラム」より
パンドラ
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英国のEU離脱選択と日本

2016-06-27 10:44:01 | 政治
イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利した。世界中の政府・メディアが注視したが、大方の予想を覆す投票結果だった。日本への影響は甚大で、円高は一時100円を切り、株価は一万五千円を割り込んだ。リーマンショックもそうだったが、こういう大変動時、世界経済の中で一番割を食うのが日本。まあ、これも当たり前で、対米従属一点張りの日本政府・外務省・財務省の国際性の無さがこういう大変動時への対応力を喪失させている。

特に株価の下落による年金の損失は甚大で、今回の下落前の損失が約5兆円。今回の大暴落で、損失額はその数倍に膨らんでいるはずだ。この事に触れないメディアや評論家など存在に値しない。
※(GPIFの年金資金、たった1日で約3.6兆円も消えた!イギリスショックで日経平均株価が1286円安!玉木議員「対策をするべき」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-12205.html
2016.06.25 21:00 情報速報ドットコム )

日本での大方の見方は、EU残留派の主張に即したもので、スコットランド独立投票と同様に、なんだかんだ言っても、最後は残留派が勝利するだろうというものだった。

ところがそうはならなかった。

わたしは、23日の「サロン・ド・朔」の会合に出席し、よく24日に帰郷したのだが、倉敷駅で、EU離脱の号外が配られていた。多くの人が受け取っていたが、この投票結果をどう受け取れば良いのか、みな戸惑っているように見えた。わたしには、この戸惑いの表情が、現在の日本や日本人が置かれている世界的立場(国際性の喪失)を象徴しているように思えてならなかった。

たしかに、ニュースとしては、多くの国民が、英国の国民投票を知っている。しかし、株の乱高下や円高・円安の要因としての英国の投票は知っているが、一体全体何故このような投票が行われるのか。それよりも何よりも、そもそもEUとは一体何なのか。EUと英国の関係性は何なのか。歴史の中でのEUの意味とは何なのか。多くの人は、あまり良く知らないし、関心もそんなにないだろう。まして、EU離脱のニュースが何故号外になるのか、などは、ほとんど関心の外だろう。欧州や米国の人々の関心などは、日本人からすれば、ほとんど異次元のものだと言わざるを得ない。

この日本人の国際性の無さは、政府自民党のあわてぶりによく表れている。昨日からの安倍首相の演説、公明党山口代表の演説がその事を象徴している。彼らは、『こういう大変動の時こそ、政治の安定が必要』とのたまわっている。一言も株価の下落によるGPIFの損失(※一説には15兆円超)には触れない。中には、安倍首相が今回の離脱劇を予感していたなどと持ち上げるバカもいる。もし、それが予見できたのなら、GPIFに指示して、年金の下落を防ぐ手立てを講じていて当然である。それもしていなくて、何が予見か。馬鹿も休み休み言えと言う話だ。

英国のEU離脱による円高や株価下落は、市場のリスク要因というだけではなく、日本経済のリスク要因として備えておくのが為政者としての常識。最悪の事態に備えた手段を用意しておくのも常識。国民の虎の子である135兆円にもなる『年金』のリスク管理などイロハのイ。それすら何も出来てなくて、何を威張っているのか。本当に度し難い馬鹿としか言いようがない。

政府が国民に語るのなら、政府は最悪の事態に備えて、GPIFによる年金のリスク管理はきちんとしている。離脱派勝利による損失は最小限に抑えられたので安心してください。さらに英国で展開している日本企業の活動に対しても、最小限の損失で収まるように事前に手段を講じているので、安心しなさい、というメッセージだろう。それも、きちんとした数値と方法を提示しておこなうのが、最低限の政府の義務だろう。

つまり、政府の『国際性』とは、今回のような場合のリスク管理を伴うものである。これが「驚いた」「予想を外れた」などというのは、言語道断。正確で的を得た政策を打つために、外務省があり、多くの国際会議があり、政府間交渉があり、その為に多数の人員が働いているはずである。それにかかる費用も莫大。それでも、今回のような事態に備え、的確な手立てを講じ、被害を最小限にとどめる事ができれば決して高くない。それを「驚きました」「予想に反した」などというのは、個人の言い訳なら許されるが、政府としては決して許されない。

最初に紹介した安倍首相・山口代表の言葉にも唖然とするが、菅官房長官の『増税を見送って良かった。政策判断として正しかった』などという感想は、論外。ただ,運が良かったなどと言う程度の認識で国の舵取りをされたらたまらない。

★そもそも、何故英国は国民投票をしたのだろうか。世界の支配層の間では、キャメロン首相の選択を疑問視する声が多い。(日本でも、日本テレビの橋本五郎などその筆頭)
 
「英政府が今回、国民投票を行った理由」
①EUの先導役であるドイツとフランスが、EUの政治統合を加速しようとしている。⇒これは、EU加盟各国の国家主権(財政や安保などに関する議会の決定権)を奪う事になる
②英国の上層部には、EUに参加して国家主権を剥奪されることに反対する勢力が以前から存在する。(※特に保守党)⇒EUに残留して、国家主権を剥奪されるのを是とするか否とするか、国民投票に問えと主張⇒キャメロンは彼らの主張を抑えるため、国民投票に合意。2015年に2017年末までにEU残留の可否を問う国民投票を実施する法律を作った。⇒このキャメロンの見通しが甘かったというわけである。

★英国の過去の国家戦略

英国は、他のEU加盟各国と違い、EUを利用して、自国の都合のよいやり方を貫いてきた。独仏が主導する国家統合(国権剥奪を意味する)に参加はしているが、ユーロを通貨として採用していない。シェンゲン条約(国境検問をなくす)にも入らない。このように、うまいこと国権を残したまま、EU中枢部の政策決定に関与して、英国に都合の良い戦略(対米従属やロシア敵視など)を欧州にとらせてきた。これは、米国にとってもきわめて重要で、英国を窓口にして、EU中枢部の政策決定に影響を及ぼしてきたのである。英国外交戦略の大目標は、ドイツの台頭や欧州の対米自立(親露化)を防ぐため、EUを腑抜けにする事である。

その為、英国はEUの国家統合には賛成ではないが、戦後米国の方針はEUの国家統合に積極的であり、表だって反対できなかった。だから、国家統合には参加しながら、英国独自のスタンスを貫き、存在感を発揮してきた。大英帝国の伝統を引き継ぐ見事な大人の外交戦略を駆使してきたと言ってよい。

このように英国のEU戦略には、裏表がある。だから、英政府は国民投票などやりたくないというのが本音だった。しかし、イラク戦争後の米国の覇権後退。それを見た独仏は、EUの欧州統合(対米自立)を加速し始めた。ブレアのイラク戦争参加戦略の失敗もあり、英国は表立って欧州統合に反対しづらくなってきた。

★今回の国民投票でEU離脱派が勝利したのは、英国の国家戦略が大失敗に終わった事を意味している。

その理由の一つに、金融の中心シティの動向がある。欧州中央銀行を中心に国際的な金融取引に課税する計画がある。さらに、パナマ文書で明らかになったタックスヘイブンの問題がある。タックスヘイブンの多くが、かっての英領植民地である事からも明らかなように、このような問題にロンドンのシティが深くかかわっている。欧州統合がこれ以上進展すると、EUの金融ルールが適用され、シティの儲けが減少する。それだけではない。タックスヘイブン問題なぢで、道義的責任も追及の対象になりかねない。シティは表だってEU離脱は叫ばなかったが、どうやら積極的に残留支持にも動かなかったのではないか、と言われている。

★独仏はどう動く

昨日早速EUの声明が出た。他の加入各国に影響が出るので、英国は離脱手続きを急ぐようにというものだった。この声明に象徴されるように、おそらく独仏は、欧州統合=【国家統合】を急ぐつもりである。

もともと、EUの中枢部(独仏中心)には、米国の軍産複合体と結びつき、無理な東欧諸国の加入やウクライナ危機、ロシアとの緊張関係の増幅、米国と組んだトルコのエルドアンの移民放出作戦の許容など英国に対する不満が高まっていた。だから、英国のEU離脱は渡りに船。間違いなく、独仏は欧州統合【国家統合】を急ぐ方向に舵を切る。さて、英国はどう対処するか、みものではある。

★米国の動き

米国は今回の英国のEU離脱決定に大きな衝撃を受けており、きわめて不快感に包まれているだろう。あまり知られていないが、アメリカ国立公文書記録管理局で発見されたCIA文書に、EUはCIAの構想であり、狙いは、アメリカ政府がヨーロッパに対する政治的支配を行うのを容易にすることだ、と明確に書かれている。アメリカ政府にとって、28の個別の国々を支配するより、EUを支配するほうがずっと容易である。しかも、もしEUがほころび始めれば、アメリカ政府の侵略にとって必要な隠れ蓑であるNATOもほころびる可能性が高い。

米国から見ると、EUはアメリカ政府と1パーセントの支配者のために存在するものであり、他の誰のためのものでもない。イギリス人、フランス人、ドイツ人、イタリア人、ギリシャ人、スペイン人、そして他の全ての国民を、国民として消滅させるのが狙いである。全てがEU人であり、米国はEU政府と交渉すれば、全てに決着がつけられる。きわめて合理的であり、無駄な時間や労力を節約できる。

この視点から、TTIPやウクライナ問題、トルコ経由の難民流入問題などを眺めると、米国の壮大な戦略が見えてくる。現実にEUのリーダー層・官僚などは、明らかに米国戦略の意図通りに動いている。これは、日本の官僚が米国の意図を受けて動いているのと同じ構図である。

日本人はあまり考えていないようだが、西側経由のウクライナ問題などのニュースなども相当なバイヤスがかかっている。この事を考慮に入れて世界の動きを注視しないと、世界の孤児になる可能性が高い。

こう見てくると、今回の英国のEU離脱は、米国にとってかなりのダメージであり、その修復には相当な時間がかかると思われる。

★ロシア・中国の動き

ロシア・中国も英国のEU離脱を固唾をのんで見守っていた。プーチンと習近平は早速会談し、足並みをそろえて今後の世界情勢に対応するようだ。ロシアと中国は、自国通貨での決済を拡大すると北京訪問中のプーチン大統領が、明らかにした。

・・さらに、中国は、25、26日に北京で開かれたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の第1回年次総会を開催した。当初、AIIBは57国参加を表明。(日本と米国は不参加)現在は、他に30ケ国が参加表明している。今回の年次総会では世界各国の元首や首相などの要職の経験者10人程度で構成する「国際諮問委員会」が設置される見通しで、金立群総裁が人選に奔走。これで中国主導との批判や透明性にも一定の評価が与えられるだろう。

また、「ロンドン、ニューヨーク、フランクフルトといった金融センターに資金調達を担う拠点を設ける」と既に発表しているが、東京が資金調達から外されている印象を世界のマーケットに示している。既にAIIBは、ADBや、欧州復興開発銀行(EBRD)、世界銀行とも協調融資の協議は進んでいて日本包囲網は出来つつある。伊勢志摩サミットの経済合意とは一体何だったのか。
・・・・・政界地獄耳 AIIBの日本包囲網
http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1668335.html
2016年6月25日9時19分 日刊スポーツ

◎英国のEU離脱をどう見るか

今回のEU離脱の大きな理由に移民、難民問題を取り上げる解説が多い。EU域内(特に東欧諸国)の安い労働者の流入が、英国労働者の仕事を奪い、賃金を安くしている。同時に、毎日毎日テロにおびえるのはまっぴらだ、という心理的理由もある。この反移民・反難民感情はあるだろうし、無視できないかも知れない。しかし、今回のEU離脱の要因を移民・難民問題だけに限定して考えると大きく間違うだろう。何故なら、この種の報道や解説には、『差別主義』は良くない、という前提がある。『差別主義』に公然と賛成する人は少ない。この傾向に則り、EU離脱派を貶めるというプロパガンダに使われている場合が多いからである。これは、米国のトランプ現象やサンダース現象の場合にもよくつかわれた手法である。

では最大の要因は何か。『反グローバリズム』ただ1点である。EUに対するCIA文書で明らかなように、EUの『欧州統合』は明確な国民国家消滅プログラムである。マルクスの国家消滅理論は、人間に対する国家障壁消滅理論であり、人間に対する愛情が根底にある。

ところが、CIA(ネオコン)が計画する国民国家消滅は、米国一国支配の合理化のための計画であり、各国や各国民の紡いできた歴史や伝統に対する何の敬意もない。ただ、1%支配層の支配の合理性追求のための手段である。

今回の英国のEU離脱は、その指導者たちが、このような米国の狙いを熟知したうえで行われていると見るのが至当だ。つまり、米国内の米国一極主義者(ネオコン連中)と多極主義者の争いの代理戦争だと考えた方が良い。

米国と言い、英国と言い、『大衆の反乱』とでも呼ぶべき現象が起きている点に注目すべきである。新自由主義理論に基づいた経済政策の拡大により、貧富の格差は、もはや看過できないまで拡大している。さらに、この経済格差は、国家間の経済格差の拡大につながり、世界の不安定要因になっている。

最近のEUは、憂慮すべき情況にある。覇権後退が加速している米国は、EUが対米自立しないように全力で邪魔をしている。(※最近の日本の政治情況と酷似している)軍産複合体やネオコン連中は、NATOを使いロシア敵視政策を延々と続けている。

米連銀(FRB)は、欧州中央銀行(ECB)にQE(債券買い支え)やマイナス金利をやらせ、米国金融システムの延命に協力させている。(※これもまた黒田日銀の金融政策と同じ)

最近とみに独裁化したトルコのエルドアンに入れ知恵をして、難民を欧州に流入させる方策を取らせたのも米国。(※シエンゲン条約の空洞化)EU中枢部はトルコを嫌っているが、米国の圧力に負けて、エルドアンに寛容にならざるを得ない。

このように見てくると、今回の英国のEU離脱劇。米国の圧力に抗しきれなかったEU諸国(独仏など)中枢部にとって絶好の機会になるかもしれない。欧州統合を急ぎ、対米自立の方向を確立すれば、現在のEUを悩ましている多くの問題の解決の方向が見えてくるかもしれない。

しかし、現在のEUの情況に不満なのは、何も英国だけではない。多くのEU諸国にも不満が渦巻いている。その為、英国の離脱劇のドミノ現象が起きるかもしれない。

このように見てくると、以前にも指摘した事があるが、覇権力が衰退している米国の「悪あがき」が諸悪の根源である事が分かる。個人でも組織でもそうだが、覇権力の衰退期は、過去の栄光を取り戻そうとして無理をする。この無理が、周りにかかる迷惑を倍増する。この迷惑が、周囲の混乱を増幅する。

現在のEUの混乱は、日本の混乱と同根である。英国のEU残留を期待し、当然のこととした勢力は、米国一国覇権を当然と考える勢力である。彼らの思考はそこで停止しているので、今回のような予想外の出来事に対処できない。

ただ、英国でも米国でも現在の世界の理不尽な秩序に対する大衆の反乱が際立ち始めた。その点だけが、日本の情況と決定的に相違する。今回の株価の大暴落を契機にして、年金喪失を徹底的に追及し『大衆反乱』情況を現出すれば、安倍ファッショ内閣を追い詰める事は可能である。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
流水
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change.org「陸上自衛隊に新エンブレムの撤回を求めます!」への反響

2016-06-26 21:18:07 | 安全・外交
このネット署名キャンペーンに賛同した方々から寄せられている多くのコメントから要約引用します。

+++++++++++++++++++++++++++++
・まるでやくざの紋章だ。このような暴力・殺戮礼讃のシンボルをエンブレムに用いるとは自衛隊=日本軍の本質を明らかにしている。
・自衛隊は防衛力であって暴力ではない、抜身の刀を誇示する事は威圧・暴力を意図したものと疑われかねない。
・~私の祖父も陸軍士官学校から中国侵略に参加した。~二度と軍刀をエンブレムとして扱うようなことはすべきでない。
・これを見たアジア諸国民が日本に対してどのような感情を抱くのか!全くの想像力の欠如。
・チャラチャラした暴走族などが虚勢を張る、あるいは自己陶酔のために着る、いわゆる「特攻服」の背中の刺繍にしか見えません。~あまりにも幼稚で、センスが悪く~
・~余りにも子供っぽ過ぎる軍オタ風デザインと安っぽい仕上がりが情け無いです。
・漫画の見過ぎとしか思えない下品なデインですよ。それに気が付かない関係者~
・恥ずかしいからやめてくれ。こどもの戦隊ヒーローモノじゃあるまいし。
・国がこんな三流の任侠漫画みたいなことしちゃいけません。
・まるで戦前回帰の軍国主義丸出しの醜悪さです。
・尊王攘夷のエンブレムかよ。
・これでは自衛隊ではなく、安倍首相が言う国防軍ではないですか。もう憲法が変わったという意識になっている
・とうとう軍国日本の亡霊が現れましたね。安倍政権と軌を一にしています。
・秘密保護法、安保法案強行採決、憲法改正発言武器輸出などの一連の流れのなかで調子に乗ってここまできたか、という感じです。
・このデザイン、時代錯誤。自民党が軍国主義の独裁国家を目指している~
・これこそ日本会議とこの団体に所属する国会議員が求める戦前の強い日本への憧れでしょう。
・「日の丸の下いつでも出て行って切るぞ」と言う気持ちを表した、安倍内閣のシンボルマークとしてはデザインを含め出色だと思います。
・見たとたん凍りつくようなエンブレムに誰が誇りを持てるのでしょうか。
・元自衛官ですが、こんなもの現役隊員も望まないんじゃないかな。
・いい大人が集まって、こんなものが採用されようとしている事実が信じられない。
・うわっ(>_<) これ、刀じゃなく握手、ではだめですか??
・カタナでバツ印を作るより両手で握手する自衛隊であってほいしです。
++++++++++++++++++

「いい大人が集まって、こんなものを」、集まったのは陸幕?、安倍首相?、ヒゲの元隊長?、ナチスの標榜者?、旧軍の信奉者?

コメントには嫌悪感、違和感、批判、呆れ、とまどい・・・そして、「刀じゃなく握手」という希望。国民のほうが、どれほど真っ当な感覚を持っていることでしょう。見て見ぬ振りをする安倍首相は、即刻退場!

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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「こども食堂」を知って

2016-06-26 21:08:58 | 社会問題
「こども食堂」のお話と現状、とてもよく理解できました。「かわさきフードバンク」の新聞記事でも同様ですが、見かけではわからない貧困がじわじわ増えていて、母子家庭や非正規社員の増加で子供達に負担がかかっているのが現状のようです。

私が小・中学生の頃は兄のお下がりが多く、サイズが合わなかったり靴下のゴムが伸びていたりしても我慢して登校しました。しかし、私よりもひどい格好をした同級生も2~3人はいた時代です。親は衣食住の「食」を優先していたとは思いますが、意外にも母は食事に無頓着で、進駐軍でコックをしていた父のほうが栄養に気をつかってくれた記憶があります。

一方、今の親は「衣住」を優先し、他人の目を気にして暮らしているように思います。子供の食事には無頓着でも親子で万単位のスマホ代に給料を当てる時代ですね。ほとんどの親が自分から「食事を援助して」とは言い出さないし、放っておいても子供はカップラーメンやスナック菓子で小腹を満たしてゲーム機に熱中しているから、まぁ、いいか・・・と。中には友達の家でいつも食事をさせてもらい、知らん顔の親さえいます。

そんな中から、必死に働き子育てをしていても生活費が足りず本当に援助が必要な家庭を探してサポートするのは大変な活動だと思います。単純に子供へ「食べにおいで!」と声をかけても、子供は親・家庭への帰属意識が強いですから、まず親を説得・教育すべく当該家庭へ通うのは根気のいる活動で、本当に頭が下がります。

米国などではキリスト協会が寄付金をもとに衣食を振舞うようです。しかし、それ以前に政府が経済・社会の底辺層を切り捨てない政策を進めるべきでは、と。

少なくとも子供たちが満腹で幸せな気持ちになれば非行犯罪が減り、学習意欲や勤労意欲が高まり、日本の将来にとってプラスになるはず。安倍政権や自民党には、そう考える政治家がいないのが情けないです。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
猫家五六助
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「こども食堂」って何だろう・・・

2016-06-25 21:23:03 | 社会問題
6月23日の「サロン・ド・朔」では、昭島市のこども食堂「あきしまこどもクッキング」代表の小川真一さんに「こども食堂ってなんだろう」のテーマでお話をしていただきました。

「こども食堂」については、貧困問題のひとつの切り口として、最近マスコミでもしばしば取り上げられていますが、マスコミの報じない側面を含め、現場のお話しを直接伺うのは初めてでした。

まず、「こども食堂」とは、「貧困」「孤食」に陥った子供達に食事を通じて社会との繋がりを持ってもらう支援をする場とのこと。

開設に当たっては、対象者の選定、場所の選定、行政との関わり、資金調達、食材の入手法、働き手の確保など、様々な問題を解決しなければなりませんが、中でも対象となる子供達にどうやって来てもらうかが、最初の難問だということです。

例えば人口13万の昭島市では、特定寡婦控除の対象(子供がいる一人親で年収が500万円以下)は約1500人。その殆どが年収150万円以下(半数近くは55万円以下)とのことで、一人親家庭の厳しい現実が存在しています。

しかし、日常生活の中で貧困は見えづらく、また貧困家庭として参加を働きかけられることに、親は拒絶反応があると言います(それはそうですよね)。制度や一律のシステムでは解決が難しいこの問題に対し、「あきしまこどもクッキング」では、スタッフたちが、対象の家庭一軒一軒に足を運んで信頼を築き上げることから始めているそうです。

食材はJAやセカンドハーベストなどの協力を得ており、米や野菜は比較的手に入り易いが、調味料などの入手は難しいとのこと。また、親が料理をする時間がとれず魚を食べさせる機会がないせいか、魚料理は親も子供も食べたがらない傾向があるそうです。「こども食堂」が「食育」にまで踏み込むかも議論が分かれるとのことで、貧困が齎す問題の根の深さ、複雑さが感じられました。

場所の選定や資金援助など、行政との関わりが必要な部分も多いけれど、行政任せだと「公平の原則」「責任の所在」などで、実体に即した臨機応変な対応ができ難い。民・民の活動に行政のサポートがあるというのが一番望ましい、というのが小川さんの意見です。「あきしまこどもクッキング」は、元々パパの子育てサークル「昭島パパネット」のパパたちが立ち上げた、民間主体の活動だそうです。

乗り越えなければならない困難は色々ある一方で、参加している子供達が後から参加する子供達に手の洗い方や三角巾の被り方を教えるなど、自発的な行動が出てきているという話や、お金が無くて修学旅行への参加を諦めていた高校生が当日「とにかく学校に行ってみなさい」とスタッフのおばさん達に背中を押されて学校に行った結果、教頭先生の立替えによって無事修学旅行に行けたというエピソードなど、社会で孤立しがちな子供達にとって「こども食堂」は社会との繋がりを習得する場にもなっているそうです。

小川さんは、「こども食堂」とは、自分にとっては「子供達が置かれている状態を知る場所」であり、参加者にとっては「質の良い人間関係をフラットに築く場所」だと言います。(素敵ですね!)

強いものを優遇し弱いものは切り捨てる政治が続き、希望を持ち辛い昨今ですが、そんな状況下でも若い世代の中に自主的、自律的な共生の意識が生まれ、育ち、「こども食堂」のような、あるいは、災害被災地へのボランティア活動のような、実践的な活動が、社会のあちこちに生まれ根付いている事実をみると、日本社会も捨てたものではないという気がしてきます。

日頃私たちは「政治は何をしてくれるのか」という基準で、政党や政治家を選択しようとしがちですが、自分たち自身が社会を担う主役であることを意識し、政治や社会を下から作り上げていくという視点を持つと、今までと違った風景が見えてくるかもしれません。

今度の参院選にあたっては、各政党が提示する政策の評価もさることながら、「私たちはどういう社会を作っていくつもりか」の観点でもう一度捉え直してみたい、との感想を持ちました。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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陸自「新」エンブレムの怪

2016-06-25 10:46:44 | 安全・外交
陸自の新エンブレムにある「抜刀した日本刀」に違和感を覚えたのは、防衛省本省(旧陸自・市谷駐屯地)で三島由紀夫が起こしたクーデター未遂~割腹自決事件があったからです。Wikipediaから引用すると、

【三島事件(みしまじけん)】1970年(昭和45年)11月25日に、日本の作家・三島由紀夫が、憲法改正のため自衛隊の決起(クーデター)を呼びかけた後に割腹自殺をした事件である。三島と同じ団体「楯の会」のメンバーも事件に参加したことから、その団体の名前をとって楯の会事件(たてのかいじけん)とも呼ばれる

以上、戦後この事件ほど日本刀が意味を持って使われた事件はないと思います。三島由紀夫の主張は「今の憲法下で自衛隊は否定されている。志ある自衛隊員は立ち上がれ」というものでした。しかも、陸自・東部方面総監が陸自の中枢建屋・総監室でやすやすと拉致され、日本刀で脅されて人質になったわけで、陸自のセキュリティ・危機管理面で最悪の事態に日本刀が使われたのです。

三島由紀夫の主張・行動を否定的にとらえるか、肯定的にとらえるか。その答えが新エンブレムに反映されている・・・と解釈されても仕方ないのでは。

さらに興味深いのは、Wikipediaのこの部分。
【三島由紀夫】(三島の)父・梓は、一高から東京帝国大学法学部を経て、高等文官試験に1番で合格したが、面接官に悪印象を持たれて大蔵省入りを拒絶され、農商務省(公威の誕生後まもなく同省の廃止にともない農林省に異動)に勤務していた。岸信介、我妻栄、三輪寿壮とは一高、帝大の同窓であった。

三島由紀夫の父親と岸信介の関係性は不明ですが、祖父を信奉する安倍首相は自衛隊に対して右傾化した思い入れがあるのでは。それを忖度した陸幕が・・・と邪推したまま、陸自の公式HPにある「新エンブレムの解説」本文を読むと不気味です。

私がイメージする「自衛隊と日本刀」には、日本陸軍の残虐行為や暴力団・右翼思想グループの威嚇行為がついて回ります。陸自の新エンブレムは無神経なのか、確信犯なのか。いずれにせよ、国際的には笑いものではないか、と。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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陸自「新」エンブレムを撤回しなさい!

2016-06-24 17:02:58 | 安全・外交
このキャンペーンで、初めて知りました。
Change.org: 宛先: 防衛大臣 「陸上自衛隊に新エンブレムの撤回を求めます!」

東京新聞には6/3付けで記事になってるそうですが、東京五輪のエンブレム問題よりもひどい、国の根幹に関わる問題です。すでに陸自の公式HPにも掲載され、その作成経緯が解説されています。

http://www.mod.go.jp/gsdf/about/emblem/ 

政治家も知識人も、誰も不思議に思わないのでしょうか、この「抜刀した日本刀」。陸自がこのエンブレムを掲げ制服につけて海外派兵したとき、海外の人はどう思うのでしょうか。

「昔、カタナで敵を切りまくった日本兵が来た!陸軍軍人の再来か?」

という印象を与えることに考え及ばないのか。軍隊じゃないのでしょう?自衛隊ですよね?

「違憲を承知の安倍首相がやっていることはクーデターだ」と書いてあるサイトがありました。ナチスのように粛々と、目立たないところで「強い国」にしようとする、日本会議に後押しされた安倍政権。陸自の「新」エンブレム問題は、参議院選のこの時期に拡散せねばなりません。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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「#自民党に質問」を拡散希望!

2016-06-24 13:10:16 | 自民党政治
「#自民党に質問」。これぞ、国民の声!素朴な疑問!こういう「あれ、なんか、変だぞ?」という気づきで、重大な欠陥や陰謀が露呈してくるように思います。

東京新聞6/23付「こちら特報部」記事の見出しは「『現状無視』『矛盾露呈』選挙直前、一億総活躍プラン」。小見出しには、
▼賃金引き上げ「焼け石に水」?
▼保育士・介護士増員、甘すぎる想定
▼働き方改革「長時間労働是正」うたうが・・・本当に導入したいのは「残業代ゼロ」?
▼財界と推進「再興戦略」と逆方向

とあります。この本文は、
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この参院選では私たちも厳しく問われる。
「アベノミクス」は成果を出しているのに「消費税増税は再延期」というような論理の破綻をどう考えるのか。
「この道を。力強く、前へ」進むと、どこへたどり着くのか。
私たちには考える責任がある。
責任を果たすこと抜きに自由はない。
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こう締めくくっています。

「アベノミクス」は国民にとって大失敗です。しかし、財界や富裕層にとっては大成功なのです。大多数の国民が幸せでないのに一部の特権階級だけが潤っているから、日本の景気などよくなるわけがない。

安倍政権は意図的に富裕層を潤わせて支持をとりつけ、一般国民は薄っぺらな言葉でごまかしています。私が「#自民党に質問」に続けるならば、

▼アベノミクスは「トリクルダウン」していないよね?
▼消費税8%の増税分3%は何に使ったの?
▼福島原発の「炉心溶融(メルトダウン)」がバレたのに「アンダーコントロール」は訂正しないの?
▼アベノミクスを継続するのに増税延期の「新しい判断」は説明しないの?

このように書きます。安倍首相の「責任をとる」は口先だけだから、責任とれる人、答えてっ!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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