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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

『安保・沖縄緊急意見広告』運動に「護憲+」として参加

2010-04-30 08:24:34 | 安全・外交
4月21日の記事でご紹介した『安保・沖縄緊急意見広告』運動に「護憲+」として団体参加することを決定しました。この間参加の可否についてグループ内で検討してきましたが、その際に寄せられたメンバーの意見をいくつかご紹介します。

====
☆「国内移設」反対です。グアムなど日本以外のところをアメリカが考えるべきだと思います。

☆徳之島の反対集会や他の県会(例えば長崎県議会)の反対決議を見ても、実質国内案は難しいと思います。よって結果は問いませんが、「県内・国内移設反対」を条件として賛同いたします。

☆具体的な結果を得られるような、うねり・継続活動へと発展していく運動の母体化へと発展していくことを願っている。

☆戦争を知らない世代が増えて、軍備がなければ国を守れないと思う人が増えている。軍備のないのも国を守る手段の一つ、沖縄基地は沖縄だけの問題ではないと思います。

☆沖縄の米軍基地は日本を守るためではなく、ロシアや中国に対してアメリカの戦力を誇示して無言の圧力を加える、いわばアメリカにとって極めて重要な戦略基地です。安保条約を破棄して基地の撤退を迫ることは、アメリカの国策と真っ向から対立するから日米関係が悪化する可能性はすこぶる高い。といって食料自給率40%の日本にとってアメリカとの友好関係をご破算にするわけには行かない。この綱渡りを実現するには卓越した政治力と外交力が不可欠です。現在の与野党を見渡しても残念ながらそれだけの力量を備えた政治家は見当たらない。「ローマは一日にして成らず」私たちは粘り強く民意が基地反対であることをアピールしてアメリカに納得してもらわなくては成らないと思います。

☆日米関係を時間をかけて、従属関係でなく、友好関係に正していくことでしょう。そのためには、粘り強く国民の意思を反映していくことが必要だと思います。

☆米軍基地(海兵隊)の移転先うんぬん以前に「海兵隊の駐留自体が不要」。

☆基本的には意見広告に反対する理由はないが、効果は疑問。

☆賛成です!4月25日は黄色い服を身につけて仕事をしていました。

☆どこだって基地は歓迎されるはずがない、ということは明らか。米軍基地が日本に必要なのか、ということから論じていかなければ絶対に解決の道はないと思います。
====
『安保・沖縄緊急意見広告』ホームページ
http://www2.nikkanberita.com/okinawaiken/

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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「アメリカ軍・極秘映像が語る、イラク戦争の闇」

2010-04-28 20:06:45 | イラク戦争
朝のワイドショー、フジテレビ「とくダネ!」を見ていたら、あまりにも惨い映像が流れました。タイトルは「アメリカ軍・極秘映像が語る、イラク戦争の闇」。2007年にイラク市街地で米軍の攻撃型ヘリにロイター通信の記者とイラク市民が惨殺される場面がヘリ搭載カメラに記録され、それがWiKi-Leaksに流出したものでした。

●exciteニュース「米軍、イラクでの攻撃を「ゲーム的」と非難される」
http://friends.excite.co.jp/News/column/20100406/Kotaku_201004_usarmy_gamelike.html

●市民社会フォーラム「〔米軍機密動画〕米軍によるイラク民間人およびジャーナリスト殺害」
http://civilesocietyforum.com/?eid=3854

●Youtube「Collateral Murder - Wikileaks - Iraq 」
http://www.youtube.com/watch?v=5rXPrfnU3G0

 蔵龍隠士さんの「今日のトピックス」を遡ってみると、記録されていました。
>2010/04/06 (イラクで2007年)米軍ヘリが記者を銃撃、当時の映像がネットで公開に [04] イラク

米軍の攻撃型ヘリ「アパッチ」は30mm機関砲を装備しています。それはパイロットのゴーグル型の照準器と連動していて(同時に映像を記録)、1km離れた場所からズームインして正確に標的を捉え、破壊します。

自衛隊員が持つライフル銃の口径は、7.62mmです。太平洋戦争で威力を発揮したゼロ戦の対空機関銃は20mm。アパッチ・ヘリの30mm口径の破壊力は「対戦車」用なのです。それを・・・

映像ではライフル銃をさげた男性2名を目標に周囲の市民、そして明らかに超望遠一眼カメラをさげた男性(=ロイター通信記者)を銃撃・・・いえ、砲撃に近い映像でした。砂煙とともに人間の体が粉々に飛び散るのです!

まるで戦争映画を見ているようでしたが、これは現実の鮮明な映像です。その後にスタジオの小倉さんやゲストの顔をパーンするのですが、一同・・・放送事故のように沈黙。

映像と同時に音声も流れ、和訳のテロップが出ますが、その会話も酷いものです。生き残り這って逃げる人の射殺許可を本部に求め、武器を持っていないので拒否されると「何してるんだ!早く武器を持て!」といらだつ。そして、その人を救護に来たミニバンに理由をつけて射撃。30mm弾を約120発も!装甲車が死体を喜んで踏みつけながら現場へ駆けつけ、子供2名が乗っていて生存を確認。

その報告にヘリ・パイロットは「・・・ミニバンに乗っていた子供が悪いんだ」と。1km先から射撃する機関砲の音。少し遅れて着弾して、粉々になる人間と踊るミニバン。酷くリアルな映像でした。

これが米軍の進める戦争です。在日米軍も含めた軍隊の本質です。現場で子供を救援した米兵は隊内で「なぜ助けた?我々の仕事は助けることじゃない、殺せ!殺せ!殺せ!女々しいヤツ」とののしられ、除隊させられたそうです。その米兵はインタビューに「現場は地獄だった。自分には同じくらいの子供がいる。30mm機関砲は人間を標的にするものではない」と答えていました。

Yutubeが見られる方は、(残酷なシーンですが)ご覧ください。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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政治絡みの事件は検察審査会には不適切

2010-04-28 19:55:51 | 社会問題
(検察審査会、フリー百科事典「ウィキペディア」より)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E4%BC%9A

2日続けて民主党幹部である鳩山首相(贈与不知の問題)と小沢幹事長(不動産購入問題)に対する検察審査会の議決が出たが、そもそも民主党幹部が二人も揃って市民グループによって告発されること自体が特異なことであって、そこに政治絡みの目的があることは明らかである。その上告発された出来事は随分昔の出来事であり、自民党が民主党に政権を奪われてから市民グループに事件が掘り返されている感が否めない。

即ち、市民グループ自体に民主党が野党時代には告発の意思は芽生えていなかったと想像でき、先に検察が胆沢ダムを西松建設が受注した問題で小沢幹事長の陸山会の秘書を国策逮捕して、メディアが毎日のように検察の国策リークらしき情報で小沢潰しを始めたことに触発されて、反民主党の市民グループが別件を調査開始し、告発に立ち上ったと思われる節もある。
 
一方で民主党政権を好しとしないメディアは新聞・テレビで毎日のように鳩山、小沢事件を「関係者によれば・・」との常套句で、あたかも検察のリーク情報であるかのような報道を流し続け、情報を操作し、国民感情や意思を今でも誘導していることは疑いのない事実である。

このような情報操作に、一般市民の有権者から無作為に選ばれた検察審査会のメンバーも晒されて感情や意思を誘導されていないとは断言できず、新聞、テレビの情報から何らかの予断を無意識のうちに形成し、それが審査に影響し、「市民の目」と化していることも否定できない。

さらに審査会のメンバーに反民主党の政治信条を持つ者はいないのか、極論すれば審査員が無作為に有権者から選ばれる場合にどこかの政党員(例えば自民党、共産党、公明党の党員)はいないのか、今回のように政治家絡みの事件で、なおかつ告発自体が政治色の濃い事件の場合、その辺りの要件がクリーアされて検察審査会のメンバーが選ばれていないとすれば公正なメンバーによる検察審査会の議決とは言えないはずである。

以上のように今回の事件はメディアによって政争の一環として情報が操作され、一般市民に何らかの予断が与えられて、その影響が危惧される上に、政治色の極めて濃い事件であり検察審査員に反民主党の政党構成員がいた場合に公正な審査が担保される保証が無い以上、今回の鳩山・小沢両氏の政治絡みの事件は検察審査会には不適切と言わざるを得ない。

因みに「昨年5月の改正検察審査会法施行後、検察審の2回目の起訴議決を経て強制起訴されることになったケースには、兵庫県明石市の歩道橋事故やJR福知山線脱線事故がある」(日経)とのことであるが、このような事件と上記の政治絡み事件のメディアの扱いを比較すれば、検察審査会には不適切なことが一目瞭然なはずである。

即ち歩道橋事故やJR福知山線脱線事故の場合にメディアは事実の報道にほぼ徹しており、まして情報を操作して市民を誘導するような必要はなく、検察審査会の審査員もメディアの報道から事件の真相は得ても、審査の予断となる影響を受けることは考えられないからである。

「護憲+BBS」「裁判・司法行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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ソドンヨを見ながら、我が世を見た

2010-04-26 11:03:25 | 民主党政権
最近、「ソドンヨ」というドラマを見ています。百済を舞台にした、ある意味、皇帝に成り上がろうとする(但し、ソンファ姫と二人で、或いは同志と共にの)時代劇です。その中の台詞に、気に懸かるものがあります。私には、実際上の政治の要諦にも見えました。
 
その1は、稲作作り・水田のための大池を作る(計画・設計・実施)場面です。

いづれも主人公チャンが担当するのですが、実施段階では、身分をに落とされています。そして、「これが成功すれば、2人(チャンとウヨン姫)を宮廷に戻す」との、時の皇帝との約束の下、身分を落とされたウヨン姫(陛下の母違いの妹、且つチャンの従兄弟)と共に(その保護はあるものの)、事業の困難と敵方とたちの迫害に直面、難渋します。
 
しかし、遂にその水田のための大池計画に、欠陥(自分たちの希望はあっても、の希望はないこと)、失敗する(大雨が降れば、決壊する等)だろうことに思いを致し、チャンは計画放棄を申し出ようとし、結局申し出たのです。
 
そうなれば永遠に、(鉱山掘り)の身分から浮かび上がれぬ恐れが強かったのに、です。そこで、ウヨン姫は、今は、兎も角、大池作りを成功させ、二人が宮廷に戻るのが先決、の犠牲が幾ら出ようが仕方ない、後のことは、後で対策すれば良いとチャンを口説きます。これが、その2です。
 
日本の時代劇(TV・映画)では、こういう台詞は、お目にかかりません。個人的に、ですが。そう、思い浮かぶものと言えば、せいぜい日本史での「百姓は、生かさぬよう、殺さぬよう(税金を絞りとれ)」(記憶では、=家康)くらい。…今でも、やっているのか、とも思われる。
 
何故なんだろうとも思うし、こういう台詞の入った時代劇であれば、現代生活にも活かされるだろうにと思う。歴史を暮らしに活かせるのにと。或いは、韓国には、こういうダイナミズムが息づいていて、日本にはそれがなく、平板というか、上命下達というか、そういう嗜好が(支配層に、延いては被支配層にも)刷り込まれ・好まれるのか、とも。
 
日本でも、やっと、政権交代はあったものの、伝統文化(言う通り教育?)に革新をもたらすことがあるのかどうか、未だ確信はもてない。有体に言えば、ネガティブだ。例えば、阿久根市に悪しき極端な例がある。
 
ただ従来の、(ねじれ国会時代)『この前の参院選の結果が民意だ』とか、否『小泉時代の衆院選が民意だ』とか言い募り(民意を蔑ろにし)つつ、我が意を通すことのみに専念する「偽の」民主主義=政府・代議員のためのそれは、早晩終わらせたいものと思う。

夏の参院選、或いは今般の沖縄県民大会が、その契機になりはしないか、否しなければならないのではないかと。今こそ、『われわれこそ、政治の主体(主権者)だ』と確信がもてるようにせねばならぬのではないかと、思いを強くします。

 http://gyao.yahoo.co.jp/p/00787/v08394/
 ★ソドンヨ (薯童謠)
 >百済の王家の血筋を引きながら平民として育った王子チャンの、激動の生涯を描く歴史ロマン大作。(ご参考まで)

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
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NHK「ハーバード白熱教室」

2010-04-25 21:44:49 | マスコミ報道
NHKテレビ総合で「ハーバード白熱教室」というハーバード大学のマイケル・サンデル教授の授業が公開放送されています。テーマは「JUSTICE(正義)」。何とも面白く、無知な私でも知的好奇心を刺激された番組でした。

私が昨夜見たのは第2回目の講義で、「命に値段は付けられるのか」「ある企業のあやまち」「高級な喜び低級な喜び」。

昨夜はベンサムの功利主義を扱っていました。「最大多数の最大幸福の原理」で知られた考え方です。少数者の権利が無視されかねないという問題や、功利主義の前提である「異なる個人の幸福度は客観的尺度で比較可能である」という問題点が、教授と学生、学生同士の間で議論されていました。

「高級な喜び 低級な喜び」の講義の中でサンデル教授はシェイクスピアのハムレットとアメリカで今一番人気のある番組を見せて、どちらが面白いか学生達に問いました。学生の多くはテレビ番組が面白いという意見でしたが、中の1人が挙手して「僕は最初観たときはテレビ番組の方が面白いと思ったけれど、人生の残りの時間を費やす事を考えると、享楽的喜びに時間を割くより、深く思考する喜びを選びたい」と言っていたのが印象に残りました。

サンデル教授は功利主義から市場原理主義にも言及し、市場原理主義とは「私を所有するのは私である」という事を述べていて、この考え方が何故「小さな政府」「自己責任」へと繋がっていくのかというのが良く分かりました。

市場原理主義者達に言わせると:

・干渉的政策=乗り物に乗車する際シートベルトを締めなさい。老後の為に貯金しよう、若い頃収入の一部を政府が徴集して、年を取ったら年金として給付する。

・道徳的政策=同性愛者などを道徳的に差別する。

・所得から税を徴収する政策=例えばビルゲイツの年収は彼自身が稼ぎ出したものであり、彼は国民にそれ相応のサービスをしているのだからそこから更に税金を課す事は彼の収入を盗むのと同じ。富の再分配を目指し社会福祉的政策を重要視する事はどろぼうと同じである。

これらの政策は全て否定されるべきであり、「私」が「私」を所有するためには政府は軍隊と警察だけでよいという考え方です。

サンデル教授は新聞に載っていた小さな記事を取り上げ、「火事が起きたとき消防車は駆け付けたが、その家が会員の自宅ではないと何もせずに隣の会員の自宅まで延焼しかけたら消火しようと見守っていた」というような事も述べています。

学生の間ではこの市場原理主義に対する反論も、それを擁護する意見も出て、中々面白い展開になりました。

サンデル教授は様々な門題を提起しそれを学生と共に考えようと試みます。どちらの意見に組みするのでもなく、学生達の意見の中から彼らに考えさせようという講義は相当な力量と用意万端の準備がなければ出来ないものでしょう。この講義がハーバードで圧倒的人気を誇る理由がわかりました。講義そのものは私のように何も考えずに見ていても面白く、とても興味ひかれるものでした。

私は言葉足らずで中々講義の面白さを伝える事が出来ませんが、サンデル教授の講義はまだまだ続きます、興味のある方は是非御覧になって下さい。

※解説を千葉大の小林正弥教授がなさっています。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より
パンドラ
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「辺野古修正案」は事実か?

2010-04-25 21:40:14 | 民主党政権
日本の各メディアは米国メディアの報道として、政府(岡田外相)が辺野古修正案を米国に打診したと報じているが、果たして事実であろうか、この報道を群馬県に行っていた鳩山首相は現地で記者から問われて、事実無根と真っ向否定している。

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819481E0E6E2E39B8DE0E6E2E6E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;bm=96958A9C93819481E0E6E2E3E18DE0E6E2E6E0E2E3E29F9FEAE2E2E2

おそらく今日の沖縄県での県内移設反対集会に合わせて挑発し、更に火に油を注ぎ、反対運動を盛り上げさせ、鳩山首相を「立ち往生」させるためのデマであろう。しかし先の徳之島の反対運動と言い、今日の沖縄の反対集会といい、鳩山首相が海兵隊不要(米国へのお引き取り)の立場に立てば、順風満帆の追い風の集会となるのである。

今や米中が日米安保条約は「日本の核武装と世界のテロ封じ込め」のために共通の利益との立場に立とうとしている時代であり、冷戦時代の対中ソのための、日米の安保必要論の時代ではないことに目覚めるときである。

ところで余談ながら、今日の沖縄集会に仲井間県知事が出席するとは無節操である。前回の知事選で糸数候補と知事選を争ったときは、辺野古移設(県内移設)に賛成していたはずである。おそらく今年11月の沖縄知事選を睨み、勝ち馬に乗ろうとの日和見主義の選挙戦術でしかないであろう。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔の美少年
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白川日銀総裁の勇気ある発言

2010-04-24 10:45:50 | アメリカ
現在米国ワシントンでG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されているが、23日のテレビニュースで白川日銀総裁が中国の人民元切り上げ問題に触れ、暗に米国政府が中国政府へ圧力を掛けていることに対して、自国の輸出振興策に他国の通貨切り上げだけを求めても解決しない、過去の日米間で為替変動相場制移行後(円高・ドル安)も日米の貿易不均衡は改善しなかった、と演説する姿が流されていた。

その裏には金融デリバティブ経済から脱皮し、製造業の再生(競争力向上)に注力しないことには、単に人民元を切り上げても世界の生産工場になりつつある中国への輸出競争力は強化されないということも含まれていると思う。余談であるが、トヨタの足を引っ張っても自国の製造業の競争力が高まるわけではないのである。

しかし人民元切り上げ問題については、ガイドナー財務長官のみならず、オバマ大統領まで関わっていただけに、よくぞ正論を述べてくれたと思う。テレビの映像では白川総裁の演説が終わるや、他国の代表からもかなり拍手が贈られていたように思う。やはり学者であり、エコノミストに裏付けられた自信がなせる発言であろう。

鳩山内閣の閣僚も米国政府に正論を述べる自信を身につけて欲しいものである。久しぶりに溜飲を下げさせて貰ったような気がした次第である。

「護憲+BBS」「各国の動きに注目する」より
厚顔の美少年
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被爆マリア像のバチカン訪問

2010-04-23 14:26:17 | 戦争・平和
4月22日の朝日新聞朝刊1面に、長崎大司教等「平和を祈る巡礼団」が被爆マリア像を携えてバチカンを訪ね、「核兵器廃絶に対する長崎の思い」をローマ法王に伝え、法王が祝福する姿が写真入りで報道されていた。巡礼団はその後5月3日から開かれる核不拡散条約会議に合わせてニューヨークに向かうらしい。

被爆マリア像の実物は長崎の浦上天主堂で昔見た覚えがある。今回の新聞写真でも何かを訴え、願っているような、哀れで悲惨な顔(瞳)は今も同じのように感じる。その願いはノーモア長崎であり、核廃絶と平和への願いであろう。

報道に依れば、被爆マリア像のバチカン訪問は1985年に続き2度目とのことである。そこまで歴代の長崎大司教が被爆マリア像に託す平和への願い(というよりマリア像が訴えていることと言った方が適切かも分からないが)が強いのであれば、被爆マリア像のレプリカを制作して、背景に長崎のキノコ雲の写真を配して、サンピエトロ大聖堂に展示されているピエタ像(ミケランジェロ作)と並べて展示して貰ったらどうであろう。まさに原爆投下による悲劇の傑作とでもいえよう。

年間に信者や観光客を合わせて何百万人もの人が訪れる場所である。被爆マリア像が訴える「平和への願いと核兵器の恐ろしさ」は永遠のものとなり、現実の政治に翻弄されるオバマ大統領の核廃絶の訴えとはまた違った訴えとなるのではなかろうか。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年
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『安保・沖縄緊急意見広告』運動参加呼びかけ

2010-04-21 13:57:56 | 社会問題
知人から『安保・沖縄緊急意見広告』運動への参加の呼びかけが送られてきましたので、ご紹介します。

===以下チラシより【転送歓迎】===

●沖縄・緊急意見広告運動参加のおねがい

 ご承知のように、数々の決議でもって、沖縄県民の「普天間閉鎖・返還、辺野古新基地建設断念」「県内移設反対」の総意は示されております。にもかかわらず、辺野古のキャンプ・シュワブ陸上・勝連沖「移設」案と一部機能の徳之島移設案など、沖縄の民意を踏みにじる露骨な政治的動きが強まっています。このまま行けば鳩山政府の「5月決着」の内容が、普天間米軍基地の「県内移設」という最悪の《基地のたらい回し》に集約されるのではと、わたしたちは憤りとともに危機感を募らせています。

 わたしたちはそうした選択を許さぬように、今こそ、「沖縄の痛みを全国民の痛み」としてみんなで受けとめ、国内紙に「意見広告」と言う形で共同の意思を表明しようと、呼びかけます。
 この問題は沖縄だけの問題でなく、日本に暮らすすべての人びとがその苦しみ・痛みをみんなで受けとめ、真剣に考え、解決していくべき問題です。
----------------------------------------------------------------
1.普天間米軍基地の即時閉鎖・返還を求め、「県内移設」に反対します。

2.辺野古・シュワブ陸上・勝連沖案などの断念を求めます。

3.もう、安保はやめましょう。
  東アジアの一員として平和に生きるために、みんなで海兵隊の存在、日米安保条約を見直し、軍事力によらない平和を構想しましょう。
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 わたしたちは、日本全体の0.6%の面積しかない沖縄に米軍基地の75%を押し付けてきたことを深く反省し、岩国・厚木・佐世保・横須賀・横田など本土各地の基地に苦しむ人びとの痛みも沖縄の人びとと同様であると考え、沖縄県内はいうに及ばず、「徳之島」など「移設先」探しでなく「米軍基地はアメリカに持って帰れ」と声を挙げようではありませんか。

1、広告の掲載紙、時期、賛同金の目標
  5月(5・16普天間包囲を目処)に国内紙と沖縄地元紙へ掲載。
  目標額は1200万円。
2、賛同金(5月連休までにお願いします)
  個人1口1000円で一口以上。団体は、1口5000円で一口以上。
  3ネット上でも賛同を受け付けます。
3、広告掲載の時期予定原稿及び予定紙はホームページにてお知らせいたします。

■発起人

安次富 浩 名護・ヘリ基地反対協議会共同代表
上原 成信 沖縄・一坪反戦地主
大野 和興 脱WTO/FTA草の根キャンペーン事務局長、日刊ベリタ代表
尾形  憲 法政大学名誉教授
武  建一 連帯労組生コン支部委員長、中小企業組合総合研究所代表
本山 美彦 京都大学名誉教授、「変革のアソシエ」共同代表
山内 徳信 参議院議員

■呼びかけ人

天笠 啓祐 ジャーナリスト
新崎 盛暉 沖縄大学名誉教授
当山  栄 沖縄・平和市民連絡会
下山  保 元パルシステム生活協同組合連合会理事長
山浦 康明 日本消費者連盟事務局長
高里 鈴代 沖縄・行動する女たちの会
池住 義憲 大学教員(立教大学大学院)
石田甚太郎 作家
弥永 健一 数学者
岩井 忠熊 立命館大学名誉教授
川那部浩哉 京都大学名誉教授・生態学
内田 雅敏 弁護士
前田 知克 弁護士
里見 和夫 弁護士
斎藤 貴男 ジャーナリスト
齋藤  稔 法政大学名誉教授
鶴田 満彦 中央大学名誉教授
水田  洋 名古屋大学名誉教授
柴田 隆行 東洋大学教員
大平  剛 北九州市立大学・教員
知花 昌一 沖縄・読谷村 村議
野田 正彰 関西学院大学教授
橋野 高明 同志社大人文研研究員
黒滝 正昭 宮城学院女子大学非常勤講師
永嶋 靖久 弁護士
原田太津男 中部大学教授
東  栄蔵 文芸評論家
鐘ヶ江晴彦 専修大学教授
宇沢 弘文 東京大学名誉教授
吉川 勇一 文筆業
藤岡  惇 立命館大学教授
鎌倉 孝夫 経済学者
堀  孝彦 名古屋学院大学名誉教授
柴田 高好 東京経済大学名誉教授
高良  勉 詩人
子安 宣邦 思想史家
きくち ゆみ 平和活動家
田中ひかる 大学教員
安里 英子 沖縄大学非常勤講師
落合 正史 日中友好元軍人の会
金井  創 日本キリスト教団佐敷教会牧師
安川寿之輔 不戦兵士・市民の会
山本 真理 共同通信社
脇浜 義明 地域アソシエーション研究所
松浦 愚明 浄土真宗本願寺孤僧侶
垣沼 陽輔 連帯労組近畿地方本部委員長
大野  進 全日本港湾労働組合大阪支部委員長
中村 吉政 全国金属機械労働組合港合同副委員長
津林 邦夫 北大阪合同労働組合書記長
本田 直明 管理職ユニオン・関西委員長
内野  一 近畿バラセメント輸送協同組合理事長
池田良太郎 近畿生コン輸送協同組合理事長
吉田  伸 近畿生コン圧送協同組合理事長
大西  孝 近畿生コン関連協同組合連合会事務局長
坪田 健一 関西生コン関連中小企業懇話会・会長
和田 貞夫 社会資本政策研究会・会長
中西 正人 グリーンコンクリート研究センター理事長
他、呼びかけ人・賛同人・賛同団体はホームページに掲載

■メールアドレス okinawaikenkoukoku@berita.jp
■ホームページ http://www2.nikkanberita.com/okinawaiken/
=====

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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農地も山も・・・

2010-04-19 23:21:12 | 暮らし
桃李さんのフランスの食糧事情のお話、興味深く読みました。フランスが自給120%に対し、日本が50%を切ってしまう。そして日本は農産物の値段が高い。そのことは、私も気になっていたことでした。

1つは、フランスは平地が3分の2と多いのに、日本は山地が多く森林面積が3分の2。そして1戸あたりの農地面積が少ないから、集約農業が出来にくいことがあるでしょう。小さければ単位面積当たりの費用がかかります。これは農産物の値段に関係してきます。

また、山間部に小さくても苦労してつくっていた田畑は、過疎でどんどん放置されています。お米が余るからと、転作を強いたり、生産調整させて、田んぼを荒地に変えるような政策も取っています。働かなければお金をあげるというヘンな話でしたよね。これも離農に拍車をかけました。

また、戦後に日本人は食生活を変えました。それまでは、たんぱく質とでんぷん質があってカロリーが高いお米が食生活の中で多くを占めていたのですが、パンや肉や野菜、果物とバラエティーに富みました。この日本の気候の中で一番収穫し易いお米の生産が減ってしまった。そんなことも、カロリーベースで計算する自給率の低下と関係しているように思います。

高齢化と過疎による農村の疲弊は、これからもますます食糧自給率を落としていくだろうと思います。

また、今日の東京新聞に「ハゲ山」の話が出ていましたが、林業はもっと壊滅的です。東南アジアの南方材や、シベリアのタイガなどから切り倒して植林もろくにせずに輸入してくる材木のおかげで、国産材は値下がり、林業では決して食べていけないからです。切って売っても赤字なのですから、植林する余力などありません。放置となります。

切らずに枝打ちや間伐などの手入れを怠った植林地は、うっそうと繁り陽が差し込まないので低草木は育たず、木も可哀想です。そして水の涵養度が下がるので、洪水を起こし易くもなります。すると土木産業に甘い政府は、川の護岸をコンクリートで固め、ダムをむやみやたらに作る。

山は荒れ果てています。「安いもの」を追求した日本の姿です。

「護憲+BBS」「コラムの感想」より
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