今年の元日の朝、例によって今年の目標なるものを考えてみた。
しかし、いつも書いていることだけど、僕は欲深い男なので、ひとつ目標を立てると、なんだかそれだけでは物足らなくなって、ならあれもやろう … それも実行しよう … せっかくだからこれも目標に入れよう … 等々、次から次へと、思い浮かぶままに並べて行き、初詣で両手を合わせ、 「今年はこれらが、ぜ~んぶ実現しますように …」 と、あつかましく神様にお願いをする僕なのである。 もちろん、努力が報われるよう … という意味で手を合わすのだけれど、肝心の努力をしないまま 1年を終えるのだから、結局何一つ成就しない、な~んてことは、まあ、当り前のことなのである。
そんなことを、ず~っと繰り返してきた僕なのだ。
お正月に、ちひろさんが、
私も何か目標を立てよう…。
いっぱい立てて、一個でもできればいい位のスタンスにしようか、
ひとつだけ立てて、それだけをがんばるか…
ふう…どっちにしても、自分の心持しだいですよね…。
それが、一番の問題です (笑)。
と書いておられました。 いや~、まったくその通りですよね~
僕は目標をいっぱい立てて、全部できたらいい~などという強欲な人間ですが、現実として僕には達成は無理で、しかも目標に振り回されるという本末転倒もいいところで、 ロクなことにならない。 それより、ちひろさんのように、多くの目標を立てても、1つできればいいんだ…という気持ち、あるいはひとつだけ目標を立ててがんばる…という気持ちのほうがずっと尊い。
誰かも書いておられたが、だいたい僕は、昔から 「一挙両得」 とか 「一石二鳥」 とか 「一網打尽」 とかいう言葉が大好きな性格なのだ。 しかしそれは、裏を返せば、遠回りしたり、コツコツ進んで行くということが面倒くさいわけで、そして、やがて 「二兎を追う者は一兎も得ず」 のことわざの前にひれ伏すことになるのである。
あぁ、因果な性格だこと。
そこであれこれ考えたあげく、今年はそういう 「目標」 なるものは、一切立てないことにしようという結論に達したのである。 目標を持たず、成り行きに流されて、いつかどこかへ流れ着いたところで、もう一度考えればいいのではないか…
そう思うと、不思議に身体の力も抜け、気持ちも楽になってくるのだった。
だが、しかし…である。
そんなときに、たまたまテレビで、日テレの 「ズームイン」 がかかっていた。
元旦なので、ニュースも華やかな雰囲気の中で進行していた。
その番組の中で、キャスターが 地球一周マラソンに挑んでいた間寛平さんが、中国の青島(チンタオ)に来ていることを伝えた。 もう日本は目前である。 寛平さんは、生中継の電話に出て、4日後の、1月4日に日本に帰国できそうだ、と語った。
ふ~む。 寛平さんといえば、僕らと同年代の人である。
かつて寛平さんは、ギリシャのスパルタスロンという、アテネからスパルタまでの約250キロを一昼夜かけて走り抜く過酷なレースに挑戦し、1年目は途中棄権したものの、翌年、見事に完走した。 それに触発され、僕もスパルタスロンとまではいかないが、ウルトラマラソンに挑戦しようと思い立ち、その後何度か100キロマラソンの大会に出場して、完走もできた。
その寛平さんが、2年がかりで、マラソンとヨットによる地球一周 「アースマラソン」 に挑んでいたことは、周知のとおりである。
「1月4日に帰りま~す」 と電話で言った寛平さんは、日テレ・羽鳥アナの 「今はどういうお気持ちですか…?」 という質問に対し、
「いやぁ、日本から東へ東へ走って行ったら、また日本に来ましたわ」
と、マゼランの部下たちが現代に舞い戻って来たような、面白い感想を述べた。
それを見て、今年は目標を持たないでおこう…と決めていたばかりの僕だったのに、
反射的に、胸が、ざわざわと騒ぎ始めた。
そして 「自分のブログを毎日更新するっていう目標だけでも、立ててみるか…」
と思った。 寛平さんの快挙と何の関係もないけれど、ふとそう思ったのである。
まぁ、あまり意識的になったり、こだわりを持ったりはしないでおこうと思う。
一行でもいい。 何か、その日に残るものを書けばいい。
と言っても、akira さんがおっしゃったように、そうなると病気にもなれない。
その他、さまざまなことで、ハードルが立ちはだかったりするのかもしれない。
とりあえず、自分に言い聞かせてることは、
なんとなくダラダラと続けるってことでもいいじゃない…みたいな…感じである。
昨日の朝、雨の中、寛平さんが福岡にヨットで到着するのを、生中継で見た。
やっぱり、目標は、何なりと持ったほうがいいんだな~と改めて思ったものだ。