電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

生まれて初めてインフルエンザに罹って

2012年04月15日 06時04分54秒 | 健康
この一週間、インフルエンザにやられ、寝込んでおりました。どこでどのようにして感染したものか不明ですが、38.5度の熱と倦怠感、悪寒、頭痛に見舞われ、途中何度か休みながら車を運転し自宅にたどりついたまでは覚えているものの、到着後に倒れ込むように寝込んでからの記憶がおぼろです。
翌日、ようやくかかりつけの医師の診察を受け、例の検査の結果は、間違いなくインフルエンザB型とのことでした。あとはもう隔離されてリレンザを処方してもらい、ひたすら寝て直すだけの一週間でした。

早い人は五日ほどで回復するそうですが、一週間外出禁止だけでなく、実際に起き出すまでに、たっぷり一週間かかってしまいました。おそらく、三月~四月と土日も休みなしに出張や行事や宴席・外泊が続き、内外の心労も大きかったために、疲労がたまっていたのだろうと思います。健康を過信したつけが回ってきただけとも言えます。程よく休みながら楽しむべし。良い教訓となりました。


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ただいま発熱中

2012年04月11日 11時26分08秒 | 健康
インフルエンザB型だそうです。
とても更新できる状況ではなく、しばらくお休みします。
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600巻のお経の虫干しを確実に継続するには~意識よりも儀式で

2012年04月08日 06時03分57秒 | 季節と行事
祖父そして亡父から引き継ぎ、昨年秋からお寺の役員をしています。過日、春になると行われる恒例の「大般若会」という行事があり、大人になってからは初めて参加しました。この行事の本質は、苦役を去らせ、五穀豊穣などを祈るものとなってはおりますが、要するに600巻からなる「大般若経」の虫干しでしょう。玄奘三蔵法師がインドから持ち帰り、四年の年月を費やして翻訳を指揮した多くの冊数の経典を、カビや虫から守るために、様々な工夫がなされてきたのでしょう。お坊さんといえども、長年の間には、迷いや手抜きの発生は避けられませんから、個人の意識に委ねたのでは不安です。そこで誰か知恵者がいて、儀式として習慣化することで、確実に虫干しが行われるように工夫した、ということなのかも。



当日は、住職を含めて七人のお坊さんと法印とが、賑々しく大般若会を執り行い、終了後は参会者が和やかに食事をして解散しました。納豆ご飯を食べながら、そういえば、まだ小学校の低学年の頃に、祖父に連れられてこの寺に来たことがあったなと、懐かしく思い出しました。


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紙を選ぶ筆記具と選ばない筆記具

2012年04月07日 06時02分44秒 | 手帳文具書斎
筆記具には、紙を選ぶものとそうでないものとがあるようです。本来の持ち味を十分に発揮するにはという意味で、紙を選ぶ筆記具の代表は毛筆と万年筆でしょうし、そうでないものの代表はボールペンやサインペンなどでしょうか。

「所を得た」という言い方があります。例えばフールス紙のノートを得た万年筆の書き味は魅力的ですが、コピー用紙に万年筆で書こうとは思いません。ところが、例えばジェットストリームのようなボールペンでは、コピー用紙だろうが広告の裏だろうが何にでも書けてしまう。この汎用性がボールペン普及の原動力なのかもしれません。
たしかに、最近のボールペンは八方美人です。
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ディーラーに車の修理を依頼したのはいいが、代車が

2012年04月06日 06時03分12秒 | Weblog
この冬というか春に、屋根から落ちた雪をかきわけて左折しようとしたら、実は雪ではなくて氷塊だったという事態が起こり、車のフロント・バンパー下部をべっこり凹ませてしまいました。あまりにみっともないので、スケジュールの合間を見計らってディーラーに持ち込み、修理をいらいしたところ、この冬の豪雪で事故が多かったらしく、完成まで一週間かかり、塗装の順番待ちだそうな。仕方がなく、とにかく予約をして、代車を借りました。ガン・メタリックのニッサン・ノートです。



いや~、話には聞いていましたが、代車のノートは、ほんとに何もない、走る機能だけの車でした。カーステレオはおろか、ラジオもついていないのです!冗談じゃなくて、私は音楽の禁断症状を発症せずに一週間を乗りきれるのかと、一瞬不安になりました(^o^)/

初日は、まあ初めて運転する車の緊張感もあって、なんとかなるものですね。けっこうクイックに反応するな、とか、CVT とは挙動の違うノーマル・オートマ車の感覚とか、慣れるのに時間がかかる面もあり、楽しく運転しました。ところが、慣れてしまうと話は別です。ラジオも音楽も聞けない運転というのは、なんとも退屈で、飽きます。眠くなります。カーステレオの有無で、こんなに違うんでしたっけ?

せめて、車の修理が出来上がったら聞きたい曲目のリストを作って、この禁断状態を乗りきることにいたしましょう。

(1) ディーリアス ヴァイオリンソナタ集
(2) シューマン「歌曲大全集」より
(3) モーツァルト「ピアノ協奏曲全集」より
(4) ドヴォルザーク「交響曲全集」より初期作品

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春の嵐も度が過ぎて

2012年04月05日 06時07分02秒 | 季節と行事
全国的に大荒れの天気となった昨日、出張で出かけた先では、たいへんな吹雪でした。停電で信号は消えているわ、除雪されていない圧雪で道路状況は悪いわで、散々でした。写真は、出先の風景ですが、強風でボッキリ折れた樹木と雪景色など、とても四月とは思えない風景です。

先日は、春の女神は大阪で食い倒れているのか、それとも神戸で飲んだくれているのかと揶揄する記事(*)を書きましたが、今回はそんな悠長なことを言っている場合ではありません。うっかりするとこちらの命に関わる道路状況なのですから、春の女神サンを呼んできて、小一時間みっちりとお説教をしなければいけないくらいです(^o^)/

(*):春の女神はまた雪!~「電網郊外散歩道」2012年3月
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そこそこ使えるようになってからマニュアルを読むと

2012年04月04日 06時02分48秒 | 手帳文具書斎
近年のデジタル機器は、コンパクトな中に、たくさんの機能をつめこんでおり、とても一度には覚えきれません。携帯電話やデジタルカメラ、ウォークマンなど、とても使いこなしているとは言えません。そういえば、パソコンを覚えたてのころは、マニュアルを読みながら、使いこなすことをけっこう楽しんでおりました。そんな記憶をもとに、そこそこ使えるようになってから、添付のマニュアルを読んでみると、けっこうおもしろいものです。使い始めたばかりのころは、どういう操作体系になっているのかわからず、探し方もわからなかったものですが、いったんパラパラと通読すると、どのへんに書いてあるかがわかるので、調べるのもずいぶん早くなります。そして、なるほど、こういう体系になっているのかと感心します。

そこそこ使えるようになってからマニュアルを読むと、比較的よくわかる。体験があるものは、わかりやすい、ということなのでしょう。

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百年文庫「巡」でノヴァーリスやゴーチエを読む

2012年04月03日 06時05分22秒 | -外国文学
ポプラ社から百年文庫というシリーズが出ていることを、図書館で知りました。ためしに借りてきたのが、「巡」という一文字のタイトルがついたもので、内容はノヴァーリス「アトランティス物語」、ベッケル「枯葉」、ゴーチエ「ポンペイ夜話」の三作からなります。文庫とはいいながら、サイズは新書判で、文字も大きくゆったりとしています。老眼世代にはうれしいものですが、さてどうか。

「ドイツ・ロマン主義の精華とうたわれる」と紹介文中にある「青い花」の作者ノヴァーリスの作品を読むのは初めてです。国王に溺愛された王女が、鄙びた家屋敷にひっそりと住む翁の息子と偶然にも恋に落ち、長い不在の後に、赤子と若者を連れて国王の元に戻る話。時代がかった美文の連続で、やや辟易するところがありますが、最後の一文で舞台が失われたアトランティスであることがわかる、という仕掛けです。ベッケルの「枯葉」は、ごく短いけれど擬人的で印象的な作品。ゴーチエの「ポンペイ夜話」は、ポンペイの遺跡を訪れた青年が溶岩に残された胸の持ち主である女性の亡霊に恋をする話です。中国の伝奇小説「聊斎志異」のヨーロッパ版のような作品と言えば良いのでしょうか。

編集が異色で、ごく軽く読めてしまうのが良いとも言えるし、またもう少し長い物を読んでみたくもなる、そんな短篇集です。

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新幹線で福島を通るたびに

2012年04月02日 06時03分21秒 | Weblog
所用のため新幹線で福島を通るたびに、胸が痛みます。雪の残る山形県から福島に出ると、暖かい陽光が降り注ぎ、太陽の恵みはどうしてこんなに不公平なのだろうと羨んでしまうのが、これまでの通例でした。ところが、今はまるで変わってしまって、車窓から見える阿武隈山地の向こうに、今なお収束には程遠い、福島第一原子力発電所があって、吹き上げた放射性物質が、福島県内及び関東近県にかなり広範囲に散らばったことを思えば、多少の雪など何ほどもありません。

壊れた原子炉は、どうにか循環冷却できているようですが、それとて温度センサーがいつまで作動できるか疑問ですし、やがてはセンサーなしで冷却せざるを得なくなると予想されます。また、プールに貯蔵された大量の燃料棒をきちんと冷却し続けることができるのか、たびたび大きな余震が起こるたびに心配になります。貯蔵プールというから地下にでもあるのかと思ったら、なんと建屋の上階にあるのだとか。それでは、建屋が壊れて水漏れするようになったら、ひどいときには燃料棒が露出してしまい、崩壊熱で融解してしまうのでは。やれやれ、収束どころか、未だに予断を許さない状況が続いているみたい。現場では、きっと対応に悪戦苦闘していることでしょうが、余震で建屋の構造が損壊しないことを願うばかりです。

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懐かしのFM-fan臨時増刊「カセットデッキとFMエアチェックの本'86」

2012年04月01日 06時01分57秒 | Weblog
本棚を整理していたら、雑誌FM-fan春の臨時増刊号「カセットデッキとFMエアチェックの本'86」を見つけました。写真の右側のものです。
表紙を開くと、



「最新カセットデッキ30機種試聴レポート」をメインに、

「最新カセットテープ77フルテスト、f特・MRL・相性・音質大研究:村田欽哉」
「FMアンテナのすべて~多局化AV時代の最新チューナー10機種紹介:黒川晃」
「保存版・電界強度地図付き民放FM局レポート:黒川晃」
「Dr.WHOの新局舎に移転のFM東京&新局FM横浜探訪記:傅信幸」
「ハイファイVTR15機種、ビデオテープ36紹介:井上良治・鈴木勝雄」
「CD搭載ミニコンポ17機種紹介、春爛漫AVアクセサリーは百花繚乱」
「読者訪問・FM多局化時代に燃える!エアチェックマニア:黒川晃・雁金達・村田欽哉」

といった特集が組まれています。
この時代を感じさせるのが、カセットデッキやカセットテープの広告です。



ごらんのとおり、SONY や Axia などは、見開きで広告を出しています。時代は徐々にCDに変わっていたのでしょうが、まだまだ力の入れようが違います(^o^)/

そして、FM放送をきれいに受信するための技術的な解説も充実していました。

この解説は、ずいぶん役に立ちました。結論だけ言えば、「専用アンテナを立てる」ことに尽きます。今なら、NHK-FMには「らじる★らじる」がありますので、結論はやや変更が必要でしょうが、付録となっている1986年当時の全国FM局地図が興味深いものです。



この頃、東北地方の民放FM局は、北からFM青森、FM秋田、FM岩手、FM仙台の四局だけ。プロのオーケストラは東北で一番早かったのですが、民放FM局の「FM山形」はまだ誕生していなかったことがわかります。こちらが1986年の地図で、



こちらは同誌の1982年の号から切り取って保存していた、1982年の同地図より。東北地方では民放FM局は「FM仙台」のみ。1982年には、FM横浜もまだ誕生していなかったのですね。



コミュニティFM局も受信できる、現在のFM放送の多局化からみると、実に隔世の感があります。でも最近は、正直言って、どの局も同じになってしまったなぁ、という感も持ちますね(^o^;)>poripori

この4月からは、NHK-FMも新番組編成でスタートすることになっているようです。新しい番組が充実したものになりますように、担当の方々の努力に期待しましょう。
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