電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

理不尽な応援は足を引っ張る?!

2006年03月18日 20時08分16秒 | Weblog
生来スポーツ・芸能分野を苦手ジャンルとしているだけに、いつ大相撲が始まったのかも判然としないのですが、何やら野球の国際試合が行われているようです。東北と同じくバカ世界地図(*1)でむちゃくちゃな扱いをされている「四国」在住のKazumiさんのブログ(*2)を通じ、この国際野球大会で演じられている、審判による珍騒動の経緯を知りました。
なんでも、日本と米国との試合で疑惑の審判とされただけでなく、メキシコとの対戦ではホームランを二塁打とするなど、あまりにも理不尽な判定に、メキシコ選手たちが怒り、明日なき総力戦で米国を下したということらしい。

こういう審判の性格は、昨日今日はじまったことではなかろうと思います。審判は絶対というのがスポーツのルールでしょうから、審判を制するものが大会を制することは明らかです。その意味では、この審判を起用したところに、大会開催側の意図が見えているように思います。
ところが、あまりにも理不尽な応援は、少なくともフェアプレーをたたえる精神を持った選手には、プラスには作用しないようです。逆に、多くの選手が恥ずかしさに萎縮してしまうのではないか。相手チームは怒りにあふれて向かってくるでしょうし、むしろ足を引っ張る結果になってしまうようです。

仕事の面でも、こういうことはありえますね。気をつけなくちゃ(^_^)/

(*1): 思わず笑える~バカ世界地図
(*2): sigh!~日常あれこれ
コメント (2)

何度もくり返し聞く楽しみ

2006年03月18日 13時17分50秒 | クラシック音楽
音楽を聞いて楽しむとき、その楽しみかたは一通りではないようです。私の場合は、どちらかといえば何度も繰り返して聞く楽しみが中心のようです。

はじめて聞く曲の場合、ぱっと聞いてすぐ魅了される場合もあります。たとえば、シベリウスの交響曲第二番の場合は、1970年に来日したジョージ・セル指揮するクリーヴランド管弦楽団の演奏会をFM放送で聞き、ああ、いい曲だなぁと感じいって以来ですし、リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」の場合も、やはりFM放送でエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮の演奏を聞いたのがきっかけです。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第一番は、バーンスタインがウィーンにデビューした演奏会のテレビ放送を見て、弾き振りのかっこよさと曲のはつらつとした魅力に気づきました。

しかし実際には、何度も繰り返し聞いているうちにじわっと曲の良さが感じとれるようになってきて、大好きになったもののほうが多いように感じます。たとえば「ひばり」や「皇帝」などのハイドンの弦楽四重奏曲、「謝肉祭」や「幻想小曲集」などのシューマンのピアノ曲、ピアノソナタ第一番や弦楽四重奏曲第一番など若いベートーヴェンの一連の音楽、晩年の第30番、31番、32番などのピアノソナタの魅力など、キャッチーではないけれど深い味わいのあるものです。

私は、できるだけ実演で音楽を味わいたいと思い、地元の山形交響楽団等の演奏会にもしばしば出かけていますが、実際に演奏会で聞ける曲は限られています。地方に住んでいる身であれば、一生聞くチャンスのない曲の方が多いことでしょう。こうした音楽を何度も繰り返し味わうことで、個々の音楽の持つ魅力に気づき、作曲家の苦心や演奏家の努力を感じとれるようになるのは素晴らしいことです。音楽録音の功罪はさまざまあるでしょうが、私としては、何度でも繰り返し聞くことができるという点で、たいへん大きな恩恵を感じます。その意味で、生演奏の一回性を重視するあまり、音楽録音を否定してしまう考えかたには賛同できないと考えています。
コメント (2)