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図で考えるとすべてまとまる 価格:¥ 1,344(税込) 発売日:2009-09-14 |
評価
(3点/5点満点)
著者は、世界トップクラスのアートスクールで学び、JPモルガン、ボストンコンサルティンググループにてキャリアを積んだ異色の経歴を持つコンサルタント・村井瑞枝さん。
図は考えを実際にアウトプットする(=書いて表現する)という技術を鍛えるものです。本書では、図を使うことによってどのようなメリットがあるのか、そして、いつ、どのような時に使うのかという具体的なノウハウが述べられています。
図の引き出しが増えるということは、考え方の引き出しが増えるということです。その分だけ、思考力・問題解決力が高まるということです。できるだけ多くの事例を通して図の使い方を紹介していますので、意識的に図を使ってみて頭の中を整理し、物事をシンプルに捉えるようにしましょう。
【my pick-up】
◎手書きは簡単に直せる
ある程度構想が出来上がるまで、あえてパソコンは使わない。パソコンを使うのは資料を作る最終工程。考えるプロセスは手書きが一番効率的なのです。
◎手書きは人を巻き込む
きれいにパソコンで作った資料だと、もう完成しているように見える。手書きだと、まだ考えている途中に見えるから、相手も意見を言いやすい。
◎メッセージをうまく書くための3パターンを覚えよう
①相手が知らないことを述べる
「実は~」「やはり~」「本当は~」
②意思決定するための結論を述べる
「結論として」「比較した結果」
③相手に行動してほしいこと・承認してほしいことを述べる
「~すべき」「~が必要」「~開始」
◎色の使い方を知る
プロフェッショナルの資料では、色はモノゴトの重要度を表すのに使われます。特に、濃い、鮮やかな色は自然と目を引くため、資料の中で、特に重要な箇所を示すために使います。
まず、資料の中で使うベースとなる色を1色選びます。自分の会社のコーポレートカラーが決まっていればそれを使うのが無難でしょう。
基本カラーを選んだら、基本カラーより一段明るいトーンの色をサブカラーとして選びます。資料の中で使う色は、基本的にはこの2色と白です。
基本カラーは一番重要な箇所などに使い、サブカラーは、基本カラー以外でも色をつけたいときに使います。
この色使いだと、白黒にしても明暗がはっきりわかりますので、社内で白黒印刷をしたり、コピーなどして使う際にも便利です。
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