夏の夜、ソプラノ歌手・鮫島有美子さんの著書『歌の翼に』を読みました。著者紹介を見るかぎり、ほぼ同世代と言ってよい年代でしょう。デジタル録音の初期に、ランパル(Fl)とラスキーヌ(Hrp)の「日本のメロディー」とともに、鮫島さんの「日本のうた」は、日本コロムビア・クラシックの代表作だったように記憶しています。その録音のさいのエピソードも紹介されており、直前に怪我をして移動に車椅子を用意したほどだったとか。若さと気持ちの張りが支えた録音セッションだったのでしょう。
当時の録音スタッフの一人、結城亨氏が記した回想記を、ネット上で読む(*1)ことができますが、本書はまた格別。ご本人の留学から結婚、録音のことや、ドイツでの生活ぶり、ウルム劇場との契約など、ソプラノ歌手らしく上品な語り口ながら、少々「天然」の混じったような記述(^o^;)は、なかなか興味深いものです。
(*1):結城亨氏の回想~伴奏のヘルムート・ドイチュ氏の役割の大きさ。
当時の録音スタッフの一人、結城亨氏が記した回想記を、ネット上で読む(*1)ことができますが、本書はまた格別。ご本人の留学から結婚、録音のことや、ドイツでの生活ぶり、ウルム劇場との契約など、ソプラノ歌手らしく上品な語り口ながら、少々「天然」の混じったような記述(^o^;)は、なかなか興味深いものです。
(*1):結城亨氏の回想~伴奏のヘルムート・ドイチュ氏の役割の大きさ。