デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



ユースホステルに帰ると、今朝に私が迷惑をかけて苦情を言っていた夜遊び男はチェックアウトしていて、代わりに同室になったのが東南アジア系の青年だった。お互い疲れがあったからか、何も話さなかったが消灯の時だけ私があいまいな英語で電気を消していいか?と訊ねた。青年にとっては以心伝心だったみたいで、即ありがとうと返事してくれた。
翌朝、朝食を摂りにエレベーターで地上階まで降りようとして「1」のボタンを押したが、地上階は「E」のボタンだったので、乗り合わせた女性二人に少し笑われてしまった。私はにこやかに「sorry」と言った。
廊下を歩いているとエプロンをつけたスタッフの青年が、明るい表情であいさつしてくれたので、私もパッと気持ちが晴れやかになってあいさつした。
海外での初ユースホステルの朝食は、もちろんセルフサービスだが一通り揃っていてなんか日本と違うなぁと思った。何から何まで整備されていて、ユースじゃなくホテルみたい、と思えるほどだった。もちろんドレスデンのユースが外観がきれいなところから伺えるように、比較的新しい?からか。なにせ自分で使った皿も洗わなくてよいユースなのだ。
ちなみに旅行に詳しい人の話では、ドイツがユースホステル運動の発生の地なのだそうだ。日本では中年の人でトレッキングをするような人を除くと、大人だけの旅行でユースホステルを利用しようとする人は比較的少ないが、ドイツでは熟年層の人たちが仲間同士でユースを利用することも多いようだ。事実、私が泊まったことのある海外のユースでは、熟年のおじさん・おばさんを見かけない日は無かった。
食堂というかこの日に泊まっていた日本人は私だけ?だったので、おじさん・おばさんたちのドイツ語に囲まれながらの朝食だった。正直、仲間同士の朝からテンション高そうな会話を聞いていると、すごく羨ましかった。旅行をたのしんでいるんだなぁということが伝わってくるのだ。
コーヒーをもう一杯ほしくなり、テーブルのコーヒーポットでカップにコーヒーを入れようとすると空だった。私の様子を見ていた恰幅が良くてかっこいいドイツ人のおじさんが、別のポットで私のカップにコーヒーを注いでくれた。心の中で何かが氷解した気持ちになった。退席する際、キッチンから布巾を借りて、テーブルの自分の使ったとこを拭いた。おじさん・おばさんたちは感心してくれた。
出かける準備を整え、エレベーターに乗ろうとした。すると同室の青年が追いかけてきて、荷物を忘れてるよ、と教えてくれた。もう一泊することを伝えると納得してくれて、私は彼の気遣いに感謝した。ユースでの2度目の朝は、心温まる朝という印象が残った。(ユースでの画像はありません。一枚くらいあってもよかったかなぁ(笑))

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