めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

父の日の贈り物

2014-06-16 16:04:32 | 家族

仕事で夜遅くに帰ってきた息子が、午前0時過ぎに何やら大きな包みを持って
私が横たわるリビングに持って来ました。

何やらプレゼントの様な綺麗な紙袋でした。
ぶっきらぼうに私に手渡すと、どうやら父の日のプレゼントの様です。
我が家では誕生日の様な記念日になると何かしらプレゼントが送られます。

本当に大したことも無い、例えば幼い頃の肩たたき券などもありますが、
大人になると、社会人になった子供たちからはかなりの物が送られて来ます。
携帯とかスマホはその類ではありましたが、今回は開けてみると
なにやら得体の知れない?バッグの様なものでした。
その身に着け方を伝授されると、それはよく巷で若者がしている
肩掛けの簡易バッグでした。

別に気にも留めていなかったのですが、そういえば渋谷を歩くと結構目に付きます。
ちょっと気恥ずかしさは有りましたが、これがなかなか便利なものです。
小物は殆ど収納でき、必要となればお腹の前に滑らせれば直ぐに取り出せます。

昔から結構新し物好きでしたので、早速身に着けて出かけてみました。
東京と言うところは面白い都会で、余程奇抜でない限り、誰も見もしません。
いかに自分が満足しているかどうかです。

そういえば、息子が大学生の時、息子の衣類を黙って拝借して都内を歩いたものです。
当時でも私は世間的にはオジサンと呼ばれる年代ですから、
私が黙って着て出かけていると、結構きつく怒られたものです。
今でも年齢よりも10歳以上若い恰好をしていますから、息子も躊躇せず
買い求めたのでしょう。

私が大学生になった頃、四年生は年よりと呼ばれていて、高校を卒業したばかりの
一年生から見ると随分オジサンに思えたものです。
また、社会人になって、三十路に近い人を見ると、頭の中では、もう初老の域に
感じていたものです。

しかし、今や、息子も30代になりました。
彼らの世代から見たら私なんかはそろそろ化石と言えるかも知れません。
とは言うものの、この年になって、そんな感覚は全く有りません。
鏡に映る自分と、頭の中はとてつもないギャップです。
そんな私を見て、子供たちは半分あきらめているのでしょうが、
気持ちを察してか、私にとってこのプレゼントはストライクとなりました。