電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

木曜時代劇「風の果て」第5回を観る

2007年11月16日 05時48分42秒 | -藤沢周平
藤沢周平原作によるNHK木曜時代劇「風の果て」、第5回「政変」を観ました。最初の10分くらいを見逃してしまいましたが、あとはなんとか観ることができました。
番組の公式WEBサイトでは、第5回のあらすじを次のように紹介しています。

 隼太(佐藤浩市)は市之丞(遠藤憲一)を用心棒に、江戸の測量家(金井勇太)と太蔵が原に調査に入る。半年後、太蔵が原の開墾の夢を叶える、水路づくりの図面が届く。その夜、殿の意志による政変が起こり、小黒派は失脚、杉山忠兵衛(仲村トオル)が首席家老となる。隼太と市之丞は忠兵衛の警固に駆り出される。下城する忠兵衛を勝三郎(三上市朗)らが襲う。二人して強敵を倒した。その論功行賞で、隼太は郡奉行に昇進する…。

原作では、杉山忠兵衛は野瀬市之丞には陰扶持を与え、桑山又助には時に友人としてふるまいながら、都合の良い場面で利用しようとします。このあたり、ドラマの忠兵衛は、ずいぶんわかりやすい威張り役・憎まれ役に単純化されているようです。
また、原作では桑山孫助が病床の中でも江戸から来た町見家とずいぶんつっこんだ話をする場面がありますが、ドラマでは割愛されています。かわりに、娘の満江を気にするなとか、孫助の郡代への未練や忠兵衛を信じるなという忠告など、義父としての役割がずいぶんクローズアップされています。このあたり、番組の冒頭で失った実父の代わりに、義父の孫助を父として尊敬する想定になっているようです。

それにしても、忠兵衛に太蔵が原の開墾を迫る桑山又助の粘りは、羽太屋万年に開墾を請け負わせることで決着。羽太屋万年さん、えらい切れ者の政商みたい。でも、土地は逃げ出しません、土地を欲しがったとしても、羽太屋から税を取れますというあたり、桑山又助さんもなかなかです。

さて、来週は第6回。忠兵衛が失策をするにはまだ早すぎるような気もしますが、そこはやはりTVドラマですから(^o^)/

■『風の果て』関連記事リンク
(*1):藤沢周平『風の果て』上巻を読む
(*2):藤沢周平『風の果て』下巻を読む
(*3):「ながい坂」と「風の果て」
(*4):NHK木曜時代劇「風の果て」公式WEBサイト
(*5):木曜時代劇「風の果て」第1回を観る
(*6):木曜時代劇「風の果て」第2回を観る
(*7):先週の木曜時代劇「風の果て」第3回
(*8):木曜時代劇「風の果て」第4回を観る
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