電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

結局は使わなかった手帳のこと

2016年09月22日 06時01分47秒 | 手帳文具書斎
高校生の頃に、生徒手帳に各種日程を書き込むようになって以来、実に半世紀近く、様々な手帳を途切れずに使いつづけてきました。どんな手帳を使ってきたかという歴史とは逆に、入手はしたものの、結局は使わなかったものもあります。それは、例えば1970年代の島津製作所の手帳であるとか、1990年代の角川書店の手帳であるとか、年末あるいは年度末にお年玉がわりにいただいたものでした。島津製作所の手帳は、クリーム色の紙質が魅力で、万年筆での筆記に適したものでした。どうして使わなかったものか、記憶にありませんが、たぶん当時は「能率手帳」の継続性にこだわり、毎年のように手帳が変わることを嫌って、貰ったけれども結局は使わずに終わったのだろうと思います。

その後、システム手帳を使うようになって、「使わない手帳」というのは少なくなりましたが、2013年に試しに購入(*1)してみたダイアリー・リフィルは、まだ無意味に残っています。未使用の過去のダイアリーほど無意味なものも少ないと思いますが、なぜか保管してしまうのは、手帳好きの悪しき習性なのでしょう(^o^;)>poripori

綴じ手帳とシステム手帳と、両方を使った経験があると、逆に両方の長所と短所がわかりますので、毎年のように手帳を代えたいという誘惑にかられます。今は重たいシステム手帳を使っていますので、綴じ手帳の手軽さ、スリムさに惹かれます。逆に、綴じ手帳を使っていた頃は、このシステム手帳さえ持っていればたいていの用事は足りる、という安定感をうらやんだものでした。

手帳など持たずにすむ身軽な立場に憧れながら、逆に何も用事がなくなった生活に残り少ない人生の黄昏の寂しさを感じるような、秋の始まりです。

(*1):来年のダイアリー・リフィルは~「電網郊外散歩道」2013年11月

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