おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

おかあさんありがとう旅行

2016-05-19 10:57:23 | Weblog

おためし旅行と称して日帰りミステリーツアーに参加した。アピタの前をバスが7時40分発だというのに、1時間も前から行って朝刊を読んで待った。「さあ何処へ」三重県が良いと思うのにサミットに備えてかそれは少ない。どうも京都らしい。バスは伊勢湾岸道路を走って道路の緑や甲南の野山が若々しい。俳句が出来ないかと二、三、頭をひねる。京都は「春風御膳」を料亭花園でいただく。花園という地名は義父の姉が嫁いだ寺のあるところである。名古屋へこられる度に私にも良くして頂いたのに寺の名前も覚えていない。次は清明神社に参り、京都府立の植物園の散策をした。はなフェスタは六日で終わったはずだが晴天になってきたせいでもあり、大勢の人で賑わっていた。東がわの薔薇園では京都にちなんだ嵯峨野や高雄の名の品種が満開であった。老舗の土産物売り場をまわってから、歴史ある390mもの商店街へ行った。入り口に「西利」の漬物屋も店をだしていた。現役時代支社長がこの店の次男であったので、京都旅行のたびに本店へ立ち寄ったものである。さっさと土産を買って大丸百貨店の椅子に掛けて皆の揃うのを待った。帰りのバスでは添乗員の女性が、クイズで車中を和ませたりして、1位になった私は、「おかあさんありがとう」羊羹の可愛いのが一箱当たったりした。話相手も居ない独り旅であったが私のこの位までは未だついて行けるよというお試し旅であった。自分と自分にめでたし、めでたし。

      俳句  代田搔き終はりし水や広々と
           バスからの植田幼き広さ見ゆ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする