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或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

「カラスの教科書」(著:松原 始)

2018-03-21 17:02:59 | 【書物】1点集中型
 生活への介入度が最も高い鳥なのではないかと思われるカラス。の、そのまんま教科書である。
 もともとカラスが嫌いというわけではないのだけれども、ゴミ捨て場にいるのを見るとやっぱりちょっと避けたくなる気持ちはある。なぜカラスはあれほどうるさく鳴くのか、なぜあんなにゴミを散らかしまくるのか、気を抜くと襲われそうなあの雰囲気は何だ、みたいな漠然とした疑問にひとつひとつ答えを教えてくれる。

 結果、当たり前のことではあるが生態を知っていれば行動に納得はいくし、日々カラスを追いかける研究者である著者のように少なからず親しみを覚えることができる。知っていれば付き合い方というか、対処も考えやすい。そして、もうちょっと深く知りたい気持ちにもなる。せっかく身近にいる相手なのだから、偏見だけで付き合いを遮断するよりは、つかず離れずでもうまくやる方法を見つけた方がいいよなーと、まるで人間関係のように(笑)感じた次第である。


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