僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

大津・中2自殺事件とインターネット

2012年07月14日 | ニュース・時事

連日、大津市の中2男子生徒の自殺問題の報道ぶりはすさまじい。
これまで、児童・生徒のいじめによると見られる自殺は数多くあった。
しかし、これほどの反響を呼んでいるのは、まさに前代未聞のこと。

いじめの事実を隠匿して知らんぷりした学校と市教委。
被害届けを3度も出されたのに、受理しなかった警察。

学校と市教委は、世論に袋叩きにされる形でしかたなく、
全校生徒アンケートを結果を公表するなどやっと腰を上げ、
警察は、猛烈な批判を浴びた反動で意地になったかのように、
中学校と市教委へ出向き、異例の捜索をして本腰を入れ始めた…

…という構図が見えてくるけれど、やはりこの際、
いじめは子供のいざこざではなく、立派な犯罪なのだ…
ということを、子供や親や教師たちに徹底する意味でも、
また、いじめが発覚するとどうなるかを知らしめるためにも、
これくらいの厳しい追及と、当事者や責任者の厳罰化を促すべきだ。

そうしないと、いじめはこれからも延々と続き、自殺者も絶えないだろう。

そんなことを思いながら、この件に関するネット情報を見ていたら、
自殺した男子生徒に執拗にいじめを繰り返したとされる同級生3人の、
実名から顔写真から、さらに親たちの実名・写真から担任の実名まで、
数多くのサイトに、これらが余すところなく出ているのには驚いた。

いじめた3人のうち2人は今は京都の中学に転校した、とも言われている。

いじめ同級生3人の中でも主犯格と言われる少年Kは、
いろんなサイトで、何枚もスナップ写真が掲載されている。
(むろん他の2人も実名や写真があちらこちらに出ている)

その主犯格の少年の父親と母親も実名と顔写真があり、
会社経営者の父親は去年のこの中学校のPTA会長で、
母親は「人権を守る市民の会」に所属していたとか、
いや逆に母親のほうがPTA会長をしていたとか…
どこまで本当なのか、見分けがつかないが、もうひとつ、
この両親のことだけでなく、別の少年の祖父のことも書かれている。

祖父は、滋賀県警のOBだという。
生徒自殺事件に自分の孫のいじめが関わっていると言われた時、
この祖父は自分のブログに、
「警察の責任より前に、自殺した生徒の親に問題があるのでは」
というようなことを書いたとか書かなかったとか(どっちや…?)

すると、警察が被害届けを受理しなかった陰にはこの祖父が動いた…
なんていう邪推も生じようというもの。

むろん、これも、ネットでおなじみのガセネタの可能性が高い
でも、もっともらしいストーリーだけに、怖い。

もう一人、世間から非難を浴びているのが担任の教師である。

この教師の氏名は…たいていの人はもう知っているので、
はっきり書くけれど、森山進、という。

この「森山進」を、たとえばヤフーの検索にかけると、
出るわ出るわ、ワンサと「大津いじめ事件」に関連して出てくる。

同姓同名の人はお気の毒だなぁと思うほど、この名前のオンパレードだ。

顔写真も載っているし、恐ろしいほどプライベートなことも書かれている。

つまり、加害者やそれを傍観していたとされる教諭は、
今やネットで、丸裸にされてしまっているのである。

いくら新聞・テレビでは名前を伏せ、顔写真を掲載しなくても、
ネットの世界では誰もが簡単にそれを見ることができるのである。

おそろしい時代…といえば、そうかも知れない。

かつて神戸で起きた14歳の少年「サカキバラ」の連続殺傷事件で、
週刊誌がこの少年の顔写真を載せて大きな問題になったけれど、
そんなことはもう、今は昔、の話である。

少年犯罪は少年法にがっちり守られて、
「被害者の人権より加害者の人権のほうが大事なのか」
という批判が後を絶たなかったけれど…

ネット社会ではどんな「保護」も通用しなくなった。

元々、保護され過ぎるのが少年犯罪を助長してきたところもあり、
こうして明らかにいじめを行った少年なら、写真も構わないだろう。
世間も、この人間がこういうことをした、ということを知る権利がある。

ということで、これが、少年犯罪の抑止につながるのであれば、
それなりの社会的役割を果たすことになるんだろうけど。

でも、ネット上でいじめ、というのも新たに発生しつつある。
それに、誹謗中傷の類もますます増える傾向にある。
こちらは姿が見えない分、もっと恐ろしいところがある。

なかなか、むずかしい問題ですね。 本当に。

 

 

 

 

 

 

コメント (7)
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