評価 (3点/5点満点)
この本では
「なぜ正論だけでは人が動かないのか」
「どうしたら気持ちのよい合意ができ、人が動いてくれるのか」
という問題意識に焦点を当てて、〝上司や社内の承認を得る〟〝社内外に協力を依頼する〟〝メンバーを指導する〟〝社内外の相手と交渉する〟〝お客様に提案する〟という5つの場面で、相手とのあいだで「共に創る」ことを目指します。
共に創るディスカッションを支え、相手に気持ちよく動いてもらうための7つのスキル
<疑問や反論も想定して準備>
・想定する力
<突っ込みを歓迎し、双方向にやり取り>
・段取りする力
<疑問や反論を乗り越えた結論の進化>
・理解を深める力、見える化する力、思い込みを外す力、軸を動かす力
<相手との二人三脚で推進>
・巻き込む力
相手が上司だったり、後輩の若手社員だったり、社内の他部署だったり。あるいは、社外の相手やお客さまとのコミュニケーションで、なかなか思うように動いてもらえない悩み。抱えている方も多いのではないでしょうか。
問題は「ロジックをどう使うか」と「相手との共感をどう築くか」です。理屈のうえでは正しい結論でも、相手の共感が得られなければ、人は動いてくれません。
共感を伴った合意があれば、人は気持ちよく動いてくれると思います。
【my pick-up】
◎ディスカッションを「2つのステージ」(W字型の進行)に分けて設計する
前半では、なるべく早めに相手へボールを渡して、相手の発言を引き出します。中間地点で一度簡単な「まとめ」をすると決めておくことで、前半は落としどころを気にせず、相手の理解に集中できます。そして、中間地点で簡単にまとめたあと、後半に向けて議論の焦点を明確にし、改めて相手に話のボールを渡すのです。
いったん途中でまとめることにより、議論の流れは双方にとって見えやすくなります。また、前半はある程度は拡散的に進める一方で、後半はピンポイントで論点を明確にするので、ディスカッションの成果物がわかりやすいというメリットもあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます