僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

ウダウダ会、大台ケ原へ

2014年10月12日 | ウォーク・自転車

西高野街道を歩いた2日後に、今度は「日本ウダウダ会」の歩く会がありました。いつも気軽な山歩きや里歩き、あるいは町歩きをしているウダウダ会ですが、今回は少し趣向を変えて、大台ケ原へ行きました。


大台ケ原は奈良・三重・和歌山3県にまたがる「吉野熊野国立公園」の中心部分に位置しており、標高1,300~1,695mの台地状の地域で、年間雨量が本州では最も多いそうです。(先週の台風18号の時も、1時間で107ミリの雨が降ったと報じられました。それも僕たちが行った次の日のことでした)


その大台ケ原には東大台と西大台があり、東大台は展望もよく、登山道には案内板や動植物の解説版が随所に設置され、道も整備されて歩きやすい一般向けのコースとのことです。しかし西大台のほうは「利用調整地区」に指定され、いわば「自然のまま」で、いろいろ厳しい規制がされています。


まず、勝手に入山してはいけない。1グループは10人までと決められ(大勢だとコースからはみ出て周囲を踏み荒らしたりするので)、必ず事前に連絡し、一人ひとりのメンバーの氏名を登録しなければなりません。その他さまざまな規制により、自然を保護しようということなんだそうです。違反者は法律によって罰せられるとのこと。環境省のホームページにその詳細が述べられています。


http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/west_odai_index.html


…ということで、僕たちウダウダ会の一行は、この「西大台」のほうを歩いたわけです。なぜ一般向けで景色もいい「東」じゃなくてこちらになったのか…? それは僕にはよくわかりませんけど…


10月4日の朝6時半に集合場所から貸切バスで出発。今回は総勢16名でした。ウダウダ会の発足当時は6~7人だったのにねぇ、ずいぶん増えたものです。


バスに揺られること約3時間で大台ケ原のてっぺんに着きました。ビジターセンターというところで、「立ち入り認定証」をもらい、それを首からぶら下げて、さぁ出発と思ったら、「10時からレクチャーがありますのでお待ちください」とのこと。そして時間が来てスクリーンのある大きな部屋に案内され、そこで画像を見ながら係員さんから、入山中の注意事項が伝えられました。これも、ホームページの「利用ルール」のところに詳細が説明されています。

 

 
   西大台への「立ち入り認定証」。
   これをつけて歩くのが規則です。
   (手数料として1,000円が必要)

   

 

レクチャーの「受講」が終わって、やっと出発ですが、事前にわがリーダーから「ヒルが出るかも知れないので、念のため足回りにスパッツ(ゲートル)をつける準備をしてください」と言われていた。それで出発前に、各自、持参のゲートルを足首に巻いたり、それを持って来なかった僕などは、ズボンのすそをハイソックスで覆ったりして、とにかく足首あたりから侵入してくるヒルを防ぐ対策を講じた。ワイワイ言いながら、苦労してやり終えたころに、女性係員の人が近づいて来て「あのぉ…ヒルでしたら、この季節にはもう出ませんけど…」と言われました。全員、ひっくり返りました。


さて、僕たちは16名なので「1グループ10人まで」というルールに従い、8名ずつに分かれて出発することにしました。係員さんは「第1グループが出発してから10分後に第2グループが出発してください」。つまり離れてね…というわけ(僕は第2でした)。ハーイわかりましたぁと返事して、コースに向かう。第1グループがそのまま山中に入った。第2グループはそれを見送りながら、「このあと10分も待つの…?」という声に「ちょっとぐらいええやろ」と、1分後に出発しました。「ちょっとぐらい」じゃありませんよね。あ、これ内緒ですけど。


途中、赤い腕章を巻いた男性が立っていました。監視員さんです。「気をつけて行ってらっしゃい」と第1グループを笑顔で見送ってくれましたが、近くへ迫っていた第2グループには「ここでちょっと待ってください」とストップがかかった。そんなことでまた1分間待って、「もう行ってもよろしいか?」と言うと、監視員さんも苦笑いして「えぇ、どうぞ」と言ってくれた。さすがに高潔なる紳士淑女の雰囲気を漂わすウダウダ会である。監視の人も「この人たちなら自然を荒らすまい」と思ってくれたに違いありません(笑)


「だらだらした下り坂や上り坂です」とレクチャーの時に係員さんがコース説明をしてくれましたが、実際には決してそんな楽なものではなく、急な下り坂にはゴロゴロ石やむき出しの木の根などがあって、足を滑らせたりひねったりしそうだったし、登り坂も足元が危うくて気が抜けません。あぁしんど。ゼェゼェ…


「一周するのに4時間半から5時間かかります」と言われていたが、僕たちはなんとか4時間程度で元の場所に戻ってくることができました。しかし思ったよりきついコースで、メンバーもかなり疲れたようです。最近ウダウダ会に加入した人は「こんなところを、これだけ歩くなんて、思ってもみなかった」と驚いていました。


これまで、3時間歩いて4時間酒を飲む…みたいなことが多かったウダウダ会ですが、今回に限っては、帰りのバスも3時間かかるし、それからまた酒宴…という元気もなかったことから、バスの中で缶ビールや酒を飲み、それをもって「打ち上げ」としました(異例中の異例ですわ)。


僕も6時半ごろに帰宅し、ちょうど妻とモミィが夕飯の途中だったので、それに加わって缶ビールを飲みながら、ウダウダと今日のことを話しました。


「のんちゃん、ウダウダ会やのに、帰ってくるのん、早かったやん」
…と、モミィが申しておりました。

  


 
 大台ケ原の駐車場。ビジターセンターや売店などがある。
 ここから出発し、ここへ戻ってくる。

 

 
 スタート直後はこういう歩きやすい道でした。

 

 
 なかなかいいハイキングコースだと思っていたら…
 そのあと、どんどん道は険しくなっていきました。
 そうなると写真を撮るどころではなかったですね~

 

 
 沢渡りも多い。ロープが張ってあったのでコースだとわかりましたが、
 随所に道に迷いそうな場所があり、とても1人では行けないです。 

 

 
 人が歩くと大きく揺れる吊り橋。油断すると下に落っこちそう。

 

 
 ブナを主とした原生林が多く残り、美しいコケに覆われていました。

 

 
 キノコが生えていました。
 「毒キノコか?」「違うやろ」
  …な~んて言い合いながら見とれていました。

 

繰り返しますが、コースは自然保護が徹底しているので、整備されていません。約4時間半のコースなのに、トイレもまったくありません。


時々道が途切れたようなところがあり、迷いそうです。パンフレットにも、決して1人では行かず、コースを熟知した人と一緒にグループで行くようにしてください、と書かれていました。ウダウダ会には登山のベテランが何人かいるのでこれが実現したわけです。「なぜ東大台でなく西大台なのだ」と思っていましたが、歩き終えてみると西大台でよかったなぁという気持ちです。「じゃあ、また行きますか?」と聞かれたら「いえ、もういいです」と答えますけど(笑)。

 

 

  

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