おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

  着  物

2016-09-14 05:39:54 | Weblog
昨日から急に涼しくなったので長袖のセーターを着て十七日にある孫のKちゃんの結婚式に着る留袖一式を出して長じゅばんの半襟を挿し始めた。
 祖母という私の立場では、鮫小紋か、色無地なのであろうが年寄りくさくて嫌である。留袖を着て娘のうしろに控えて居ろう。
 世の中派手になって今では近い親族は色留めをきるのだそうである。
大体この留袖、結婚式の制服よろしく兄弟、我が子、姪甥、仲人の時、果てはこうして孫の三人目などと事ある度に何度着たことであろうか、作る時妹と柄を選択するのに、妹がゆずらない「御所車」が良かったのだけど、そこは姉らしく、がまんをして流水に松の銀糸にしたのだけれど、結果普遍的な模様の方が末長く愛用できた。
 そうこうしていると後輩の青ちゃんが、膝の手術をしてから車の初乗りで新しく出来た「ランプ」と言う茶店に案内すると携帯電話を入れてきた。
 私は腰を彼女は膝を患った暑い夏の最中の無沙汰を詫びながら懐かしい感じの蔵構えの茶店でシェイクを飲んだ。
 私にと丈の短いコルセットを持ってきてくれ自分は退院したてなので、ゴージャスなぴかぴか光るプラスチックのような材質のブラジャーがわりの外から見えるコルセットをつけていた。
 又ねと家に帰って掛けていた留袖をたたんで、たとう紙に納め草履やハンドバックも結婚式場の控え室で娘や孫達と一緒に着付けをしてもらうべく大風呂敷に包んで用意をして置いた。


俳句   朝とくと鈴虫の鳴く厨かな

       おはぐろの墨絵のごとく川の上

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