めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

世界に遅れを取る日本政治

2018-04-16 12:49:11 | 政治

今や日本の政界は混とんとして、日本国民を牽引して行く力は
全く有りません。
政治家として、最も重要な、公正、明白、忠誠が全くなく、
国民を置き去りにし、身から出た錆を何とか取り繕う事で必至です。
代表として国政を行うと言う事で一番大切な事は、信頼関係です。
日本国民を幸せにする為に、国民の代表として国務に全霊を捧げ
国民の信を問うのが政治家としての生き方であるはずなのに、
私欲に走り、その醜い実態が暴露されれば、言い訳三昧で保身に
躍起と成っている姿は、情けない以上に哀れとしか言いようが有りません。

地位や名誉、更には、一般国民にょり遥かに豊かで安全な環境を与えらえ
人々からは、先生と崇め奉られる事に、大きく胡坐をかいて来た結果と
言わざるを得ません。
嘘に嘘を重ねれば、その真偽はともかく、人間としての資質も品格も
更には、人としての道理も失ってしまい、本当に裸の大様と言えます。
しかしながら、今や、そんな政治家の醜態を暴露して議論し合っている
場合ではなく、日本を取り巻く環境は、ますます、緊張の度合いを増して
それこそ、国民の安全を脅かしかねない状態なのです。

隣国は、近い将来の資源食料不足を考え、どんどん日本近海に進出し、
更には、自国の安全と未来を守るために、日本に大きな圧力をかけています。
正に、生き残るための弱肉強食の状態であるのに、日本の中枢は、政治家の
不義、不正、不祥事と言った、個人レベルの議案で国会の場が持ちきりです。
連日、ワイドショーを見れば、政治家の不正疑惑や不義に焦点を合わせた
様々な立場の方々の評論ばかりであり、唯批判するばかりで、一向に
国民にとってプラスとなる議案は出て来ません。

マスコミが取り上げなければならない国内問題は山積していて、一刻も早く
議案として取り上げなければならない緊急案件は一向に解決されません。
話題に参加している人達は、それだけで収入になる方ばかりなのですが、
多くの視聴者の中には、様々な災害で被害を受けて、日々苦しい生活を
強いられている人や、生きる為の生活所得が得られず、食べるだけでやっとの
方々も数々いるのです。

自分達の行いが暴露された懸案に対し、追求と言い逃れの議論をするだけで、
どれ程の国費が使われ、国会全体としての滞りから生じる膨大なる税金の消費は
彼らに対する疑惑追及以上に大変な問題なのです。
ただでさえ赤字国会と言われれているのに、国民が望む政治が行われず、
自分達の醜態をさらす事で、大切な時間と税金を使っている事を、当事者たちも
国民もよく知る事が重要です。

戦後政治を見ても、政治家たちの末路が、特に、リーダー達の末路の惨めさは
とても日本社会を担って来た人達とは言い難く、私たち国民が選んだはずの先達が
実は、国民の幸せを考えるどころか、私腹を肥やす事にその能力を使っていた
と言う事実は、嫌という程見てきました。
この事は、たまたま選ばれた政治家たちがそうであったと言う訳ではなく、
日本政治の実態が、いまだ、国民の幸せを考えて成されていない事を示しています。


議会制民主主義とは名ばかりであり、地位と名誉を得た人達の個人的な私欲を満たす場
と言っても過言ではない程、次々に政治家たちの醜い醜態が暴露されています。
戦後半世紀以上を経て、世界でもトップクラスの経済大国に成長したものの
個人的な能力は、経済力のみならず世界でも他の追随を許さない程と成ったのですが、
人間としての資質は、相変わらず欲望ばかり求め、常に、顰蹙をかったり、マスコミで
叩かれる三面記事にしか載らない様なレベルの低さです。

失言、暴言、セクハラと、国の代表となる人達が次々に週刊誌ネタと成っている現状は
海外の方々から見たら、少なからず、日本人の実態の様に思われて、余りいい気持ではなく
彼らの醜態が、日本人の評価を落とす事になりかねません。
もうすぐ東京オリンピックがやって来ます。
今や、競技会場の近辺は、大掛かりな都市開発で高度成長期の様な盛況です。
更には、観光施設の準備も刻々と進み、世界中から多くの観光客を受け入れるだけでなく、
日本人の英知と国家の威信を示す絶好の機会と言えます。

東京の街を歩くと、次々に巨大なビルや施設が立ち並び、驚く程の変わりようです。
比較的頻繁に街歩きをするのですが、それでも、山手線のどこの駅を降りても、
新たなる商業施設やビルが建てられて、何十年も住んでいても、毎回驚かされます。
大手企業による建築ラッシュは、日本が、世界に先立つ近代都市へ向かっていると
納得させられるのですが、考えて見ると、国民の多くは、そのスピードに付いて行けず
その施設を本当に利用できる人は、限られている事が解ります。

一部の富裕層の利益で、日本の財政の殆どを補っていると言う現実は、多くの庶民とは
かけ離れたところで、街づくりが行われていて、まるで、よその国を覗いている様な
自分の国ではない様な感じと成ってしまいます。
大手資本で開発事業に関われる企業はまだしも、殆どの国内企業や一般中小企業は、
蚊帳の外であるとも言え、相変わらずの自転車操業に喘いでいる企業も多いのです。
所得格差だけでなく、地域格差、更には、まるで、階級社会の様に、同じ日本人の中で
全く生きる場が違っている人達が増えているのです。

いわゆる、勝ち組負け組に分けられる様に、今や、国民は、苦しい毎日を強いられる
負け組の生活をするか、衣食住の心配が全くない勝ち組の生活を得られるかが、
自分達の人生を決めるとすら思う様に成っています。
特に、これから社会に巣立つ学生たちや、毎日を必死に働いているサラリーマンは、
日本社会の何処に位置するかで、自分の将来を決めていると言ってもいいのです。

かつて、努力は報われるとした学校教育も、どんなに努力しても、どの社会階級に
所属するかで決まると言う、先生も生徒も暗黙の了解が有り、学校教育が
未来の経済生活を決定するとしています。
どんなに、人間的に問題が有ったとしても、社会を動かす側で生活する事が出来れば、
地位や経済性を利用して、我儘な生活を送れると言う、甘い考えが生まれるのです。

己の生き方を常に律する必要が有る政治家であっても同じであり、問題を起こすたび
誰それの坊ちゃんお嬢ちゃんの成れの果てである事が珍しく有りません。
日本に於いて、勉学に勤しみ、周囲の人を蹴落とし嫌な思いをさせても、
トップクラスのエリートクラスへ進学出来れば、将来、我儘な生活が出来るのです。
また、勉学に勤しまなくても、その様な環境で生まれれば、何の気兼ねも無く、
自由奔放な我儘で、政界や財界でぬくぬくと暮らすことも出来るのです。

この事は、受験勉強に異常に燃えるお隣の韓国とて同じであり、自分の将来が
入学した大学で決まってしまう程です。
しかし、その結果、韓国政界は、毎年、様々な政治疑獄が起こり、例え大統領であっても
罪に問われる程、異常な社会と成っているのです。
とは言え、日本とて差はど変わりは有りません。
地位や名誉や財産が、社会に於ける顔パスの様に大きな力を示し、例え国民の代表と言える
政治家であっても、その人間的資質が伴わない人が実に多いのです。

日本経済が、外見的な豊かさを求めて、人間の成長を考えなかった結果が、様々な問題を
生むだけでなく、将来への大きな不安を呼んでいるのです。
日本社会は、後、20年もすると大きな転機を迎えると言われています。
団塊の世代を中心に、日本の高齢者が急速に減って行くと言われています。
この時、果たして、時代を支える若い人たちがどれだけいるでしょう。
予想は、極めて悲観的です。日本の若者の力で、日本経済を支えて行く事は
全く不可能と言われています。

今でさえ、多くの、海外からの労働力に頼っているのが現状なのです。
日本人があまり好まない、3Kの職種には、どんどん発展途上国の人が増えていて
いずれ、正社員として多くの海外労働者が起用されると言います。
日本国民の老齢化、そして、少子化による若い労働者不足は、確実に
日本経済を停滞させる事と成るのです。

私達は、もはや、日本だけの力では生きて行けないのです。
資源や食料の事は上げるまでも無く、もっと重要と言えるのは
日本人として、世界に力を持つ、国際的な人材を育てる事が重要です。
今や、世界中が、地球規模で将来を考えて居るのです。
先進国に於いては、年々酷くなる異常気象の中で、如何に生き残るか
一国だけの力ではなく、連携して、打開策に取り組んでいるのです。
単に、軍事的な脅威に対してだけでなく、生きる為の生活全般を
多国間の力で解決しようとしているのです。
そんな中、日本は、如何に、つまらない事で首脳陣がざわついているのでしょう。
名ばかりの先進国と成らない様に、国民全てが幸せと感じる社会を生む為の
政治家一人一人の緊張感が求められます。