厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年156冊目『年に一度は、退職届を書きなさい』

2009-09-18 11:34:24 | おすすめビジネス書
年に一度は、退職届を書きなさい―いまの仕事を快適にする36の法則 年に一度は、退職届を書きなさい―いまの仕事を快適にする36の法則
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-09-11

評価  (3点/5点満点)

著者は、ベビー用品メーカのコンビ㈱グループ特別顧問、コンビネクスト社長である木下道太さん。

この本は、退職を勧めている訳ではありません。毎年退職届を書いて自分の価値がどれだけ積み上がってきたかを確認するとともに、会社の仕事を快適にし、キャリアを高めていき、退職届の価値を高める方法について書かれています。

今の会社がイヤだから、嫌いだからという理由で安易に辞めてしまうのは、非常にもったいないことです。会社を徹底的に活用して、自らを成長させることに目を向けましょう。

【my pick-up】

◎定例会議は上司の暇つぶしだ

私が思うに、「定例」と名のつく会議に実のあるものはない。会議は必要に応じて、はじめてするものだからだ。

◎年収1000万円稼ぎたければ、社外人脈をつくりなさい

会社内の人間関係を”人脈”と思ってはいけない。そう思う人は、思考停止である。

◎効率的な組織は「一人一仕事」の原則が働いている

ひとつの仕事を何人もかけてやらない。なるべくひとつの仕事は一人でやる。また反対に、一人の人間は複数の仕事を担当しない。「これはこの人に聞いたらすべてわかる」という個人セクションの考え方だ。

◎「忙しい、忙しい」といつも言っている人はダメな人

緊急の問題とは、人が引き起こす”身から出た錆”であり、何かを改善して問題解決するようなものではない。

逆に言うと、緊急な問題を一切起こさない人が優秀と言える。バタバタと忙しそうでないので、たいして仕事をしていないように見えていた人が、じつは優秀であったりする。いつも問題意識を持って、課題に対応している人間が優秀なのだ。

◎ものごとを決定するのは曖昧なレベルでいい

会議での「決定」は、和気あいあいとした雰囲気の中で下されるくらいが丁度いい。適当に「とりあえず、こう決めておこうか」「そのアイデア、いいんじゃないの。もっと固めてみてよ」くらいのレベルでいいのだ。まずいところがあったら、あとでいくらでも変えれば済む話だ。

◎考えても仕方がないときは、もう考えない

「決断」とは、迷い迷った末に見切り発車することなのだと思う。逆に言うと「見切り発車」したことこそが「決断」と呼べるのだ。

それ以上考えてもどうしようもないときは、もう考えることをやめるべきだ。

迷いに迷ったものだからこそ、やらなければならない。あるところまで悩んだら、これ以上迷っても無駄だと判断するリミットを決める。

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今年155冊目『社長が求める課長の仕事力』

2009-09-18 08:46:12 | おすすめビジネス書
社長が求める課長の仕事力 社長が求める課長の仕事力
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-06-03

評価  (3点/5点満点)

管理職の立場でいながら現場との接点である課長に必要な問題解決のための仕事力とは何か?この本が教えてくれます。

<仕事力をつける5つの心得>

1.どのような課題にも、必ず解決策があると信じる。

2.24時間、考えることを習慣化する。

3.解決策をつねに論理的に考える。

4.仕事術を身につけたプロになる。

5.1週間に1日、完全にリラックスする日を持つ。

<課長の心構え7ヵ条>

1.原理・原則を重視する

2.悪い情報を隠さない

3.敏速に行動する

4.会議は最小限に減らす

5.自ら仕事をつくり出す

6.信賞必罰が実行できる

7.セクショナリズムに陥らない

【my pick-up】

◎判断は正確に、決断はスピード主義で

「判断」(ジャッジメント)と「決断」(デシジョン)の違い。

判断において求められるのは正確さであり、そのためには情報収集や検討に時間がかかる場合もあるでしょう。

一方、決断に求められるのはスピードです。時間をかけても判断以上に正解に近づくことはないのだから、あとは決めるだけ。迷うのは時間の無駄なのです。

◎企画の基本とは何か?

アクションプランとしては平凡でも、前後のプロセスが的確なら、良い企画といっていい。発想が斬新ではないからといって、悩む必要はないのです。

もちろん発想に斬新さがあるなら、それに越したことはありません。ただ、それが企画のすべてだと考えるのは大間違いです。

◎集める前に、情報のあたりをつける

情報取得コストの安さがインターネットの特徴の一つですが、その影響で、他の情報ソースにお金をかけない人が増えてきました。

他の人と差をつけるなら、まさにこの部分です。

◎自分の本当の適性は3年後にわかる

1年程度の結果で判断するのは早すぎる。自分の適性を見極めるには、少なくても3年間は必死の努力を続けるべきです。

ビジネス環境というものは約3年で一巡します。その3年の間には必ず好機が訪れるし、逆に危機も迎えます。

短期間で結果を出すことと適性の有無は、別の次元の話です。

逆に3年間、我慢できない人は適性よりもやる気、前向きさ、ひたむきさなどの面でマイナス点をつけられてしまう危険性もありますから要注意。

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