老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「社会保障制度の新構築」の方向をまずは鮮明に

2009-10-13 10:25:04 | 民主党政権
今も某テレビでは、ミスター年金こと長妻厚労相が年金問題の解決には四年はかかると言ったのどうのとワイワイ。
 
実際、中に入ってみて大変なのが分かったのだろう、まだひと月、しょうがないと同情?的に締めていたが、小生も何度か書き込んでいるのでまたかにもなろうから、これを終わりにしたいが、この問題は本当に解決可能なものかどうかを分かっているのかと申したい。

公的年金のうち、議員年金と共済年金については100パーセント齟齬はない。問題は、下々(なんでしょうねぇ)が加入する厚生年金と国民年金である。これらにかかる混乱は、事務処理のミスと納付に際しての悪意・作為による。だから、それらの記録自体、あるものとないものとがあるのだ。ジグソーパズルのように全片揃っていて、時間をかけても頭をひねれば何とかなるというものではない。最後のお一人までと大見得を切った人も、このケースだけで、全部つながると吹き込まれていたのだろう。

両年金に共通した処理ミスは、ずさん・怠慢もあろうが最大は電算化移行時の入力ミスである。キーボード入力は一日何字までなどとやっていたのだから、おそらくは正規職員では何年かかるか分からない。時給いくらの人海頼りであったろうは、容易に察しがつく(これが「オールジャパンで」の原点だろう)。卑近な例で恐縮だが、知り合いで「とう」と読む「藤」が「ふじ」と入力されて繋がらなかった期間があったそうだ。こんなケースは、いくらでもあるのではないのか。

だが、このようなケースはなんとか繋がるかも知れぬ。しかし、絶対に繋がらぬものがある。それは、報道でも取り上げられたケースだが、官主導といわれる「納付率対策」の欺瞞である。会社が資金繰りに困ると、社員から天引きした掛け金に会社が用意できる金額を加えた額が納付総額になるように、社員の数を減らすか給与総額を引き下げる。運よくこの裏事情が明らかになって、社員個々の救済は行われたとしても、年金原資へ納付すべき額まで遡及して是正されるかどうか。そこまでいかなければ、原資不足が早まり、ある意味不公平が拡大するだけだ。

国民年金の方は、もっとたちが悪い。親方が賃金から天引きして代行納付すると言っておきながら、ネコババを決め込んだケース。これも卑近に例を聞く。さらには、これも報道されたケースだが、収納事務の担当者レベルでの横領である。

以上のようにどうにもならないものの「宝庫」なのだ。さてミスターさん、どうされますか。
 
根っ子には「掛けたものは取り返さなければならぬ」という固定観念がある。確かにそれはそうで否定しようもない。だが、一歩引いてみよう。国民年金の保険料納付率(減額・免除も含めて100パーセントがノーマル)が、60パーセント台という現実と「人は生きねばならぬ」との兼ね合い。
 
国民全てを視野においての「社会保障制度の新構築」こそが、友愛・チェンジを標榜し、革命的とさえ自称する、民主・社民・国民三党連立政権の一丁目一番地である。その方向を先ずは鮮明にすべきである。
 
それを一筋に貫く補正見直し・自前予算の編成であって欲しい。「母子加算の見直し」が、「それに代えた新制度との整合性などの役人の論理」の前に立ち往生している今を見ると、美酒のお代わりは覚束ないような気分にさえさせられる昨今である。

何事もスタートは肝心である。

「護憲+BBS」「 新政権ウォッチング」より
百山

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1 コメント

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Unknown (案山子)
2009-10-13 12:01:53
既に回答が出ている答えを、いつまでもこねくり回すのは如何なものですかな。脱官僚と掲げた政策は本来「成しえない政策」なんですよ。
脱官僚をした後のポストに誰が居座るのですか?元官僚ではないのですか?名前のすり替えを希望していた人間は、間違いなくこの種の幻想に騙されたクチでしょう。若しくはこれから民主党トップと同じ利権を貪らんと画策している人間ですね。

いいですか、ハッキリ言いますね。民主党には政権担当能力は全く無い。政権発足一ヶ月が経とうとしているのに何の成果も出せていない。これだけで大問題なんですよ。一ヶ月以上も国政を疎かにしているわけですから。そして支持層は何をしているかと言えば、必死に自民党政権時の官僚の粗捜しをしているわけです。
新政権のおかげで損ねた国益をもってして、軽く年金を払えるくらいの打撃を受けているんですよ。だったらわざわざ変える必要なんて無いですよ。そして結果はというと、「変わりませんでした」。これですよ。いいですか、今回の政権交代は各国が衝撃!なんてセンセーショナルな出来事ではないんですよ。他国の情報筋を甘く見ているのか、そんな煽りをよく見かけますが、そんなことはありません。
むしろ本当に衝撃的だったのは、民主党の無能さですよ。恐らく何が無能かだったなど論っても、天声人語の故人献金に対して奇天烈な感想を披露していた方に聞いては貰えないでしょうが、国益に全く与していないんですよ。解りますか?この意味が。国民の為と嘯いて改革をしている行動自体が茶番なんですよ。
その実、特定アジアに擦り寄っている外交をし、民主党のトップは元々持っている利権を拡大しようとしているんですよ。
つまり、日本の税金を外国に売って、私腹を肥やしながらも改革と論った行動を以ってして国民の目線を逸らしつつ、その間に立法・行政・司法の三権を抱き込む独裁政治をしようとしているんです。

もはや無駄を無くそうなんて言っている場合ではないですよ。私腹を肥やす為と目線を逸らす為には、いくらでも血税を使い込むでしょうから。
もちろん傀儡政治の主人公はあの人。

貴方がどういうスタンスなのかは、異常に狭窄な視野をお持ちの方みたいなので解りたくありませんが、あまり持ち上げていると恥をかきますよ。外でのご自慢は程々に。では。
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