厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2021年193冊目『実践的・知的創造』は、創造力を実践的に高めていくヒントが満載

2021-09-02 10:09:29 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、著者が得てきた「創造力」に関する経験と思考が余すところなく開示されています。

 

日本は豊かさを実現した結果、働かなくても生きていける社会を実現したのはいいのですが、その代償として多くの人が「工夫する力」を失ってしまいました。(はじめにより)

 

今、経営で最も重要なことは、創造であると考えています。過去を捨て、既存のものと新しいものを組み合わせて世界を変えていく。そのためには「なにをするか」というセンスと、「どうするか」という管理の力が欠かせません。そう、まさに創造のプロセスこそが経営なのです。(おわりにより)

 

本書のタイトルにもあるとおり、45年以上中国・アジアで培ってきたネットワークや経験も含め、著者が創造力を実践的に高めていったことが分かります。

 

【my pick-up】

◎目的と手段を明確にする

創造にはやはり目的が大切です。ゴールの設定が曖昧になると、人は目の前の作業に没頭し始めます。創造の要諦は、目的の達成のために「考え続ける」ことなのですが、手を動かす手段のほうにばかり集中してしまう。これではよい結果は出ません。長い時間をかければ頑張っているような気がしてしまうもの。しかし、それは手段に過ぎないと気づけなければなりません。大切なのは「5、4、3、2、1」と、まずはゴールの「5」を明確にしてから、あとは逆算的に考えることなのです。

◎真面目を捨てる

新しいアイデアで、これまでにない商品やサービスを生み出す競争に入っている現在、この真面目さがマイナスに働いていると思うのです。真面目だと同じことにしか目を向けません。これが創造するという視点があると、「興味のあることに、どんどん手を出してみるべき」となるのですが、一つのことに集中してしまうのが、真面目な人なのです。また、真面目だと飛躍が起こりません。過去の延長線上で同じことを繰り返すのは得意なのですが、普通の人が考えもしない領域にジャンプするのは大の苦手です。だから、私たちはまず、真面目を捨てなければならないのです。

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2021年192冊目『40代をあきらめて生きるな』は、あきらめるのはまだ早い40代に人生の基本に立ち返る姿勢を促す

2021-09-02 09:58:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

永松茂久さんが2019年に書いた『30代を無駄に生きるな』。2020年に書いた『20代を無難に生きるな』。そして2021年『40代をあきらめて生きるな』が今回刊行されました。

 

40代は「あきらめる人がもっとも増えてくる世代」。

その意味で、40代はそれまで積み重ねたものをいったん置いて、もう一度、人生の基本に立ち返ったほうがうまくいくと永松さんは言います。

この本は「何を今さら当たり前のことを」と言われることを覚悟しながら、難しいことはできる限り省き、今すぐ取りかかることができることに絞って書いてあります。

 

40代、ここから先の長い人生を「もう遅い」とあきらめて生きるか。

それとも「さあ、ここからだ」とあきらめずに生きるか。

 

あきらめるのは、まだずっと後でいいと思います。心の在り方ひとつで自分の可能性を思い出し、再起できる10年間です。

 

【my pick-up】

◎40代はつきあいを悪くしよう

嫌いな人に使う物理的、心理的時間を、可能な限り好きな人にあて変えることによって、自然と嫌いな人が入り込む隙間を自分のまわりからなくしていくのだ。気乗りしないところばかり行っていると、自分を抑え込んでまわりに合わせようとする「偽りの自分」になってしまう。たとえつきあう人が減ってしまったとしても、予定にゆとりを持って、できる限り好きな人と過ごせる時間を優先する生き方のほうが、よほど幸せだ。ビジネスでもプライベートでも、可能な限り自分の直感を優先すればいいのだ。

◎40代は親との関係性をもう一度見直そう

「久しぶり、元気?」と電話してみるのも1つの親孝行だ。コロナ禍でしかたなく親に会えていない人も多いと思うが、確実に親はノンストップで歳を取っている。もし連絡をしていなかったとしたら、あなた自身の過去からの解放という意味を含めて、一本電話をしてみるのはいかがだろうか。この歳になったからこそつくれる、親との新しい関係性が見つかるかもしれかもしれない。

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2021年191冊目『勝間式ロジカル不老長寿』は、長生きリスクを40代からマネジメントする必要性を提言

2021-09-02 09:31:48 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

長生きリスクと真正面から向き合い、そのリスクをどうやってマネジメントするかを考えた本です。

 

<人生100年時代の幸せの条件>

その1

身体的リスクを最小限に抑え、はっきりとした頭と健康な身体で過ごす自由を持つこと

その2

金銭的リスクを抑え、一生の間、フロー収入の範囲で暮らせる自由を持つこと

その3

社会的リスクを抑え、家族や友達、そして社会と円満な関係を保ち、孤独にならないこと

 

<40代を過ぎたら自分の老化を省みる>

少なくとも40代を超えてくると、年齢よりも若く見える人は総じて人気があり、年齢よりも老けている人は総じて人気がない。

 

若い頃にはできたのに、できなくなることが肉体的にはどんどん増えてきます。

その一方で、若い頃にはわからなかったことが、経験を通じて得た知識や知恵の積み重ねによって、わかるようにもなります。

長生きはリスクもあれば、リターンもあるということです。その2つのバランスをうまく融合させながら、上手に歳を取る方法を本書をもとに考えてみましょう。

 

【my pick-up】

◎余命は見た目でわかる

食生活の内容も大事なのですが、まず心がけてもらいたいのは、「食べすぎないこと」「空腹の時間をしっかりとること」この2点がまず大事だということがわかってきています。うまく食欲をコントロールし、食べる量を調整すれば、細胞の不活性を予防し、見た目は若々しく健康的でいられます。人間の余命を判定するときには、見た目というのは非常に相関関係が高く、実年齢よりも見た目の年齢のほうが余命の予想が立てやすいものです。つまり、若々しい人ほど長生きをする、と言ってもよいでしょう。この意味では、過度なカロリー摂取は避けて、適正体重を維持できるような食生活を送ることが、長生きリスクのマネジメントにも役立つのです。

◎過剰なタンパク質・アミノ酸は老化を誘発する!?

美容には十分なタンパク質を摂るといいと言われますが、実は摂りすぎは、かえって老化を進行させ、逆効果になることもあります。タンパク質の過剰摂取は、私たちの命の回数券であるテロメアを短くすることがわかっています。

◎1日4時間労働が身体的リスクを軽減する

毎日、身体によい食事を摂り、十分な運動と睡眠を行うためには、実は1日の労働時間が8時間を超えるとかなり難しいと思います。労働時間を最低でも7時間以内、できれば6時間以下にまで下げることが好ましいでしょう。ITやデジタル技術を駆使すれば、昭和の8時間労働は、令和では4時間に短縮することだって不可能ではないのです。そうすれば、収入を減らすこともなく、食事と運動と睡眠に十分な投資をすることは可能です。

◎睡眠ファーストの生活を送ろう

ここ数年は、私は完全に、睡眠ファーストの生活を送っています。もう夜の食事会の誘いはすべて断るようにしていまして、だいたい午後9時には眠り支度を始めて、午後10時台には布団に入るようにしています。朝一番で私がルーティーンで行わなければいけない仕事はほとんど終わってしまいます。残りの時間を読書やゴルフの練習、社交や入浴などにあてることができるのです。「寝る」ということが、最も物理的に効果のあるアンチエイジング法だと、改めて実感しました。

◎私たちは無意識的に高齢者を避けている

目の前で自分よりも歳を取っていて、みるからに老けている人がいるのは、それだけで死を連想させるため、すぐに避けたい状況なのです。私たちが年老いていくにしたがって、しなければならないことは何かというと、「老化のマイナス面を補って余りある魅力を身につけること」に他なりません。私たちは、高齢になった人とあまり付き合いたくないと直感的に思うのは、見かけが死へのイメージを喚起しやすいのと同時に、自分たちと価値観やセンスが合わないのではないかということなのです。

50歳を過ぎると、だんだんと自分のこと以外にも積極的な興味や好奇心を持って、実験したり、考えたりして、社会参加をするタイプの人と、自分の興味の範囲内であるゴルフや食事の話ばかりしかしない人という2つのタイプに分かれてきます。美食やゴルフというのは、ある意味お金で買っている幸せです。しょせんは人から与えられたフレームワークのなかで、ぐるぐると回っているだけなのです。せっかくある程度、歳を取ってきたのですから、いろいろな人に楽しんでもらえるようなフレームワークや社会的なプラットフォームを提供できる人間になれたほうが、より楽しい人生になるのではないでしょうか。

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