僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

島田紳助の引退

2011年08月24日 | ニュース・時事

夜の早い時間に寝てしまうと、その夜のニュースがわからないので、
朝起きてテレビをつけたら、びっくり仰天することがある。

今朝も起きてすぐに、大阪読売テレビにチャンネルを合わせると、

島田紳助さん引退

との大きな字幕とともに、当人の記者会見の様子がアップで映っていた。

えっ、引退…? なんで…?

と、目をこすりながらテレビを見ていると、
キャスターの辛坊次郎さんが、
「ゆうべ早く寝ちゃった人は、今、このニュースを見て、
 びっくりしているんじゃないですか?」
と、こちらの様子を見透かしたような言葉を吐いた。
「いや、ほんま。びっくりしましたわ~ん」
と、僕もテレビに向かって返事をしそうになったほどだ。

今朝のブログでは、別の話を書くつもりだったが、
テレビを見て急きょ、紳助の引退に関する話に切り替えることにした。

ということで…
いま、朝のテレビニュースを見ながら、このブログを書いている。

引退の理由は暴力団との交際が、メールで発覚したことだという。
あぁ、またもやメールである。

大相撲界が八百長問題であれほど大きく揺らいだのも、
力士間の八百長をめぐるメールのやりとりが発端だった。

メールというのは、便利すぎるところに落とし穴がある。
昔のように、手紙を書いて送るという格式ばることもなく、
気軽にちょこっと打って送ると、一瞬にして届く。実に簡単。

送ってから「あっ、しまった~」と思うこともよくある。でも、
こちらは取り消したいことでも、メールは相手の携帯にずっと残る。
ほんと、メールは怖い。

     ………………………………………………    

会見で紳助が、友人のAを介して暴力団のBがどうのと言っていたが、
Aというのは元プロボクサーの渡辺二郎だと、某スポーツ紙が書いていた。

10数年前、紳助が「人間マンダラ」という番組で政治的な発言をし、
右翼団体からすさまじい脅しを受けて、窮地に陥ったという。
そこでAこと渡辺二郎を通じて暴力団員のBに便宜を図ってもらい、
右翼団体からの攻撃から逃れることが出来た…
そんなことがきっかけで「その世界」との関係が始まった…
と、テレビ解説では、そんなことを言っていた。

7年前、紳助は吉本の女性社員を殴って怪我をさせたことがある。
これで紳助も終わりかと思えば、なにやら言い訳しながら復帰してきた。

今回は「引退ではなく、謹慎でいいのでは?」という周囲の声に、
彼は「ルールはルールだから潔く引退します」と語ったが、
なら、そのセリフは、女性社員を殴った7年前に言うべきだった。

そのとき彼はまだ40代だったが、いまは55歳である。
最近、人気も急下降してきたと報じられたばかりである。
少なくとも、最盛期が過ぎかけている…という自覚はあったと思う。

それと、タレント業以外にも不動産業などに首を突っ込んでいた。
いろいろと、あやしい世界を掛け持っていたのかも知れない。
また、飲食店の経営なども手広く展開していた。
そろそろ潮時、と考えていたところへ今回のことが明らかになった…
という見方をすれば、ちょうど「いい機会」だったとも言える。
会見でも、なんだか晴れ晴れしい雰囲気のようなものが感じ取れた。

    ………………………………………………

紳助の司会ぶりは、まるで権力者そのもののように見えた。
出演タレントはみんな、紳助に媚びへつらう、という態度だった。

さんまやたけしをはじめ、和田アキ子、ダウンタウンなど…
番組を仕切る大物タレントに出演者が媚びるという傾向は強まる一方だが、
中でも特にその傾向の強かったのが、紳助の番組ではなかったかと思う。

…とは言いながら、僕は若き日の「紳助・竜介」の大ファンだった。
1980年代に巻き起こった「ザ・漫才」のブームで、
雨後のタケノコのように漫才師たちが湧き出てきたとき、
最高に痛快な笑いを連発して楽しませてくれたのが「紳・竜」だった。

紳助は京都出身だから、大阪弁の中に京都弁がまじるのも、
同じ京都生まれの僕として、親しみを覚えたものだった。

最近でも、紳助の傲慢ともいえる態度が鼻についてはいたけれど、
話芸そのものは、やはり天才をうかがわせるような切れ味があった。
当意即妙のやりとりが抜群で、会話がよどまない。

最近、面白くも何ともないさんまやたけしとは、そこが大きく違う。
それでも、やはり素行の悪さが命取りになった。

昔から、芸人は素行の悪さが過ぎるほど面白い、と言われている。
紳助もその一人だったんだろうな~と思う。

これからは、別な形でメディアに注目される生き方をするのだろうか。

もうあの毒舌が聞けないのは淋しい…と感じたりもするけれど、
これを機に、今のバラエティ界に少しでも緊張が走ればいいと思う。

…と思ったところで、何も変わらないのが今のテレビ世界でしょうけどね。

 

 

 

 

 

コメント
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