厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2022年2冊目『なぜ若者は理由もなく会社を辞められるのか?は、企業の若者に対するバイアスを外して人手不足の波に対処する

2021-09-20 14:54:48 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

本書は、企業と学校のギャップに着目して、今の若者について語ります。

 

この本で言いたいことは、企業の若者に対するバイアスがかかり過ぎているということと、企業があまりにも変化する大学と若者を理解できていないということです。

 

「人材は掃いて捨てるほどいる」「大学なんてぬるま湯だろ」といった企業の高飛車な態度を改善して、若者の動態をきちんと把握するには今がラストチャンス。ここを逃すと、企業だけでなく日本全体が人手不足の波に呑まれてしまうことでしょう。

 

ただ、若者の仕事をやり抜くという力は落ちていると思います。ここは教育機関・企業それぞれで対処する必要があります。

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2022年1冊目『幸福の達人』は、幸せになる方法を科学的に見出す

2021-09-20 14:39:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

筋トレに命を燃やし著書も多いTestosterone(テストステロン)さんと、幸福学の第一人者である前野隆司さん(慶應義塾大学大学院教授)のタッグによる、科学的なアプローチで「幸福になる方法」を追求した1冊。

 

人生における幸福(=主観的に自分が幸せであると感じられる状態)を最大化・最長化するにはどうしたらいいか?

 

数々の研究によると、「幸福になるための考え方」「幸福に近づく行動」は次の6つに大別できるそうです。

 

1.脳のクセを攻略する

2.ポジティブな面に注目する

3.利他の心を持つ

4.人間関係に投資する

5.健康を死守する

6.自尊心を育てる

 

本書では科学的裏付けのある様々な「幸せになる方法」を具体的なToDoリストにまで落とし込んでいます。実際に読むと、元々「良いこと」とされてきた生き方の正しさが、科学によって証明されてきているのが現状だと感じます。

 

幸せになることは料理や運転と同じで「技術」に近く、誰でもマスターすることができるんですね。

 

【my pick-up】

◎残業をやめるー残業は幸福をお金で売り渡す行為である

仕事のせいで睡眠や趣味の時間が十分に取れていないのなら、それは会社に人生を略奪されている状態だと言っても過言ではない。自分の人生は自分で守ろう。所定の労働時間を超えて働くことは、自分の時間(≒幸福)をお金で売り渡している行為に等しい。

「人々は長時間労働による収入の増加から得られる幸福を過大評価し、追加収入のために働くことによる機会費用を過小評価している」「残業麻痺で長時間労働が常態化すると、思考能力が弱まり、正常な判断力すら失われてしまう可能性がある」

◎毎日5000歩以上歩くーじっとしている人は不幸になりやすい

運動は体をタフに保つだけでなく、脳もシャープに保つという研究結果がたくさんある。運動はストレス対策にもいい。ストレス大国日本で生き抜くには運動が必須だ。

「毎日の平均歩数が5000歩を切ると、不安や気分の落ち込みなどの症状が表れる」

1日5000歩は超えられるように意識してみよう。

◎朝型人間になるー早寝早起きしろ。話はそれからだ。

早寝早起きは脳機能が向上しパフォーマンスを発揮できるようになる。朝は誰も活動していないので自分の集中したい活動を邪魔されることもない。考えごとをしたり、クリエイティブな作業をしたりするのに、これ以上に適した時間はないと言ってもいい。朝型人間はパフォーマンスが高いだけではなく、どうやら夜型人間よりも幸せであるということが研究からわかってきている。

「自分は朝型であると自己申告した人たちは主観的幸福度が高く、統合失調症やうつ病とは負の相関がある」

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2021年200冊目『40代の鬼100則』は、先輩の価値観から自分の価値観に転換する時期が40代である

2021-09-19 15:36:01 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

明日香出版社の「鬼100則シリーズ」の最新刊です。

 

リクルートの事業経営では結果を出せぬまま、半ば自暴自棄的に退職。

独立後も、大きな投資をしたビジネスがしばらく軌道に乗らずキャッシュショートに陥り、資金繰りに奔走する日々。

 

そんな40代で七転八倒しながら基盤を作ってきた著者が、40代でさらに活き活きと生き、やりたいことをやり、楽しく働き、遊び、稼ぎ、人生を思う存分味わい尽くせるようにとの思いがあふれています。

 

現在40代の中心は「団塊ジュニア世代」と言われる人たち。上司や先輩たちの古い価値観に縛られて、自分を小さく感じ、悩み、身動きが取れない状況に自分を追い込んでいる人が多いかもしれません。

 

しかしこれからは、自分自身の価値観を認識・重視し、それをもとに仕事や人生を進めていけばいいのではないでしょうか。

 

【my pick-up】

◎上司と部下の「板挟み」はこう乗り越えろ

まずやるべきは「自分なりの解釈」を常に持つこと。上司が決めたことや言ってきたことに対して、自分なりの「意味づけ」を行う習慣が重要。なぜなら、上司の使う言葉やメッセージでは行間が広すぎて曖昧になることも多いし、ましてや経営者や上司だって人間なので、悪手を講じることだって当然あるからだ。その上で、自分の言葉で伝え動かす努力をする。

◎40代は「嫌われろ!」

意志を持って業務推進していく人材なら、当然「嫌われる」こともある。40代で一端の人材は、表面上はどちらかというと「厳しい」印象を与えることが多い。部下から、ときには腫れ物に触るような扱いをされたり、〝○○さんって、厳しいよね・・・〟とか、〝○○さん、怖いね・・・〟というワードが職場では出ているはずで、〝いい人だよね〟と言われていることはまずない。

◎「嫌いな人とは会わない」とまず決める

実際問題として、嫌いな上司や部下や顧客との時間を取らなくても何とかなるし、それで叱責されたところで大きな問題でもない。上司でも部下でも顧客でも嫌いな人とは極力コミュニケーションをとらないように過ごしてきた。だから、ずっと精神的健康を保てている。

◎まだまだ「投資先行」で生きろ

40代に限らず、とにかく、社会に出ると「学ばない」人が多い。おそらく、それは会社という器の中で「育てられている」と勘違いしている人が多いから。それまでの投資不足によるカラカラの自分に急充電を施し、今現在も年間の自己投資額は数百万円に上る。でも、そのおかげで、何とか50代半ばの自分が仕事でもプライベートでも自分らしく成長し続けられて、充実した日々を送れている。

◎「食欲のコントロール」が健康の第一歩

僕が、30代の終わりから続けている身体的な健康維持の基盤は、あまり「食べない」こと。意識的に食事の摂取量は少量にしている。「腹五分目」を目安に、まだ食べたいと感じるところであえてストップする。科学的にも「食べない」ことは確実に健康に寄与するとわかっている。食べる対象を気にするというよりは、やはり「量」に制限をかけて生活をしているだけ。40代以降の特にホワイトカラーは三食を腹いっぱい摂取する必要性はかなり薄く、摂れば摂るほど身体は肥え、非健康的になるのは当たり前。

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2021年199冊目『「転職後」の教科書』は、転職後3年間でいかに成果を上げるか、ありそうでなかった本

2021-09-19 15:17:39 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は「転職を具体的に考えている人」や「転職して理想と現実のギャップに悩む人」に向けて、転職後3年間で着実に成果を上げ、最短距離でキャリアアップを図るためのノウハウをお伝えするものです。

 

転職者の評価が定まるのもだいたいこの3年間ですが、重要な点は、転職した1年目、2年目、3年目で注意するポイントが違うということです。

 

1年目は状況把握、2年目は成果を意識して動き、3年目に成果を固めて信頼を得る。

 

それぞれのタイミングで、自分がどう行動するかにかかっているのです。

 

本書は転職関連の内容ではありますが、社内異動やプロジェクト参画時などにも応用できる内容になっていると思います。

 

【my pick-up】

◎3年で1サイクルを「クセ」にする

3年で1つの形に仕上げて「卒業する」のは、社内異動でも同じです。それなりの結果を残して、次のステージや他部署に異動する人は3年単位くらいが多いですし、大手の日系企業などでは、3年を転勤やローテーションの1単位として区切っているところが多い印象があります。1サイクルを回した後は、次の活躍の場を求めて動くタイミング。意識して離れるべきです。次の山においても、3年で頂上まで行き、次の山へ。こういった形でキャリアを積んでいくのが理想です。

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2021年198冊目『諦めの価値』は、成功に導く戦略としての〝正しい諦め方〟を知る

2021-09-12 14:28:45 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

本書のテーマは、「成功をもたらす正しい諦め方がある」ということです。

以下、まえがきからポイントを抜粋します。

 

一般に、どんな仕事でも期限というものが設定されている。その中で自分にできるかぎりのことをするわけだが、結局は、その〆切にしたがって、なんらかの見切りをつけるしかなくなる。つまり、諦めて「完成しました」と成果を差し出すことになる。だから、仕事には「諦め」がつきもの、あるいは必要といえる。諦めないと、ずるずるといつまでも作業に拘ることになり、「〆切が守れないやつ」というレッテルが貼られ、信頼を失うだろう。

 

成功するには、少しでも確率の高いもの、あるいは期待値の高いものを選択すること。ほぼ、これに尽きる。いつまでもしつこくチャンスに賭け続けるようなことは無駄だ。早めに諦めた方が良い。確率の高い方法を選び、地道に努力を積み重ねることが、最も期待値が高い成功への道といえる。

 

精神論を、まず捨て去って、事実を正確に観察し、自分にとって何が有益で、何が無駄か、と考えること。この客観的評価だけが、あなたを正しい「諦め」へ導き、あなたにとって最大限の成功をもたらすだろう。

 

自分の能力や、周囲の環境などを客観的に知ることで、無駄な労力をかけるまえに退くこと。そういう意味での諦めは、むしろ勝つための戦略と言えるものです。

 

【my pick-up】

◎期待しなければ腹は立たない

自分が相手を期待するかどうかは、コントロールできるので、とにかく、他者を期待しないように気をつけるようにしたい。どうしても、無意識に期待をしてしまいがちだが、それが過剰な期待になっていないか、ときどき意識して確認するべきだ。何故自分は怒ったのだろうか、と。それは、相手に期待をしているからではないか。相手にこうあってほしい、と勝手に考えているのではないか。

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