老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

輿石・小沢会談の落としどころ

2012-06-30 22:59:22 | 民主党政権
両者の3回目の会談も不調に終わり、双方の要求には隔たりが大きいと報じられている。何れにしろ、そろそろ決着を付けないと、一般国民から密室で何をやっているんだとの不満が出てきそうである。その意味では来週月曜日にははっきりさせねばならないと小沢氏がタイムリミットを示したことは正解であろう。しかし小沢グループが離党して一番喜ぶのは自公であることも間違いない。

そもそも今回の消費税増税問題は、民主党の09マニフェストに掲載された社会保障政策の財源をどこに求めるかに端を発している。当初は特別会計予算等も含めて国家予算は200兆円超あり、それを民間会社の節減対策でもってすれば、10%の削減や組み替えで社会保障に必要な16.8兆円の財源は十分捻出できるとの発想でマニュアルは設定されていたと伝えられている。そしてこの発想元は小沢氏であると言われ、小沢自身、自分であればできるとの強い思いがあったはずである。

そして菅民主党政権下で、「事業仕分け」と称して、財源捻出に華々しく取り組んだのは野田グループの蓮舫議員であったが、結果は16兆円を捻出できなかった。その頃財務大臣であった野田首相は、裏で財務官僚に事業仕分けの知恵を出させたことは疑う余地がない。そのため後日事業仕分けが失敗に終わったのは財務省の手の内でシナリオが作成されたからとの批判があったが、当たらずと言えども遠からずであろう。当時財務副大臣であった野田首相は事業仕分けの裏の当事者でもあり、もはや財源捻出には消費税増税しかないと洗脳され、シロアリ退治から増税に舵を切り突っ走っているのではないかと思われる。

しかし一方で200兆円超の総国家予算があると言われている。これに聖域を設けず一律8%削減すれば16兆円の捻出は机上で計算できる。また200兆円もあれば社会保障に優先順位を付けての予算組み替えも十分可能なはずである。要は各々200兆円の既得権益を守ろうとする政官業を押さえることのできる政治力と政治家が必要なのであり、それができる政治家は衆参を見渡しても小沢氏をおいて他にはない。

よって今小沢氏はその16.8兆円を捻出できる民主党内の最適ポストが幹事長なのか、政調会長であるのか判断し、そのポストと捻出のための党内人事権を野田首相と輿石幹事長に要求し、その提案が受け入れられれば参議院での消費税増税採決に賛成するのも一つの選択肢ではないかと思う。そして来年度予算編成で2014年度にアップ予定の消費税3%相当の財源捻出が可能との道筋が付けられれば、2014年は増税をしないとの条件もプラスしておけば国民も納得するのではなかろうか。

現在増税反対派は09マニフェストに消費税増税が書いていないことを賛成派との争点にしているが、増税案が衆議院を通過した今、単なる増税反対だけでは賛成した与党議員や野党議員に対し、説得力不足である。一方で社会保障の財源が必要なことは事実であり、自分達なら捻出できるからそのポストと権力を渡せと要求した方が、民主党へ残留する場合も、要求が入れられず離党する場合でも、国民には分かりやすい。

兎にも角にも予算を組み替えられたり、一率10%削減されたりするのを一番嫌がっているのは野田首相も街頭演説で唱えていた「シロアリ集団」であり、いわゆる政官業の利権集団である。彼らが小沢氏にそれをさせないようにするために採った手段が、メディアや検察を巻き込んでの小沢潰し(民主党代表から引きずり降し)であったと言えよう。

その最たるものがゼネコンから陸山会への闇献金のデッチあげであり、検察が検察審査会へ偽捜査報告書を提出して小沢起訴を導いたことであろう。しかし東京地裁で小沢無罪の判決が出て、その後控訴されたとは言え、既に民主党内では党員資格停止処分も解除されいる。今こそ小沢氏は16.8兆円の捻出は「俺に任せろ」と声を大にして、然るべき党内ポストと権限をを要求すればよい。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年
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今なぜオスプレイ配備、F35導入を急ぐのか

2012-06-30 21:17:05 | アメリカ
先日より米軍オスプレイの沖縄への強行配備や防衛省のF35ジェット戦闘機の購入が報じられているが、何故今急ぐのだろうか。

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120630/mcb1206301444018-n1.htm

要は、11月に大統領選挙を控え、オバマ政権が産軍共同体の票を獲得するための手段として、日本への押し付けを強行しているのであろう。

またオバマ政権のイランへの経済制裁強行も、イスラエルに対する配慮からではないかと思われている。特に大統領戦中にイスラエルにイランを攻撃されたら、オバマ大統領にはイスラエルは押さえられないとなり、共和党のロムニー氏が一気に優勢になると見られている。

一方コロラド州他13州で山火事が発生して放火説もあるようである。これら一連のことは大統領選と絡んではいないのであろうか。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE85Q04K20120627

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年
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6/29官邸前デモ参加報告

2012-06-30 19:16:39 | 原発
昨日の「原発再稼動反対・首相官邸前デモ」に、「原発再稼動は ノーだ(野田にかけたつもり)」という紙を貼った団扇を持って参加してきました。

5時40分ごろに現地到着。既に長蛇の列ができています。歩道を延々と歩いて霞ヶ関の先まで行ったところで、一部開放された車道に下りて折り返すことになりました。老いも若きも、男も女も、手作りのプラカードを手に掲げたり胸にぶら下げたりして、「再稼動反対!」の声を上げながら、主催者の指示に従って整然と歩いている姿は壮観です。

子供連れも目立ち、幼い子供に「ほら、見て。みんなでこうやって原発をやめてって総理大臣に言うために集っているのよ」と教えているママもいました。子供を肩車したお父さんの胸には「親として 農家として 生き物として 原発に反対します」と書かれたプラカードが下がっていました。

時間の経過と共に人は増え続け、7時半ごろには、国会議事堂付近は両側の歩道も、車道の一部も人人人で溢れ、すさまじいエネルギーが渦巻いていて、整理にあたる警察官も必死の様子でした。

その後の情報で、参加者は10万人とも20万人とも言われています。日本でもこんなに大きなうねりが起きています。秩序正しく穏やかで、けれど「絶対にあきらめない」の強い意思が感じられる行動です。

情報によれば、機動隊車両で守られた官邸から公邸に移動する途中で、野田総理は警護官に「大きな‘音’だね」と言ったとか。10万人以上の人が口々に発する必死の訴えを‘音’としか感じないとは、「人間じゃねえ」としか言いようがありません。警護官も「大変なことになってきましたね」位のこと言って、現実の重さを教えてあげればよかったのに!

私たちの行動はまだまだ続きます。更に大きく、さらに広く。野田総理、国民の力をあなどってはいけません。

「護憲+BBS」「脱原発の実現に向けて」より
笹井明子
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そこにいるだけで良い!

2012-06-30 06:07:34 | 暮らし
今日(6/29)、何気なく、NHKの「梅ちゃんセンセイ」を見ていたら、世良正則扮する坂田先生の台詞にぞくっとしました。坂田先生は、満州で医者をしていた、という設定。日本が戦争に負け、多くの満州開拓民は軍に見放され、塗炭の苦しみをなめました。文字通り棄民として、着の身着のままであてのない逃亡生活を余儀なくされたのです。

ところが、同じ開拓民でも、情報を取ることのできたものは、いち早く日本に帰る事ができました。坂田先生もその一人だったのです。多くの患者を置き去りにして、帰国したのです。ところが、うまく生きて日本に帰ったはずの彼は、日夜苦しみました。彼が見捨てた患者の顔が一人また一人浮かんでは消え、浮かんでは消えたのです。彼はこの苦しみから逃れるため酒におぼれました。酒に溺れ、自暴自棄の生活から、ようやく立ち直った彼は、場末に小さな診療所を開き、貧しい人々の診療を献身的に行うようになりました。

その坂田先生が梅子にこう言うのです。【人を助けようなどというのは思い上がりだ。医者はそこにいるだけで良い】と。

わたしの故郷の町は、今無医村になっています。医者にかかるためには、隣町まで出かけなければなりません。家族のない一人暮らしの老人たちは医者に行くのも一苦労です。

わたしの中学時代にある出来事が起きました。わたしの実家の前のお医者さんが、行方不明になったのです。部落総出で懸命の捜索を行いましたが、見つかりませんでした。そのお医者さんは、70を超えていましたが、部落の人々の信望も厚く、とても信頼されていたのです。時代は、まだモータリゼーションが始まったばかりだったので、車はまだ貴重品でした。そのお医者さんは馬に乗って往診に出かけていたのです。その為、子供たちからは【馬のお医者さん】として親しまれていたのです。

捜索が長引くにつれ、部落の若い連中から、不満の声が漏れ始めました。そのお医者さんの家族の対応が悪いというのです。お医者の方は、息子さんが後継者となっていて、心配はなかったが、まだ若いので部落の連中との人間関係をうまく結べなかったのです。その時、不平を洩らす若い連中をわたしの親父が叱りつけました。「お前らはそんな事をいうけれど、この部落から医者がいなくなったらどうする。お前らと違って医者はどこでも食っていける。この部落に住みにくくなったら、先生はいつでも出て行くぞ。その時、お前らはどうするんだ。」

親父は当時部落長をしていたので、本当に部落が無医村になる事を恐れていました。お医者さんと部落民との間を如何にうまくつなぐかで大変苦労していたのです。わたしは、大変な悪餓鬼で、親父には叱られるばかりで、「くそ親父」といつも毒づいていたのですが、この時の親父は「格好いい」と子供心に感心しました。

わたしには、坂田先生の言う【そこにいるだけで良い】というのは、大変よく分かるのです。この言葉を普遍化すれば、教師も家族も人はみなそうなのです。【そこにいるだけで良い】存在になるという事は、人間にとっての理想だと思います。自分が存在することが、人々の安心になれたら、もって瞑すべきだろう、と思います。

税と社会保障の一体改革なる議論が盛んになされていますが、人間の幸せは、【自分が必要とされている】という実感なのです。「おじいちゃん、おばあちゃんは元気に生きてそこにいてくれるだけでいい」と子供や孫に言われることほど幸せなことはないのです。多少の生活の貧しさや不便さなどたいしたことはないのです。「そこにいるだけで良い」と感じてくれる人がいるだけで十分生きて行けるのです。この原点を忘れた改革論議など、所詮机上の空論に過ぎないと思います。

以前から、わたしは【体感速度15kmの教育】を主張しています。一言でいえば、人間の息遣い、体温や感触が感じられる速さで教育しなければ、子供たちはバランス良く育つ事ができない、と考えているからです。子供たちが、親も教師も大人たちも、【そこにいるだけで良い】と感じてくれる豊かな心を持った人間に育ってくれる環境(国、社会、地域、家族)を構築することこそが、日本再生の鍵になると考えているからです。

戦後の日本も日本人も、余りに【効率性】ばかり追い求めすぎました。産業的なものにからめとられすぎたのが、現在の日本の閉塞状況を招いたのではないかと思います。東日本大震災・福島原発事故は、このような日本や日本人の生き方に根本的な疑問を投げかけたのです。反消費税・反原発のうねりは、このような疑念を抱いた人々たちが増加している事を示しています。

小沢政局報道に狂奔しているメデイア連中には、【そこにいるだけで良い】という人々の心の叫びなど届かないでしょう。自分の事だけを考えて、【消費増税】賛成をする議員連中には、ほんのささやかな幸せを願う庶民の心の叫びなど聞こえないでしょう。悪代官よろしく、【増税】を画策した財務省の役人たちには、国民など虫けらのように見えているに違いありません。福島事故の検証すらできていないのに、原発再稼働に狂奔する電力会社、国土交通省、大企業、枝野大臣などは、人の命より、資本の論理が優先しているのです。

【そこにいるだけで良い】
政治を変えようという思いの原点にある言葉だと思います。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
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「復興特別所得税」を知っていましたか

2012-06-29 23:24:05 | 民主党政権
野田内閣の消費税増税や震災復興対策、福島原発対策等に気を取られている間に、「復興特別所得税」なるものが昨年12月に成立していたようだ。その概要は、東日本大震災からの復興のための施策を実施するためとの名目で、2013年~2037年までの25年間基準所得税額に対して2.1%の税が新たに課税される、ということのようである。詳細は次のurlを参照ください。

http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/fukko/index.htm

例え東日本大震災の復興のためとは言え、復興対策のどさくさに紛れて政府は国民への事前説明不足ではないか。メディアもどれ程報道していたのか全く知らなかった。2014年からは消費税+復興特別所得税の増税になるようだ。何んだか油断している隙にスリに遭ったような気分である。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔の美少年
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7月1日東京平和映画祭

2012-06-29 10:42:47 | 原発
私の知人も関係しているらしく連絡が来ましたが、今年の平和映画祭は原発特集。
あの「フクシマの嘘」も上映され、ドイツ人監督のトークもあるそうです。
お申し込みなどは、こちらをご覧ください。

http://www.peacefilm.net/Film_Festival/tpff2012.html

「護憲+BBS」「脱原発の実現に向けて」より
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民主党の野辺送りの日

2012-06-29 10:21:27 | 民主党政権
“しっ、静かに
今はただ野辺送りの行列を見送ろう“(ロートレアモン)

消費税増税法案が衆議院で可決された。この瞬間の映像を見ながら、民主党の野辺送りをしている気分に襲われた。無表情に増税賛成の投票する議員たちがまるでロボットのように見え、増税反対の投票する議員の表情は豊かだった。

教師時代、保護者の前で不祥事を追及される経験を何度かしたが、人間はそういう時には無表情になる。感情を押し殺して機械のように同じ答えを繰り返す。とにかく、一切の言質を与えない事に集中すると、そうならざるを得ない。わたしには、増税賛成の議員たちの心理がそのように見えた。

実は、国民が政治を見る上で、この事は非常に重要な要素だと思う。今回は小沢派を中心とした反増税派の動きが多くの関心を引き、増税が必要な理由のいかがわしさ、社会保障改革の問題、背後にいる財務省の問題(官僚支配の問題)、マスメディアの世論操作の危険性、民主・自民・公明「体制翼賛」の危険性など、多くの問題点が国民の前にさらされた。

もしこれが小沢派の造反がなかったら、国民は何も知らないうちに、機械のような無表情な議員たちの投票で、消費税増税が決定していたに違いない。国民生活の生殺与奪の権を奪うような決定も粛々と決定されるに違いない。今回の大増税決定の国会は、【翼賛政治体制=ファッシズム】の恐ろしさの生きた教材だった、と思う。

民主党による【政権交代】の真の意義は、このような国会審議ではなく、議員一人一人の表情が豊かに見える国会審議を実現するための制度改革にあった。議員一人一人の表情が豊かである、という事は、その背後にいる国民の声を代弁しているという自負と自信がある事を意味している。ここに【国民生活が第一】の政策の革命的意義があった。【国の形】を変える、というのは、このような日常性の中にその精神が具現化されなければ、不可能だと言ってよい。政権交代の理念・哲学が自らの血肉になっていなければ、本当の意味での豊かな表情など生まれないからである。

わたしは、野田首相の表情の無さを見れば、【消費税増税】が彼の血肉と化した理念とは決して思えない。国民を塗炭の苦しみに落とし込むかも知れない大増税を押しつける人間の苦悩が、一切感じられないからである。わたしはこのタイプの人間を【ステンレス型人間】 と呼んでいた。どんなに汚れた事をしても、水をかければもとのようにピカピカ。こういうタイプの人間は、どんな残酷な事も自らの心を痛めずに決行できる。おそらく、野田首相にとって【消費増税】も【大飯原発再稼働】も政治のタクティクスに過ぎないのであろう。タクティクスだから、自分の良心は痛まない。自分が権力者であり続ければそれで良い、と決めているのだろう。その意味では見事な権力者である。

わたしが【民主党の野辺送り】をしている気分になったのは、増税賛成派議員たちも、野田首相と同じく能面のような表情で投票しているのを見たからである。

【あなたたちは政治に豊かな人間性の具現化】を夢見たのではないのか。その初心を忘れたとき、民主党の存在価値はない。6月26日、民主党の終わりの始まりの日として歴史に記憶されるであろう。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
流水
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誰にでもできる、「消費税反対一言運動」

2012-06-28 06:43:54 | 社会問題
昨日(6/26)消費税増税法案が衆院で可決されたのを機に、今日から「増税反対一言活動」を日常生活の中で実践することにしました。それは買い物をしてレジで支払いする際、「毎度ありがとうございます」と店員さんに言われた時に、「消費税が上がったら買う方も大変だけど、店も客が減るでしょうね」と話をすることです。今日早速レストランで昼食をした際、実践してみました。

店員さんの反応も「今でもお客さんが減っているのに、先が思いやられます」と消費税反対の意思が返ってきました。これは日常の生活の中で誰にでも簡単にできる、「消費税反対活動」ではないかと思います。そうすれば次第に消費税増税に反対する人が増え、増税を先導した党や賛成した議員には脅威になるのではないでしょうか。消費税増税に反対の方にはぜひ実践をお願いしたいと思います。これぞ「 ‘消費増税反対’メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」になることを願っています。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
厚顔の美少年
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除名が無ければ、今は「桶狭間決戦」の時ではない

2012-06-26 17:46:39 | 民主党政権
いよいよ今日午後の国会で消費税増税の採決がされる。昨日の民主党代議士会(衆議院議員会合)も怒号の中で終了し、下馬評では消費税反対票が60から70票は出ると予想されている。そのような中でメディアは小沢グループが離党するか否か、離党するとすれば何名の離党かに焦点を当てているが、それは民主党執行部が反対者を除名処分にするか否か次第であろう。

仮に輿石幹事長が言うように除名処分を見送ることになれば、今は今川義元は動いていないわけであり、小沢グループも桶狭間の決戦を仕掛けるには時期尚早、新党結成は先延ばしする戦術が妥当である。

そうすることによって小沢グループの離党に期待する自民党は当てが外れ、谷垣自民党執行部は党内から不信任案をだせと突き上げられ、戦略の練り直しを迫られると思われる。小沢グループの新党結成はその様子を見極めながらでも遅くはない。さらに解散が無いと見れば新党結成は年末が理想である。しかし民主党で衆議院選を戦っても惨敗することだけは確実で、そのことは決して忘れるべきでない。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より(06/26 08:33 投稿)
厚顔の美少年
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死に方用意!

2012-06-25 20:01:49 | 民主党政権
【男たちの大和】という映画があった。
佐藤純也監督、反町隆史主演の戦争映画。戦艦大和の悲劇的な最後を描いた作品で思想色は比較的薄い映画だった。
http://movie.maeda-y.com/movie/00644.htm
YOUTUBE
http://www.youtube.com/watch?v=HZ3L-ETex-U

わたしが一番印象に残ったシーンは、いよいよ敵との決戦を控えた大和の甲板に設置された銃座の背後の鉄板に、白チョークで【死に方用意】の文字が大書された場面だった。説明は不要だろうが、「打ち方用意」にかけた乗組員の覚悟の言葉である。

【死に方用意】に込められた若い兵士たちの覚悟は、何なのか。この言葉が重いのは、【死に方用意】の背後に【生き方用意】がないことである。文字通りの【死に方用意】なのである。否、この言い方は正確ではない。正確に言うと、【死に方用意】というのは、「戦い方用意」の覚悟の言葉である。「戦い方」=「生き方」という思想の表現であろう。

この言葉に、若い兵士たちの迷い、悩み、苦悩が込められている。人の人生は「戦い」であると考えるなら、この言葉はすんなりと受け止められる。しかし、人の一生は、そんなに単純ではない。「戦い」もあるだろう。喜びも悲しみもある。「愛」もあれば「恨み」もある。「希望」もあれば「夢」もある。「諦め」もあれば、「達成感」もある。それら全てをひっくるめて、【生き方用意】なのである。

若い兵士たちは、それらを全て振り捨てて、【死に方用意】=【戦い方用意】に自分の心を収斂した。戦前なら、彼らの覚悟は【散華の精神】として美化されたであろうが、戦後のわたしには、彼らの哀れさが惻々と伝わってきた。

大和の死者、約3000人。ミッドウエイ・レイテ沖海戦で壊滅状態にあった連合艦隊に最後に残った戦艦が、制空権も失い、護衛艦船もなしに、沖縄へ向かう。まさに自殺行為である。世界の戦い方が、航空戦に移り、航空母艦こそが海軍の主力に移っていた時代、大艦巨砲主義にこだわった時代錯誤の象徴が大和だった。そのアナクロニズムの犠牲になった若い兵士たちの覚悟が、哀れでならなかった。

消費増税をめぐる民主党内の若い代議士たちの大混乱を見ていると、大和乗組員の若い兵士たちの悩み、苦しみが今更のように身に沁みて見える。しかし、大和の兵士たちは文字通り【命】を賭けたが、民主党の代議士たちは、命までは取られない。大和の兵士たちにはその後の人生はなかったが、民主党の若い連中には、その後の長い人生が待っている。どちらのほうが、より【重い覚悟】が必要なのかは、軽々には語れないかも知れない。【生き延びる】という事は、それだけ【恥】を重ねるという事でもあるから。

「大和」の兵士たちもそうだが、この一戦に賭ける、というのは、自らの思考を削っていくことである。あらゆる雑念を削りに削って、思考を一点に集中していく。この削り方に、その人の思考の深さが問われる。

以前にも何度か指摘したが、市井に生きる人間は、「語る⇒生活する」というサイクルで生きている。「語る⇒書く⇒実践する(支配する)」というサイクルで生きる【政治家】のように、【書く】【実践する(支配する)】という次元に上昇する事はない。大和の兵士たちは、【語る⇒生活する】というサイクルで生きる事を許されなかった人間たちの悲劇である。自分の命は元より、家族、恋人、友人たちとの決別を、自分の意志ではなく他者(国家)に強制された人間たちの悲劇である。

しかし、政治家は違う。「書く⇒実践する(支配する)」という次元での行為は、必然的に多くの他者との軋轢を生み、敵を生み出す。それは、政治家と言う職業を選択した人間の宿命でもある。【死に方用意】は政治家にとって避けては通れない宿命なのである。

その意味で政治家の言葉は、自らの世界観(※人生観も含む)と時代認識を込めた政策論を語らなければならない。語る言葉一つ一つが、自身の世界観(※人生観)がにじみ出たものでなければならない。野田総理の言葉が、響かないのは、言葉の奥から滲み出る世界観がないからである。

【死に方用意】。 民主党の議員たちは、政治に人生を賭ける覚悟を胸に【死に狂い】(※葉隠れの言葉)で今回の増税法案に臨まなければならない。

「護憲+コラム」より
流水
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