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或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

圧巻の走り

2004-12-26 23:25:08 | 【競馬】窓越しのレース
 有馬記念当日。
 昨日と同じで、まず前日オッズを確かめる。ゼンノロブロイが単勝2.2倍と少しばらけている。バルクとデルタブルースの人気が入れ替わった。案の定、北海道ではバルクが1番人気とのこと。
 15:23の発売締め切りベルが鳴ると、仕事そっちのけで気持ちはレースへ。

 「ゼンノロブロイの半馬身後ろにつける」がバルクの、五十嵐の(バルク陣営全体の)今回のレース設計。しかし、序盤から上位好位置をキープし続けるロブロイの真後ろに、バルクの姿はない。画面を追うとほぼ中団。
 多分この「半馬身後ろ」という指示を知らなかったら、私もその後の展開に大きな期待を寄せていたかもしれない。でもそれを知っていたから、「本当にこの位置で伸びていけるのか? ロブロイのペースについていけてないからここにいるんじゃないのか?」という不安の方が大きかった。
 最後の直線に入って、追い上げを期待するというよりはむしろ祈るような気持ちだったが、バルクはあっという間に馬群に呑まれてしまう。ロブロイの入線が画面に捉えられた瞬間、バルクの姿は同じ画面に入ってすらいなかった。電光掲示板に早々と灯る確定の赤ランプ。5着までにも入っていない。結果は11着。これってバルクの過去GI最低の着順なのでは……。

 ロブロイは確かに強かったんだと思う。暇にあかせて出馬表で変な馬名を探したり(笑)片手間に中継画面を見ているだけの競馬素人でも、ここまで立て続けに勝たれると、ああやっぱりすごい馬なんやなあと思うもん。今日だって入線後、2分29秒! と実況が連呼するのでもしやと出馬表ひっくり返したら、あっさりコースレコードが出てしまってたもんね。
 つーか、ロブロイも強かったがペリエも強いわ。これまでのレコードが去年のシンボリクリスエス、しかもこれまたペリエ騎乗だったもんね。それもクリスエスでは有馬を2回勝ってるし。コースを知り尽くしている。ここんとこ本当に色々と重賞かっさらっている感のあるペリエですが、それこそもうなんぼほど日本のGI勝つねんって(笑)。国に帰りたくなくなるんちゃうかと(笑)

 結果的には荒れたというほどのこともなく、冷静に考えて、情に負けさえしなければ多分、買っても大負けはしないレースだった。ロブロイからめぼしいところ流しとけばいいんだから、馬単・馬連・ワイドまでは大体の人が取ってそう。
 要するに、バルクと心中しようとしなければ、買う方はそこそこで終われたレースなんだろう。結果論なのは重々承知だけどね。でも、これまでGIのバルクに期待をかけて、その都度裏切られてしまったお客さんにとっては、そういう選択ももちろんあったわけだ。なので、「やっぱり買わなくて正解だった」と払戻に並んだお客さんも、いるかもしれない。

 だけど五十嵐、負けたまま引き下がっていいのか? 胸を張って、自信を持ってもう一度バルクの背に乗れるまで、中央で修行してみたっていいんじゃないか? なんかこのまま終わるんじゃ悔しすぎるじゃないか。
 本音を言うと、バルクがもしGIを獲れるのなら、やっぱり五十嵐とのコンビで獲ってもらいたいよ。

 ま、金も賭けずにのほほんと見てるから、そんな感想になってしまうんだけどね。

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