老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

衆院3補欠選挙は「政権交代」への第一歩となるか

2024-04-24 14:57:06 | 選挙
4月28日投開票の衆院トリプル補欠選挙は、自民党が東京15区、長崎3区の2補選に候補者を立てられず不戦敗。この2選挙区と島根1区の3選挙区すべてに於いて立憲民主党候補の優勢が伝えられている。

多くの国民が物価高騰や社会保障費の削減で苦しむ中、自分たちは特権的に企業等から巨額の献金を受け取り、裏金として使い放題だったことが明るみに出たのだから、自民党が劣勢に立たされているのは当然だとして、維新や都民ファーストの会の公認・推薦を受けた候補者をも押さえて、どの選挙区でも立憲候補が堅調であることには驚きも感じる。

果たして自民党政治に失望した有権者は、日本の政治を託せる政党として、立憲民主党を受け入れようとしているのだろうか。

今回、夫々の立憲公認候補の主張や特徴を見てみると、東京15区の酒井なつみさんは、助産師・看護師という医療従事者の経験があり、がんサバイバーでもある体験を踏まえて、『今、順風でも 明日わが身に災難がふりかかるかも知れない。今必要な人にやさしく、困っている人の声が届くまっとうな政治』の実現を目指して立候補したという。
https://www.tiktok.com/@lakulakuneko/video/7360000004708224273?_r=1&_t=8lgtE7iwAmu

島根1区の亀井亜紀子さんは、自らの「国造り八策」の中で『食べることは生きること。農林水産業を振興し、食料自給率を上げる』と主張。また『公共交通機関の確保』『消費税5%へ減税』『憲法9条遵守』など、大いに共感できる政策を提案している。
https://www.youtube.com/watch?v=roUUpMLBxKU&t=37s

長崎3区の山田勝彦さんも、『世界の紛争や自然災害による食料危機の時代に農林漁業従事者は「青空公務員』。国からの直接支払いによる所得保障で後継者を育て自給率を向上させよう』と具体策を提案。
https://www.youtube.com/watch?v=zVpj430cSPU
山田候補の演説会では長妻さんが「生きる喜びを倍に、生きる辛さを半分にするのが政治の役割。明るくて実行力のある山田候補こそ、今の政治には必要」と激励したという。

3候補が共通して語っているのは、「一人一人の生活を大切にし、誰もが安心して暮らせる社会を目指す」という政治の役割で、今の自民党や、大阪万博など派手なパフォーマンスにうつつを抜かしている維新の会などに、最も欠けている姿勢だ。

勿論、立憲民主党が自ら政権を担って、こうした原点に立った政治を遂行していくのは容易ではないことは、2009年に政権交代を果たしたものの、わずか3年で消滅した民主党政権の前例が物語っている。

しかし、今の立憲民主党所属メンバーの言動を見ていると、彼らは民主党政権時代の失敗は失敗として学び、より多様でしたたかな政党づくりを目指して切磋琢磨しているようにも見える。

そして何より、政権復帰後10年以上続いた安倍自民党政権が、今の政治の腐敗と日本経済の衰退、「国民生活の豊かさ」低下を招いていることを考えれば、『国民の生活を大切にする真っ当な政治』を志す立憲民主党を中心とした立憲野党による「政権交代」を、今一度目指し、実現する時が来たと考えても良いのではないだろうか。

今回の補欠選挙に直接投票することはできないが、当該選挙区に住む有権者の皆さんに、「政権交代への第一歩」の希望を託し、まずは28日の結果を、期待を持って、見守りたい。

「護憲+コラム」より
笹井明子
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争点はある。何故無風化してしまうのか?

2023-04-17 10:48:19 | 選挙
中央区の区長選に現職以外、立候補者が立たなかった。自民の強い区ではある。が、何故野党は論戦を挑む機会をみすみす手放してしまうのか?

争点はあるし、また作るものであると思う。

例えば、区の進める東京駅周辺の再開発に代表される、都市部行政の生態系に対する基本姿勢の問題を追求する、絶好の機会と捉えることが出来る。

東京都には檜原村がある。そこで林業に取り組む若者らがいる。林業は、農業とほぼ同じ道をたどらされているのが、我が国の状況である。

檜原村の若者はいう。丸太の林業は成り立たない。40年50年経った立木(1㎥程)一本が売値1万円程。若者が管理する25ヘクタール程の林地から伐採が可能な立木は80㎥(立方メートル)と、国際的な森林管理基準(Forest Management:FM認証制度)は規定する。従って丸太の森林経営に固執したら、年間80万である。

彼は補助金助成金も活用しながら、丸太の林業だけでは林業は成り立たないとして、従来山に捨てていた残材部分(1/2の部分が市場価値無く打ち捨てているという)の利用に目を向け、彼は木のおもちゃの分野に活路を見いだそうとしている。

都市部の大半の人は、林業は国際競争に巻き込まれ、経済の視点から競争力は林業にはない、と結論付け、自動車・電気・機械という競争力のあると称される業界の国際間の交渉のための1枚のカードとして、林業を切り捨てている。

彼だけではないだろう。農業同様に、森を守ることの重要性を生き方や考え方の第一義に置くことを選択して、困難の中、森のなかで苦労している人は多いと思うし、これから増えていってほしいとも思うところである。

1950年ごろまでは、森に働く場をおき従事する人は50万人程だったという。今は4万人程に減ってしまっている。この数字が我が国の林業と、そして現在の森の姿を表している。

1950年代から始まった植林運動。いまでは森の木も70歳を頭に50歳から60歳の高齢化が森にも進みつつあるという。手の入らない森は、人と同じように病気になりやすくなる。

このあたりの問題は、公金の研究でさらに見ていく予定なのでここまでとします。

表題の「争点はある」といったポイントは、「都市部の大半の人は、林業は国際競争に巻き込まれ、経済の視点から競争力は林業にはない、と結論付け、競争力のある業界の国際間の交渉のための1枚のカードとして都市部の大半の人は、林業を切り捨てている。」という考え方・思考法だけが助長される区政であって良いのか、という点です。

無投票再選の現区長は、令和5年の予算一般会計1483億9376万4000円のなかで、「水とみどりあふれる豊かな環境を未来につなぐまち」作りの施策として「都内連携による森林保全活動の推進」として226.4万円を計上しています。

森林保全活動の推進は大切な施策です。でも1483億からの予算の226万円。0.00015%です。森を預かる人々から期待されている区の行政が取り組むべきことは、それ以外に多くの視点があるはずです。

例えば、カナダでは木材利用の多角化を目指し、低層(1-2階)以外の中層(3-5階)高層(6階以上)のビルの木造化に向けた技術開発・建築基準の検討が進められており、既にカナダ全州で木造6階建てが建てられるようになっているという。

まさにこういった視点の論争を、区の行政にかかわる選挙に期待したいのである。無投票再選という事実を目にして、選挙民としてつくづく対立勢力の不甲斐なさに忸怩たる思いを募らせるところである。

「都市部の大半の人が、経済の視点からは林業には競争力がない」と結論付けている市民に対し、大切な見方や考え方や、取り組む必要のある別のこともある、と訴える機会にもなったと思うと非常に残念な事態です。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
yo-chan
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「参議院選挙と野党共闘」について

2022-07-14 20:25:31 | 選挙
パンドラさんの「今週のコラム」を拝読いたしました。
可もなく不可もない岸田政権の運営で目立った争点もなく、選挙期間中に選挙へのモチベーションをつくるメディアの動きがなかったことが非常に残念です。

自公の与党にとっては組織票が活きる「投票率の低さ」が望みでしょうが、ますます民主主義から離れてゆく思惑に怒りを感じています。今となっては参議院が「良識の府」など夢物語で、お飾り見え見えのおニャン子アイドルが当選するのが選挙結果とは・・・。

与党支持者の常とう句は「野党が勝ったとして、政権運営などできない」ですが、私は一足飛びに「与党を倒して政権奪還」などと言い続けている野党は、いい加減に考え方を変えた方がいいと思うのです。

① 「野党は批判ばかり。重箱の隅つつき」と言わせておきましょう。
それが野党の役目です。自公連立のブレーキ役なのです。
ただし、「我が党ならば、こうする」という代案はだせるようにしておく。

② 野党は法で裁けない矛盾、公私混同、忖度といった政権運営を徹底的にたたき、存在意義をアピールする。

③ 毎回の総選挙で連立与党の議席をジリジリと削り、過半数割れを目指す。

全ての間違い、独善的政権の始まりは「過半数をとった後の傲慢さ」にあります。

なお、山本太郎への賛否両論ですが、私はALS等の障がい者2名を国会へ招き入れ、国会議員に弱者目線を知らしめた功績は大きいと思っています。過去に車椅子の八代英太氏がいましたが、弱者救済など目立った主張・活動をしていた記憶がありません。(私の不勉強かもしれませんが)

「護憲+BBS」「コラムの感想」より
猫家五六助
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参議院選挙と野党共闘

2022-07-12 10:28:00 | 選挙
参議院選挙が終わった。殆ど想定内の結果だった。ただ一点安倍元総理襲撃事件は想定外だったが。

立憲民主党はボロ負け。辛くも野党第一党の座は死守したが、維新の躍進を許した。

西日本新聞が以下のように分析をしている。
『参院選で勝敗を大きく左右する32の改選1人区だが、与野党による事実上の一騎打ちの構図は今回、11選挙区にとどまり、全選挙区で野党統一候補が擁立された2016年、19年の参院選と様相を異にした。政権批判票が分散する背景には、立憲民主党を軸とした従来の選挙共闘が調わなかったことに加え、独自路線を強める日本維新の会が、前回はゼロだった1人区に積極的に進出している戦術もある。・・・』
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd6db9d9fdf83735641220a0e41c3d27578b2b8a

国民の生活を考えた政策、日本の社会に今ある困難さ、それと闘うためのマニフェストに裏打ちされた野党共闘なら良いと私は思う。

野党共闘が成されなかった結果、一人区では立憲民主は2勝26敗という大惨敗を喫した。昨年の衆院選では10勝22敗だったのにね、だから言わない事じゃない。

今回後退してしまった野党共闘と選挙結果について報道した局は殆どなかった。TVでは、昨年の衆議院選の時は「大惨敗、失敗だった」との大連呼していたのに、今回の結果はスルーしている。

それにしてもTVで話題になった人は強い。激戦とネットで言われていた人達も皆当選した。これからはTVの露出度とネットでどれだけ情報を拡散出来るかがポイントになるかも知れない。

山本太郎の言動は賛否両論あるけれど、既に40年前になるが、あるコピーライターをしていた方から「例え悪目立ちしたとしても何の話題にもならないよりはずっとまし」という言葉を聞いた。山本太郎を支持する人達は「彼は凄く勉強しているし日本の事もよく考えている」と言っていた。支持者が言う事う事だから話半分としても。

自民党には知名度と数合わせのために存在しているとしか思えない人達もいる。それに比べれば、何かを始めようとしているだけましではないかと私は思う。

これから三年間は国政選挙はない。さっそく、消費税上げも何処かの誰かがコソコソ、ヒソヒソ囁いている今だから、今回の選挙結果が私達の生活と日本の社会にどんな影響を与えるのか、忘れないでみつめて行きたい。

「護憲+コラム」より
パンドラ
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参院選明けの朝の思い

2022-07-11 14:26:01 | 選挙
当然の結果が確認された、という事実を確認したといった感じの朝を迎えています。

52%の投票率。鉄板の自公の25%程の票の重さ。
対する勢力は相変わらずに7つにも8つにも割れて、残りの25%程を食い合うさま。
直前の凶行事件。

当たり前の結果が明らかにされただけだ、との思いがしています。

やはりこのままでは、いけない。諦めてはいけない。少なくとも何か良い方向を打ち出せないものか、との思いから簡単に以下に今朝の思いを文章にしておきます。

マスコミ・政財官界・既得権益層とうの問題に過剰に反応する気はありません。
財力・知力・権力にものをいわせ、思うがままに世の中に風を吹かせる金力と術を心得ている支配層の支援を得ている自公及び維新。普段の日常生活に、彼らの思うがままの風が吹き込んでいる環境下ではこの様な結果になるのは簡単に予測されることです。

問題にしたいのは、対峙する側に、風を吹かせて行こうという知恵も気概も普段の生活の場面で見えてこない、という点です。人数的には充分対峙する能力があるにも関わらずに。

情けないとの思いが募っています。

これから言う私見は、法律からみて難しい、無理筋の話かもしれません。しかし一石を投じるという点での意義はあるとの思いで以下に続けます。

例えば、ウ―バーの人達はきつい労働環境・労働条件のなか働いています。
一時話に出たコンビニトイレを町の共同トイレの一つとするプランも良さそうな話だったが、コンビニ業界の人手不足の問題から実行出来ない模様。
身障者の外出をヘルパーさんが行っている姿は良く見かけていますが、拡大が必要とされている所でしょう。
日常生活の必需品の買い物に苦労している高齢者も多いことでしょう。
安定した職を見つけることに苦労している人も多いと思います。
シングルマザーやファーザーの困難な状況も続いている状況です。

現在の日常生活の表面をチョット見ただけでもこの様に必要とされているにも関わらずに放置されている事柄がいくつもあります。もっともっと多くの事柄があることも自明でしょう。

普段の生活場面にあるこれらのニーズに対する取り組みが求められる所です。
反自公維新側は一つ一つ具体的に解決プランや是正プランを打ち出していくことから始めることを提案したいところです。

全国都道府県・市町村の議員総数は3万人程と思います。反自公の議員数は数千人はいるでしょう。資金の出所にその活動費のある部分を充てるという気概と決意を打ち出すとともに、その資金をもとに現状ではここまでのプランは描くことが出来、実行していくという意欲と意志を社共立民れいわは示して、打ち出せられないものか?

市民も資金の出所の一つに加わることでしょう。ニーズの対象のサービスが公共的な色彩の濃いものでしょうから、自治体の支援も取り込む形も充分あり、またその智恵が求められる所と思います。

こんな形も本来の世の風の良き姿の一つだと思います。かかる姿の実現には是非応援したくなるのが人情と思いますし、選挙の際の投票率の向上にも結び付くでしょうし、25%程の鉄板自公票だけでは結果が決まらないという健全な選挙の環境が醸成されていくものと思っています。

「護憲+BBS」「 メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
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参院選の選択基準:「生存権・国の社会的使命」

2022-06-27 21:23:10 | 選挙
第26回参議院議員選挙が6月22日に公示され、現在、7月10日の投開票に向けて、日々熱い論戦が交わされている。

安倍・菅政権の退陣に伴って、「政治とカネ」問題はとりあえず後方に退き、今回の争点は、「コロナ対策」「経済・雇用」「社会保障・福祉」「外交・安全保障」「環境・エネルギー」「憲法改正」等、国民の暮らしに直結し、あるいは国の在り方を問う重要課題が並んでいる。

中でも、「アベノミクス」なる安倍政権時代の経済政策の負の遺産に、コロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻とロシアへの経済制裁が追い打ちをかけ、結果、日本経済は大きなダメージを受け、いま私たちは、食料などの生活必需品や光熱費の高騰と、生活保護費や公的年金の引き下げ、社会保険料の値上げ等、日々の暮らしを直撃する大きな負担に直面し、先行きに暗い展望しか見いだせなくなっている。

そんな状況下で行われる参院選に当たって、野党各党は当然、そろって、状況打開のための「消費減税」あるいは「消費税廃止」を打ち出しているが、一方の政府自民党は、頑なに「消費減税」を拒んでいる。

最近のNHK日曜討論では、自民党幹部が「消費税は全て社会保障に使われている」(高市氏)、「消費税を下げると年金3割カット」(茂木氏)などと発言し、社会保障を人質にした根拠の希薄な恫喝まがいの発言だと、批判を受けている。

私自身の生活実感を言うならば、最近は、毎朝スーパーのチラシを取り出して、その日の「特売」をチェックするのが日課になっている。また、旅行やコンサート鑑賞などを控え、時たま行ってきた独立メディアや貧困救済NPOへのささやかな寄付にも、ためらいを感じるようになってしまっている。

「コロナ対策」「安全保障・外交政策」にも通じることだが、政治が常に問われているのは、国民の命と暮らしをいかに守るか、である。

政権を担うと言うことは、憲法25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」を、何としても護り、その使命を現実化するために、全力を傾け、真摯に取り組むことであって、「憲法」に「緊急事態条項を追加する」とか、「自衛隊を明記する」などの「憲法論議」は、政府としての使命を達成してからにしてほしい。

参院選のただなか、炎天下のもと、熱心に訴えを続ける候補者の姿を注意深く観察し、国民の命と暮らしを守ることに本気の候補者・政党を見定め、そういう候補者・政党に一票を投じたい。そして、私たちや私たちの後に続く人たちが暮らし易い日本社会を、彼らと共に作っていきたいと、心から願っている。

「護憲+コラム」より
笹井明子
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「西荻のこと研究所」のインタビューがすごい!

2022-06-17 14:36:35 | 選挙
参議院選挙も迫ってきていますが、19日(日)にもいくつか地方選挙があるようです。

東京の杉並区でも区長選挙があり、現職と新人2名が立候補しています。
その3人に杉並在住の大学生がインタビューをしています。
「西荻のこと研究所」という住民主体でまちづくりを考える団体に所属しているとのこと。

そのホームページにインタビュー全文が載っています。

https://nishiogi.org/220619kuchointerviews/

これを読むと、3人の考え方の違いが良くでていて、インタビュアーの力にも感心してしまいました。

よくある公開討論よりも、ぐっと身近に感じられ、各候補者の本音もかいまみられ、興味深いです。

今の日本の政治に危機感ばかりが募りますが、住民の中からこういう活動が出てくるのは希望です。

杉並区民ではありませんが、これを読んだら私も「岸本さとこさん推し」となりました。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ&コブシ
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「香川1区」面白い。お勧めです!

2022-01-08 08:50:57 | 選挙
「香川1区」の映画を観てきました。

2021年秋の第49回衆議院議員総選挙の小川淳也氏と、同じ香川一区の自民党の平井卓也氏との選挙戦を追った、大島新監督のドキュメンタリーです。小川氏の初出馬からの17年間の「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編ともいえます。私は、こちらは見損ねました。

この2人がどういう人か、ご本人の発言を引いておきます。
「「心豊かな暮らし」、「持続可能な環境、社会、経済」(略)これは、今で言う「SDGs」そのものであり、当時は情報格差があり実現する事が難しかった構想も、デジタル技術で多くの課題が克服できる時代になっているのです。この国の将来を考えると今が最後のチャンスであり、この強い思いを持って、引き続き改革に取り組んでまいります。」(平井卓也氏ブログhttps://www.hirataku.com/blog
平井氏は、四国新聞と西日本放送のオーナー一族、三世議員で、菅政権の初代デジタル改革担当大臣。2000年以来7回の当選続き。

「今の日本では、結婚や子育て、医療、教育、福祉、介護…人生のあらゆるステージで”自助”が強調され、自己責任が叫ばれます。(略)変わらなければいけないのは政治と社会。生活の基盤を再建して、個人ではどうにもならないことを社会で背負うことのできる枠組をつくりたい。それを国民と、日本に暮らす人々とともに、実現したい。」(小川淳也氏https://www.junbo.org/
小川氏は、2003年の初出馬は落選、その後も2009年以外は平井氏に5敗、比例区復活当選の薄氷を踏んできました。

映画は、選挙戦もまだ始まらない6月、小川氏、平井氏のインタビューから始まり、平井氏と小川氏の選挙に向き合う姿勢や支援者の姿も明らかになってきます。

一目瞭然だったのは、集まる人々が黒い背広姿で、新聞社や企業が支える選挙の姿がよく見える平井氏に対し、普段着姿の男女と、家族ぐるみで旗を立てて自転車で走り回る手作り感満載の小川氏の選挙運動の違いでした。

最初の6月頃のインタビューでは、平井氏もなかなか良いことを話しているなと思います。
しかしデジタル庁の立ち上げで選挙戦に出遅れ、関連業者への恫喝がマスコミにすっぱ抜かれるなど表面化して、徐々に小川氏が差を詰めてくると、攻撃に回ってしまうのです。

相手陣営の悪口、「前作はPR映画だから政治家は映画を作ればいい(支持者以外は見ないと思うよ~)」とか、聞き苦しい演説が増え、焦る支持者もいるらしく、女性プロデューサーを警察に追い払わせようとして相手にされないと恫喝する姿や、応援の岸田首相との講演会に現れた監督の入場を「報道機関ではないから」と追い払う関係者の姿もあって、その苛立ちが分かってしまいます。

驚いたのは、パーティ券を各企業に10枚ずつ割り振り、10枚分の費用を受取りながら、「出席者は3名」と名前を書く場所まで指定。あとの7名分は寄付になるのに、パーティ券扱いにするインチキなお金集めの実態。そして極め付きは、企業が投票相手を社員に指示し、期日前投票をさせ、それをチェックする場所を設けているという企業ぐるみ選挙の実態です。

「企業ぐるみ選挙」「パーティ券」という話は聞いていましたが、実態は知らず、これが本当だということに大ショック。企業ぐるみ選挙の体験者は、日本国憲法15条の4項に「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。」を知っているのかしら?

この映画は、平井氏を悪役に仕立てるつもりで撮り始めたものではないことは明らかでしょう。何しろ最初は、私も「なるほど、しっかりした政治家なんだ」と思ったのに…結果として、追い詰められた彼は、まさに悪役を演じてしまった感じがします。

小川氏も、突然出て来た維新の候補者に、取り下げろと声をかけ、政治評論家の良くなかったという批評に食って掛かるシーンがありました。「野党一致」ということだったのにという気持ちからでしょうが、やはり新聞に書かれて非難を浴びます。

維新は、立候補者を立てることで何をしたかったのか、どちらかの陣営の票を減らす気だったのか。それとも激戦と評判になっている区で、維新の名を売っておきたかったのか。
それはともかく、小川氏の取り下げ要請は、立候補前なら分かりますが、立候補表明後にそれは無いだろうと誰しも思うでしょうし、青臭いような未熟さを呈した出来事でした。

彼の「公平・誠実・実直」という姿も、理想は言えるけれど…とも思わせられます。しかし、「でも、この人は本気だと思ったから」と別の議員の秘書から大川氏の秘書になった男性同様に、映画を観ているうちに、小川氏が本気で政治を良くしたいと取り組む気だと信じられます。

「父はアンチの声もしっかり聞く人」という娘さんの言葉通り、誰に対しても、聞く姿勢を変えず、名刺を放り込むだけでなく、きちんとメッセージを書いて、マンションの郵便受けを探し回って相手に届けようとする姿。こうした誠実さは政治家の基本だと思わされます。

私達はいつ、根回しや二枚舌を使い分け、酸いも甘いも清濁も併せのむ人物を「政治家らしい大人物」だなんて思うようになっていったのかと反省させられました。今、世界では若い政治家、女性政治家が増えてきました。オジサンやオジイサンばかりが政治家という国も、そろそろ変化があって良いのかもしれません。

最後の娘さんの挨拶「お父さんが負けるたびに私たちは、大人になって社会に出たら、正直者がバカを見る世界なんだと思っていました。でも今回、正直者の言葉も、いつかみんなに届くって感じられました」に、こういう社会にしなくてはと。

公文書を書き換えたり、公開は真黒けの黒塗り文書にしたり、キックバックを貰うために、業者に口利きして税金を無駄遣いする、寄付額をごまかして政治資金をインチキするなんてヘン。政治家や公務員として普通じゃないよねと、普通の人なら思う…。自殺された赤木さんのことを思うと、ホントに正直者にこんな思いをさせる政治家って何なのだろうと。

『出たい人より出したい人を! 市川房枝たちの理想選挙:実践と手引き』という本があります。より良い政治家を見極めて支えることは大事だとつくづく思った次第です。

映画館を出たら、外は真っ白の雪景色になっていました。政治も真っ白になればいいのにな。

この映画、皆さんにお勧めです。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
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喉元過ぎても忘れられない熱さ

2021-11-29 09:49:40 | 選挙
先月末の選挙結果は自分にとってはショックが大きいものである。つい数か月前までは、医療崩壊どころか新興感染症に罹患しても自宅放置されるという、先進国とはとても思えない惨状を目の当たりにしていたのに、足元の感染状況が多少なりとも落ち着いていれば、すぐに許してしまうのだろうか。

他者に寛容であることは大切なことだが、この国の市民は寛容に接するべき相手を間違えているのではないかと頭を抱えてしまった。

変化することでさらに大きな失敗をしてしまうのではないかと恐れ、いわば消去法で旧来の勢力を選択しているのか。今の選択肢が決していいものではないにせよ、それを上回る選択肢はないと刷り込まれているのか。

いずれにしても、これだけ市民の命をないがしろにされ、自らの心身を脅かされる恐怖を味わったのちに、今までと同じで構わないと判断するのは、あまりにもナイーブすぎる。

結局のところ、今になってみたら選挙前に言っていた目新しい政策はどんどんトーンダウンし、これまでと変化のないものになっている。またしても、うまいこと騙されてしまったという気持ちになってしまう。

より強い立場の人間からいじめられたり騙されたりする立場になりたくないがゆえに、そもそも投票をしないのだろうか。むしろ、自分が不当に扱われていると感じているのならば、声を上げることが必要になるのではないか。

あまりにも現実がひどすぎて、声を上げるだけの力も奪われてしまったのだろうか。思い切って何かを言ってもことごとく無視されるという絶望感を植え付けられているのだろうか。

どうして今、こうなってしまっているのか、いくら考えても自分には全然わからない。日本をどうするのかは、日本で生活する一人ひとりが主権者として考えて判断して行動しないといけないはずだが、そもそもの問題として自分が何かの当事者になることが嫌なのかもしれない。

「護憲+コラム」より
見習い期間
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岩盤を揺すぶる策を考えられないか?

2021-11-26 11:30:54 | 選挙
今回の衆議院選挙の結果は、やはり動がしがたい日常生活の流れを変えられなかったということと思います。

自公の岩盤組織は間違いなく変わらずに投票に向ったでしょう。商店会、町内会、朝のラジオ体操の集まり、消防団、国策の電力会社、医師会等々、網の目に縦横にめぐらした組織は強固な組織です。侮れません!

今では労組も支配階層に組み込まれて、ある意味動がしがたい岩盤組織でしょう。

そして撹乱組織としてのT都・O阪首長ら。いかにも反自民を自身だけでなくマスコミと二人三脚で、市民をたぶらかして跋扈している。

しかし岩盤自公組織も、なんちゃって反自民を標榜する都阪勢力もマスコミの協力で強い、強い。強い現在の自公並びになんちゃって反自民勢力に、何が有効な手段になるか。本気で考えたい所です。

本気に考えたい対象は、有権者の40%程の選挙に行かない人でしょう。立憲、共産、社民、れいわ、そして護憲+の皆さん。40%に及ぶ無党派層へのアプローチ、ほっといて良いんですか?

地道な活動が大切だと考えます。障害者の外出を手助けする組織を作る。雪下ろしなどの災害支援組織を作る等、市民の大多数が間違いなく評価する、そして自公やなんちゃって反自民組織が出来る筈がないことをやる組織を作る、こんなことがきっかけになると思うのですが。

自公やなんちゃって反自民組織を置いてけぼりにするような、地道な活動を考えて作り出して実行していきたいものです。

今がアイデア合戦をする機会でしょう。立憲も共産も社民もれいわも、含めて。アイデアを出し合いましょう。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
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