厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2021年198冊目『諦めの価値』は、成功に導く戦略としての〝正しい諦め方〟を知る

2021-09-12 14:28:45 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

本書のテーマは、「成功をもたらす正しい諦め方がある」ということです。

以下、まえがきからポイントを抜粋します。

 

一般に、どんな仕事でも期限というものが設定されている。その中で自分にできるかぎりのことをするわけだが、結局は、その〆切にしたがって、なんらかの見切りをつけるしかなくなる。つまり、諦めて「完成しました」と成果を差し出すことになる。だから、仕事には「諦め」がつきもの、あるいは必要といえる。諦めないと、ずるずるといつまでも作業に拘ることになり、「〆切が守れないやつ」というレッテルが貼られ、信頼を失うだろう。

 

成功するには、少しでも確率の高いもの、あるいは期待値の高いものを選択すること。ほぼ、これに尽きる。いつまでもしつこくチャンスに賭け続けるようなことは無駄だ。早めに諦めた方が良い。確率の高い方法を選び、地道に努力を積み重ねることが、最も期待値が高い成功への道といえる。

 

精神論を、まず捨て去って、事実を正確に観察し、自分にとって何が有益で、何が無駄か、と考えること。この客観的評価だけが、あなたを正しい「諦め」へ導き、あなたにとって最大限の成功をもたらすだろう。

 

自分の能力や、周囲の環境などを客観的に知ることで、無駄な労力をかけるまえに退くこと。そういう意味での諦めは、むしろ勝つための戦略と言えるものです。

 

【my pick-up】

◎期待しなければ腹は立たない

自分が相手を期待するかどうかは、コントロールできるので、とにかく、他者を期待しないように気をつけるようにしたい。どうしても、無意識に期待をしてしまいがちだが、それが過剰な期待になっていないか、ときどき意識して確認するべきだ。何故自分は怒ったのだろうか、と。それは、相手に期待をしているからではないか。相手にこうあってほしい、と勝手に考えているのではないか。

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2021年197冊目『「運と不運」には理由があります』は、ビジネスパーソンが自身を客観視する一助となる

2021-09-12 14:20:00 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

夜の銀座で43年間、数多くの企業人のお客さまと接してきた著者が、ビジネスの世界に身を置く読者にとって、自身を客観視するための一助になればという思いを込めて書かれた1冊です。

 

本書で紹介されている33項目は、〝今さら感〟が強い当たり前のことばかりに感じるかもしれません。しかし、その「今さら言われるまでもないこと」が出来ていない自分に気づいていない人が少なからずいることも歴然とした事実です。

 

「運・不運」とは自分自身の習慣や行動、立ち居振る舞いという「必然」によってもたらされるという、「普遍的な仕事の原理原則」を本書を通じて改めて再認識させていただきました。

 

【my pick-up】

◎デスクの上が散らかっている残念な人

デスクの上の整理能力と仕事の力量をリンクさせて捉えている人が多いです。

「自分が仕事をする場所の整理整頓ができている人は、多くの場合、頭のなかも整理されている」

頭のなかが整理されているから知識や情報を引き出すのもスムーズ。考え方も理路整然としていて余計な思考に煩わされないので、仕事も早くて正確になる。つまり、仕事がデキるというわけです。逆にデスクを片づけれらない人は、頭のなかも〝散らかって〟しまいがち。だから仕事が雑になったり、詰めが甘かったりする可能性が高くなるとも言えるのです。

デスクが散らかりっ放しで、何かというと必要な資料や書類を「探す」ことから始めなければいけない人が厄介なのは、本人がバタバタするだけでなく、いっしょに仕事をしている周囲の人たちにまで迷惑をかけるという点です。

また、オフィスのデスクの上以外にもうひとつ、傍から見てその人の整理能力がうかがえるポイントがあります。それは「パソコンのデスクトップ画面」。〝ごった煮状態〟のデスクトップ画面を見ると、一度にいろいろな情報が目に飛び込んでくるため、気が散って集中しにくくなるというデメリットもありそうです。

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2021年196冊目『リモート疲れとストレスを癒す「休む技術」』は、リモートワークでさらに高まる脳と精神の疲れを癒す方法を紹介

2021-09-12 14:05:35 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

リモートワークと無関係でいられる人は、これからはほとんどいない。そんな新しい時代の疲れの原因を探り、その疲れを癒し乗り越えるための「休み方」を考えます。

 

リモートワーク独特の疲労感やストレスとは

・運動不足、座りっぱなし

・眼精疲労

・困ったことがあっても、上司や同僚に聞けない

・家族に気を使いながらの仕事

・注意散漫、集中力低下

・仕事に終わりがない

 

感染症の歴史を見ても、パンデミックはいずれ終息しますが、以前のワークスタイルに完全に戻ってしまうことはおそらくないと思います。

本書を参考に、新しい仕事スタイルに伴う疲れとストレスを自分に合った方法で癒しましょう。

 

【my pick-up】

◎「自分の顔が映り続ける」ことがストレスになる

オンライン会議では、画面上に自分の顔が映り、これが案外人間にとってはストレスになります。オンライン会議において、画面上での自分の映り方は、かなり良くない条件が揃っています。男性よりも女性がセンシティブになるのも、もっともなことでしょう。画面オフの時間を作り出すなど、「自分の姿に集中しすぎない」方法を考えるほうが、健康的だと思います。

◎「孤独」はリモートワーカーが抱える大きなリスク

孤独感を少しでも軽くするために始めやすい方法は、職場に自分の身体を持っていく機会を作ることです。また、人のいる公共の場所に行くことをおすすめします。わたしが望ましいと考えるのは、スターバックスやタリーズ、ルノアール、コメダ珈琲店など、Wi-Fiのあるカフェです。見知らぬ人々といっしょにいることで、自分でひとりで画面に向かっているよりは、孤独感が軽減されます。

◎休日に少しだけメールを整理して「メール蓄積恐怖」を逃れる

最近では、たとえば休日の朝にメールチェックして、不要なメールは削除したり、簡単に返信しておいたほうがいいメールには返信してメールボックスをスッキリさせて、それから休日を楽しむというやり方も悪くないと思うようになりました。休み明けのメール蓄積恐怖も、軽くすることができます。

◎少しのアルコールでも心臓病、脳萎縮のリスクが上がる

かつては、適度なアルコールは身体にも精神にも医学的にいいという見解が主流でした。しかし現在では、アルコールは量や頻度の多寡、度数の強弱を問わず、身体によくないことが明らかになってきています。

「全く飲まないことが健康に最もよい」

喫煙や肥満と比べても、飲酒の脳への影響はおよそ4倍とも考察されています。飲み過ぎは、動脈硬化や高血圧など、サイレントキラーと呼ばれる数十年後に爆発する時限爆弾を、体内に徐々に準備していることと同じです。

◎週1度の運動でうつ病予防

適度な運動はうつ病を予防する可能性が高いことをきちんと知ることは、運動への動機づけになると考えます。この予防効果は比較的低いレベルの運動でも認められているので、ハードな運動ほどうつ病を防げるというものではなさそうです。少なくとも週に1時間以上身体活動を行っていたならば、将来発症するうつ病の12%が予防できていたであろうことが示されました。逆に週に1度もまとまった運動ができないのであれば、やる気がない以前に、疲れ切っている、あるいは心身の調子が悪いなど、心配な状態かもしれません。

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