老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

ドイツ気象局に「放射能拡散予想情報」継続の要望を!

2011-07-28 14:57:20 | 原発
友人から至急の依頼がありました。少し編集してご紹介します。主旨に賛同される方は、是非協力して、「お願いメール」を送ってください。

===
ご存知だと思いますが、ドイツの気象局が放射能拡散予想をやってくれてましたが、それが7月29日(あした)で終了するそうです。

これです↓
http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif

わたしは毎朝これを見て、放射能の方向を見定めていました。
本来なら税金で作った日本政府が持ってるSPEEDIを日本国民のために活用するのが筋ですが、隠ぺいばっかりやってる政府の情報は信じることができません。

ドイツの拡散予想を参考にして、窓を開けるとか、子供を外で遊ばせるとか、マスクをするとか、みなさんいろいろ気を遣っているようです。子供を持ってるお母さんたちは特に困っているようです。

そこで、ドツ気象局にこのサービスを止めないようお願いメールを出しましょうという話が、Twitter上に上がっています。

これです↓
http://www.witheyesclosed.net/post/8054351354

ドイツ語・英語の例文もありますので、それを参考にして要望を送っていただくよう、よろしくお願いします。(Twitter上では、ドイツ語の方がいいかも、といっていますので、なるべくドイツ語で送っていただければと思います。)
===

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
笹井明子
コメント (12)
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蜜蜂倫理は止めよう

2011-07-27 13:49:17 | 憲法
これはだいぶ前のことになるが、あるグループの集まりでお話を伺ったときの話である。その内容は某紙記者のコラムの批判で、私はその方のご意見に大体賛成であるが、そのときに考えたことをここに少し述べておきたい。
 
というのは、その記者の口調がいかにも外国のインテリさんと親しく、ご自分もその仲間のような口ぶりだったこと自体に、私はどうもいただけない気がしたからである。

その記者は、日本人の平和主義が西洋のインテリたちから大変甘いものだと考えられていることを指摘して、彼らはヒットラーのチェコ併合を認めたチェンバレンのミュンヘン会議の宥和政策がどんな悲惨な結果を生み出したか痛切に知るゆえに、日本の戦争拒否の平和主義に批判的であることを述べて、原爆体験から生み出された核アレルギーによる日本の平和主義を一種のアレルギー扱いして、西洋人の批判の側に立つような口振りで、自分も西洋のインテリ並みのインテリみたいなエッセーだったのが、私には問題だった。

そういうふうにいうなら、西洋人のミュンヘン体験も核アレルギーと大差のないアレルギーであることを、記者は西洋のインテリさんに教えてあげるべきだったのではないか。原爆体験はそれぐらい大きく貴重なものなのである。

そしてこれも私のやたら批判的な悪癖のせいなのであろうか、この報告をなさった方の結論の中にも、ひとつ気になったことがあった。その方が、日本を独立国家だと考えられているのではないかという点である。
 
現在の日本は、全国の重要な地点には全て「治外法権」を持ったアメリカ軍が駐留しており、そういうことが起こってはならないが、もし他の外国が攻めてきたら、自衛隊がアメリカ軍の指揮を執るのではなく、アメリカ軍が自衛隊の指揮をとって、アメリカの重要な軍事基地日本を守ろうとすることは自明だ。そんな状態の国を独立国だというのは無理であろう。
 
敗戦直後に九条を持つ憲法が出来たとき、この完全非武装の国家が外国の攻撃を受けたらすぐに全面降伏する憲法だと考えて、そういう意味で私は歓迎した。その当時は、日本は文化国家として再出発するはずだったのである。

日本は今、実力でアメリカの軍隊を追い払うことは出来ないけれど、日本の文化の私の好きな部分は守ってゆきたいと思っている。

国家という人間の作り出した妙な集団のためにその構成員が死ぬのは、一種蜜蜂的な生存方式で、何万人の子孫を生み出すことが出来る女王蜂もいないのに無意味極まりないことだと考えている。 
 
私にとって貴重なのは、国家ではなくて西行の歌であり、蕪村の詩である。

 願はくは 花の下にて春死なん 
   その如月の望月の頃
 (西行)

 ましてまして 悟る思ひはほかならじ
   我が嘆きをば我知るなれば
 (西行) 

 君あしたに去りぬ
 夕べの心千々に何ぞはるかなる
 君をおもうて岡のへに行きつ遊ぶ
 をかのへ何ぞかなしき
蒲公の黄になづなのしろう咲きたる
 見る人ぞなき
 ・・・
 (蕪村)

「護憲+コラム}より
鈴木建三
コメント (3)
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被爆地??福島県

2011-07-23 14:52:13 | 原発
先週、一泊二日の仕事で福島市へ行きました。相手はある企業の社長さんですが、現地でさえ放射性物質による被爆状況について正確な情報がなく、心配やいらだちを通り越して「あきらめ」的な心境のようです。

特に震災翌日の3月12日、福島市内は断水していて多くの住民が給水設備や給水車に長蛇の列を作っていました。福島第一原発が爆発したその時も人々は屋外で、しかも少しでも多くの飲料水を確保しようと親子で並んでいたそうです。

政府・役人・政府系識者・東電関係者は「現在」や「断片的」な放射能汚染状況しか話題にしませんが、その社長は「3月12日に屋外にいた人は、かなり被爆したのでは。子供たちがかわいそうだ」と、おっしゃっていました。

現在、福島市内のホテル・旅館は連日満室状態です。私もようやく、震災から復旧したばかりの、安いビジネスホテル(4,500円)をよやくできました。ところが、その社長いわく「料金の高い(7,000~18,000円)シティホテルや旅館は政府・東電関係者、マスコミが占有している。原発事故の避難住民や原発現場の労働者は二の次の待遇。これは、チョットおかしいのではないか」と憤慨していました。

地元の経営者だからこそ得られる、ウラ情報。政府・経済産業省・東電は何を優先し、急いでいるのか見え隠れしています。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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「安心ひきこもりライフ」(勝山実・太田出版)

2011-07-23 06:38:42 | 社会問題
迷子になって、トボトボ行く先も分からぬ道を1人で歩いて行くのは心細いものである。夜の暗さに脅え、獣の啼く声を遠くに聞いて、行方も知らぬ道を1人でいつ果てるともなく歩き続ける。その先に待っているのは、のたれ死ぬか、餓死。

世間の人達が持っている「ひきこもり」に対するイメージはこんな所ではないかと思う。高等遊民だの、甘えだ、珍獣などという意見は別にして。

それでも何時か人は、道ばたに咲いている野の花の美しさに心癒やされ、月明かりの明るさに心奪われる思いがする。そして、うつむきながら歩いている人の近くに同じようにして歩いている人がいる。

その人は「まぁ、もう少し気楽に歩こうよ、肩の力を抜いて」と言いながら。でも自分が傍らの石につまずき転びそうになる。「あ、あぶねぇ。ね、だから言ったでしょ、下ばかり見てたら危ないって」と少し照れ笑いを浮かべながら。(どちらが危ないんだ)と、突っ込みを入れたくなるけれど。

「サロン・ド・朔」7月例会の講師勝山実さんの「安心ひきこもりライフ」を読んだとき、私はそんなイメージを思い浮かべた。この著者の持っているそこはかとないユーモア、シュールな中にもある笑い。それはひきこもり当事者に向けられる時、皆が好きな「やさしい眼差し」になる。やさしさというのは多分色々な表現の仕方があるのだと思う。それが親や世間に向けられたとき、阿修羅のごとく変貌する(のだろうきっと)。

障碍者年金を受け取ったり、生活保護を受給する事を恐れずに、生きていくためには、親や、世間が持っている差別感や偏見と闘わなければならない。だから、かっちゃんは阿修羅になるのだ(きっと)。

そして今、社会の構造的搾取と闘っているのは、ひきこもりの人達だけではない。何年か前から渋谷辺りで繰り広げられている不安定雇用者の闘いとか、高円寺での、リサイクル商店の人達が呼びかけた「脱原発」の闘いだったり。変化は少しずつではあるが社会にも押しよせている。

障碍者年金や、生活保護を受けることによって、人は怠けるのではなくじっくり考え働く場を探す事ができる。最初は無償のボランティアでもいいではないか。有償であればなおいいが、必要とする人達、自分を待っていてくれる人達の所に行って、誰かの役に立つ。誰かと関わって生きるということ。多分それはひきこもりの人達が餓えるように望んでいることではないだろうか。

だから「強制的にボランティアをさせよう」という考え方には私は組みしたくない。あくまでも本人の意志、治療も援助も当事者の「変わろう」という決断と実行しようとする意志なくては成り立たない。そしてまた、変わらずにそのままでいるということ、それもまた有りなのだと思う。

親のための「安心」ではなく当事者のための「安心」と「軟らかい希望」をこの本のメッセージとして私は受け取った。

社会を変えるというのはとても大きな問題になるけれど、「働き方を変える」「生き方を変える」「闘い方を変える」そんな変化の積み重ねが、社会を変えるさざ波のように「世間様」も巻き込んであちこちで起きたらいいと思う。

作家の大江健三郎氏が2005年の有明コロシアムでの九条の会の集会で壇上にて紹介した言葉がある。
アメリカの詩人ゲーリー・シュナイダーが大江健三郎に送った言葉
「求めるなら変化は必ず訪れる、古い人達の知らなかった仕方で。」

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ

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お門違いな岡田幹事長の謝罪

2011-07-22 09:27:26 | 民主党政権
21日に民主党岡田幹事長は「09マニフェスト(政権公約)は見通しが甘った」と国民に謝罪したと各メディアは報じている。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110721/k10014365711000.html

しかしこの謝罪は問題点をすり替え、責任を転嫁し、菅首相、岡田幹事長の無責任、無能力を暴露したようなものである。どうしてこのような恥知らずなお門違いの発言をしたのであろうか。おそらく09マニフェストを撤回できないのであれば、せめて幹事長から09マニフェストの甘さを国民に謝罪してもらわなければ、公債法案可決には協力できないと、石原自民党幹事長あたりにそそのかされたのであろう。

そもそも法案がスムースに成立させられなくなったのは、参議院選挙で過半数を失ったためであり、その最大の原因は菅首相が唐突に自民党の消費税10%に同調したことにある。その結果衆参のネジレ国会となり、野党との連立工作に失敗しネジレを解消できなかったのは岡田幹事長の責任である。本来参議院選に敗北し、ネジレ国会にした時点で菅首相は責任をとって辞任するか、遅くとも連立工作に失敗しネジレを解消できなかった時点で辞任していれば、このような無様で本末転倒の「謝罪」は避けられたはずである。

以上のような執行部の大失敗を棚に上げ、「09マニフェスト(政権公約)は見通しが甘った」と白旗を掲げ国民に謝罪されても、まだ衆議院議員の任期は2年を残しており、民主党に投票した有権者には納得できない。

マニフェストの見通しが甘かったと謝罪するのであれば、菅内閣は直ちに総辞職すべきが筋である。そして、今も09マニフェスト実現にこだわり、新たな連立工作でネジレ解消に意欲を持つグループも居るのだから、彼らに09マニフェストの実現のため、残りの2年間を託し、その結果で次の衆議院選で信を問うべきである。

09マニフェストを早々に棚上げし、自ら党内抗争を造り、挙げ句は党内抗争に破れることをおそれ、権力にしがみつく菅・岡田執行部のていたらくこそ国民へ謝罪すべきことであろう。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年
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みんなで決めよう「原発」国民投票のセミナー

2011-07-19 16:52:44 | 原発
「護憲+コラム」に書きましたが、今、★みんなで決めよう「原発」国民投票★という市民運動があります。

http://kokumintohyo.com/

下記のような催しがありますので、興味のある方は是非どうぞ。

「原発」国民投票を知るセミナーVol.1

ゲストに毎日新聞ローマ支局の藤原章生さんを迎え、イタリア「原発」国民投票について話を伺います。
※賛同人でない方もご参加いただけます。

【「原発」国民投票を知るセミナーVol.1】
報告/イタリア「原発」国民投票

講演者:今井一+藤原章生さん(毎日新聞ローマ特派員)
7月21日(木) 18:30~20:30
参加費1200円 (学生500円)

先着120名(お申し込みは事務局 info@kokumintohyo.com まで「21日のセミナー申し込み」などセミナー申込みであることを明記して)
YMCAアジア青少年センター9階
東京都千代田区猿楽町2-5-5
地図(JR水道橋駅徒歩6分、御茶ノ水駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩7分)
TEL 03-3233-0611

他にも福岡、松本、徳島、再度の東京、大阪、名古屋 など、次々予定されています。
詳しくは、HPをご覧ください。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
コメント (2)
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原発を問う 国民投票

2011-07-19 16:33:27 | 原発
私は「国民投票」というものに、いささか懐疑的だった。憲法9条を問う国民投票が取り沙汰された時、日本で行うためには、まずは法整備が必要と思っていた。選挙資格は? 最低投票率は? 国民投票の法的拘束力は?等々。また、国民がどの程度の関心を持ち、どちらに転ぶのかも不安ではあった。

しかし、今の日本の状況を見ていると、政界では脱原発を唱えそうなのは、菅首相、河野太郎、あとは社民党と共産党だけ。菅首相が脱原発を言えば、民主党までもが寄ってたかって潰しにかかり、頼みの菅首相も腰が据わらない。

しかしここで菅首相が引けば、自民党、公明党、民主党のほとんど、みんな、立ち上がれほか、原発推進派の政治家たち、官僚、経済界は、大喜び。雪崩を打って原発再開にまっしぐらは目に見えている。

東電の株主総会では、9309人が参加。定款を変更して古い原発から停止・廃炉とし、新増設をしないよう求めて、株主402人が提案。しかし、賛成はたったの8%。とはいえ9000人近い人が、反対したわけではない。89%の株を持っている大株主たちが反対したのだ。

その大株主とは、生保、東京都、メガバンク、信託銀行。自分の懐が痛まない大株主だそうで、お金を出すのは、保険加入者、納税者、預金者。つまり私たち市民というわけ。

こうなったら、原発を止められるのは、市民しかいない。となると国民投票しかない?しかも飽きっぽく忘れやすい国民性を思うと、この危険な原発を無くすには、今しかないのかもしれない。

多くの政治家や電力業界、経済界は、原発の危険性を見ようとしていない。それよりも目先の電力関連の莫大な利権を手放したくないのだろう。今の政治に任せておけば、菅首相がどれだけ粘っても、多くの政治家や実業家たちは、原発を推進するだろう。

それだったら、国民投票で例え負けても、同じ結果ではないか。原発への国民投票をやってみてダメなら仕方がないが、何もしないで同じ結果を受け入れるより、ここで頑張るのも、無駄ではないかもしれない。

それで私は、★みんなで決めよう「原発」国民投票★を推進していくのも、いいのではないか、と思い直しました。皆様もいかがでしょうか。

http://kokumintohyo.com/

なお、老人党掲示板では、もっと詳しい話が続いています。私よりよほど緻密に、原発がいかに日本の不利益になるかの話も出ていますので、一度ご覧いただければ嬉しいです。

http://6410.saloon.jp/modules/bluesbb/thread.php?thr=1387&sty=2&num=t1

「護憲+コラム」より
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「“田村地域”命を守るイベント」7/16

2011-07-17 16:14:01 | 災害
鎌田實さんのある日のブログに「7月16日福島県田村市で行われる“命を守るイベント”で講演&トークライブをする」というお知らせが載っていました。かねがねメディアを通してしか被災地に触れられず、遠くからヤキモキしていることにもどかしさを感じていたので、この機会に一度行ってみることにしました。

朝9時前に自宅を出て10時57分発の新幹線で郡山へ。そこから磐越東鉄道で船引駅に着いたのが11時45分。東京に負けない猛暑の中、15分ほど歩いて会場の田村市文化センター着。

田村市は、放射能汚染地域住民の避難所を設け、仮設住宅の建設が進む今も、4ヶ所の避難所に80名以上の方が暮らしておられるとのこと。文化センター隣の船引公民館もそのひとつです。あの震災以降、福島県の自殺は例年の4割増になっているということで、今回のイベントは「福島県自殺対策緊急強化基金事業」の一環として行われたものです。

会場に入ると1階、2階合わせて800ほどのシートはほぼ満席、かろうじて席を確保すると、周囲は当然ながら地元の方たちばかり。皆さんお知り合いのようで、和気藹々とした雰囲気です。

プログラムのオープニングは、船引保育所の子ども達の「よさこいソーランロック」。年長組35名の、リズムにあった元気いっぱいの踊りに、会場から笑いと拍手が起きました。

田村市長の挨拶に続き、ピーコさんが登場。最初胸がいっぱいの様子だったピーコさんでしたが、「生のオカマを見るのって初めてでしょう」のジョークに会場から笑いと拍手が起きると自分のペースを取り戻し、時にしんみりトーク、時に毒舌を交えて、7、8曲シャンソンをご披露。声質はともかく、被災地への思いが伝わってくる温かな歌声が胸に沁みました。

鎌田實さんは、震災以来続けてきた東北での活動を報告。家・船・家族と全てを失って死ぬことばかり考えていた漁師さんが、差し入れのおでんとビールを口にして「もう少し生きてみようかな」と笑顔を見せた話、行方不明だった幼い我が子の亡骸が見つかって「ホッとした」と言うお母さんの話など、「どんな苦しみも悲しみも、薄皮が剥がれるように回復していける」という話に、涙を拭う人たちの姿がありました。一方、放射能汚染について、チェルノブイリの例を上げながら、事実を把握して土壌の入れ替え等きちんと対処すれば子ども達も故郷も守れる、という話には、熱心にメモをとる人も居ました。

その後再びピーコさん登場。緊張が解けたのか「今日の鎌田さんのファッションは合格」といったお気楽談義に、会場は再び笑い声。二人のトークライブの締めはピーコさんの音頭で、会場にいる人たち全員で「ふるさと」を合唱。その後休憩を挟んで、郡山出身の音楽家佐藤眞人さんのフルート演奏があり、3時50分に全て終了。

被災地の応援に行っているはずの鎌田さんもピーコさんも(傍観者の私も)、地元の人たちの穏和で誠実な人柄に、逆に励まされている感のあるイベント風景でした。

会場を後にして再び強い日差しの中せっせと歩き、4時に船引駅に到着すると、次の電車は5時発車と1時間待ち。やむなく駅前に待機していたタクシーで郡山まで行くことにしました。車窓から緑濃い田畑や、花が一杯の家々を見ながら、運転手さんと「放射能さえなければ・・・」としみじみ話しているうちに、郡山駅に到着。5時7分発の新幹線に乗り、7時頃には我が家に帰りつきました。

とんぼ返りの駆け足の旅でしたが、福島の人たちが、自治体の職員共々、懸命に立ち直ろうとしている姿に直接触れることができて、震災以来とても遠くなってしまっていた『東北の地』との距離が少し縮んだようで、もどかしさが少し解消した“現地”訪問でした。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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日本の貧困率16パーセント超

2011-07-17 13:27:21 | 社会問題
最近のニュースで年間所得112万円未満の人が16パーセントを超えたことが分かった。厚生労働省によると高齢者の貧困世帯と非正規労働者の増加が原因という。

日本のメディア(主にマスコミ)はバブル時代の消費社会イメージで番組を構成している傾向が続いているので、「日本は豊か」という外観がテレビなどで流通しているが、上記の貧困率だと国民の6人に一人が消費生活に支障を来たしていることになる。

年間所得112万円という数値では実際に生活が困難であると思われるし、所得が150万円でも支障が出てくる。そうなると、国民の5人に一人が低所得層に含まれることになるし、膨大な人口が貧困世帯ということになり、格差社会は戦前に逆戻りと言えるかもしれないのである。

こうした格差社会:貧困社会化の元で、今回の東日本地震と福島原発事故が起きた。日本の復興というスローガンが聞かれるが、格差社会のほとんどの原因となっている雇用不安が解決されない(政府や官僚が解決に積極的ではない)という事情では、日本の再生と復興は「絵に描いた餅」になる。

失業状況が克服されない社会で再生への道は閉ざされているのである。(「貧困大陸アメリカ」につづき「貧困大国日本」という本も出版されることが急務である。)

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
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「サロン・ド・朔」7月22日例会のお知らせ

2011-07-15 16:47:26 | イベント情報
7月22日(金)午後6時30分から「サロン・ド・朔」(*)7月例会を開催します。

今回は“引きこもり名人(自称)”勝山実さんに「安心ひきこもりライフ」のテーマでお話していただきます。
『ひきこもりを快適なものにするにはどうしたらいいのか?自らの反省を踏まえつつ、ひきこもり生活における、やりがちな間違い、注意点などを話したいと思います。』(勝山実さん)
勝山実さんのブログ「鳴かず飛ばず働かず」

東日本大震災・福島原発事故の大災害によって、“安全神話”の上に築き上げられてきた“経済立国・日本”は崩壊し、今までの価値体系に根底的な疑問が投げかけられることになった今、これまでも従来の価値体系からドロップアウトすることを選択してきた“ひきこもり名人”のお話は、これから社会に出て行くお子さんやお孫さんを持つ方にとっても、又この混乱期に生きていかなければならない全ての人にとっても、何らかのヒントが得られるものとなるでしょう。

興味のある方、参加ご希望の方は、「護憲+HP」上にあるメールにてご連絡ください。折り返し会場、ブログラム、参加費、その他詳細をご連絡します。

====
☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。

昨年以降に取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2010年)
 1月: 「ベーシックインカムについて」
 2月: 「反軍少年の戦中・戦後」
 3月: 「重慶大爆撃」
 4月: 「普天間移設問題」
 5月: 「祝島の人々と上関原発反対運動」
 6月: 「参院選間近、何を基準にどのような選択をするか」
 7月: 「参院選と今後の行方」
 8月: 「沖縄・日米安保…民主党・菅政権はどこに向かっているか?」
 9月: 「重慶大爆撃の今日的意味」
10月: 「民主党政権、小沢問題、マスメディアの役割」
11月: 「グリーン資本主義は起死回生の切り札となるか」
(2011年)
 2月: 「渡嘉敷・前島の意味」
 3月: 「TPP=自由貿易を問う」
 4月: 「(熟年)アマチュア劇団・かんじゅく座」
 5月: 「「脱・原発は、待ったなし。今後を担うエネルギーは何か?」
 6月: 「原発事故汚染地域の住民になって」
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「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
コメント (2)
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