「ゆめのちから」は敷島製パンの社長、盛田淳夫著
100%国産小麦「ゆめちから」だけで作る食パンの商品化記録書です。
淡々と日本の食糧事情を書かれて、小説のような山あり谷ありの波乱万丈な内容ではない。
話は戦前から始まります。
第一次世界大戦後に景気が良くなり、その反動で不況に陥った時代がありました。
その時に富山から米騒動が勃発して全国に波及していきました。
それを見ていた、盛田敦夫の祖父、盛田善平はパンはコメの代用になる、、、と考えてパン屋さんを始めた。
著者の盛田淳夫さんは敷島製パンの社長としては5代目になる。
1998年に湯だね製法の食パン「超熟」を発売して大ヒットになった。
国産小麦は「春よ恋」や「はるゆたか」がありますが、収穫量が少なかったり、グルテン量が少なかったり使いずらかった。
大手のパン屋さんが食パンを一定の商品として販売していくには、、、国産小麦は物足りなかったそうだ。
超熟では国産小麦はたったの3%、、、食料自給率から考えたら当然かもしれないが、日本産の小麦でパンを作りたいのは、パン屋さんとして当たり前のこと。
新品種「ゆめちから」の話を聞いて、これで行けるとの思いで、満を期して発売したのが「ゆめちから入り食パン」。
何だか長ったらしい名前ですが、「ゆめちから」をアッピールしたかったからだそう。
「ゆめちから入り食パン」は国産麦100%食パンで300円です。
近くのスーパーには超熟はあったが、「ゆめちから入り食パン」はなかった。
食パンは基本的に食べないので、超熟も全く知らなかった。
私自身は食パンでもハード系のパンでも、何でも大好きです。
超熟をゲットしたのは初めてかな。
どこがどう安い食パンと違うのか、同時に食べ比べなきゃ、、、私にはわからない。
しばらくして、ゆめちから入り食パンを手に入れました。
ところが、ゆめちからは48%で他の国産小麦をミックスして100%国産小麦にしている。
国産小麦がどんなものかとゲットして食べました。
大きなスーパーではPASCOブランドの超熟シリーズばかりになっていた。
100%はちょい値段が高いので少なかった。
ゆめちからだけでは足りなかったのかな。
国産小麦と言っても、外国製小麦と違いがあるわけじゃなさそうなので、、、。
食べてみても、なんだかわからない!
焼かないで生で食べてみたが、しっとり普通だった。
トーストして見たら、これが一番食パンらしくて好きだなー。
マーガリンを塗ってからトーストしたら、しっとりカリっとになったが、ただのトーストしてからマーガリンを塗ったほうが美味しく感じられる。
順番の問題だけど、、、食感が違う。
まーーー食パンは食べないから、よくわからないーーー。
盛田敦夫と聞いて、、、聞いたことのある名前だと思っていたら、ソニー創業者の一人「盛田昭夫」さんは親戚だという。すすんだ道は違ったが、ご両人は企業を大きく成長させた。優秀な家系なんですかねーーー。