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いつでもどこでも「脳の集中モート゛」を高める シンプル・マッピング最強ノート術 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2009-08-04 |
評価
(3点/5点満点)
著者はマーケティングコンサルタントの松宮義仁さん。この「シンプルマッピング」の普及のために設立されたシングルマッピング協会から、今回本書をご献本頂きました。
情報のエッセンスを「シンプル」に引き出すことでインプットし、「マッピング」を活用するからこそ、アウトプットとして思わぬアイデアが生まれてくる。シンプルマッピングの神髄は、アウトプットを前提にインプットすることです。
A6ノート見開きの真ん中にメインテーマを書き、そのから線(枝)を伸ばしてサブテーマに繋げていく。ノートの大きさが思考の広がりに制約を与え、サブテーマをメインテーマに昇格させて新たなページに書いていく・・・。その名のとおりやり方は非常に簡単ですが、頭の中で考えたことを書いて表に現し、それぞれの項目を関連づけることが、有用なアイデアを出す基本であり、王道だと思います。
【my pick-up】
◎重要だが緊急でないこともマッピングする
シンプル・マッピングにおける時間管理術では、「重要だが緊急でないこと」を意識的に書き込んでいけるという大きな特長があります。
「重要だが緊急でないこと」という項目は、自己啓発書の世界的ベストセラーである『7つの習慣』(キングベアー出版)のなかで、著者スティーブン・R・コヴィー氏が提示した「時間管理のマトリックス」の第Ⅱ領域に挙げられているものに対応しています。そして、これは7つの習慣のうちの「第三の習慣:重要事項を優先する」の肝に当たる部分です。
コヴィー氏は、重要で差し迫った問題や締め切りがあるプロジェクトなどの第Ⅰ領域、重要ではないが差し迫った問題などの第Ⅲ領域、そして重要でなく差し迫ってもいない第Ⅳ領域を上手に管理することで、第Ⅱ領域に時間投資できるようにすることこそが「時間管理」の本質であるといいます。