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年に一度は、退職届を書きなさい―いまの仕事を快適にする36の法則 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2009-09-11 |
評価
(3点/5点満点)
著者は、ベビー用品メーカのコンビ㈱グループ特別顧問、コンビネクスト社長である木下道太さん。
この本は、退職を勧めている訳ではありません。毎年退職届を書いて自分の価値がどれだけ積み上がってきたかを確認するとともに、会社の仕事を快適にし、キャリアを高めていき、退職届の価値を高める方法について書かれています。
今の会社がイヤだから、嫌いだからという理由で安易に辞めてしまうのは、非常にもったいないことです。会社を徹底的に活用して、自らを成長させることに目を向けましょう。
【my pick-up】
◎定例会議は上司の暇つぶしだ
私が思うに、「定例」と名のつく会議に実のあるものはない。会議は必要に応じて、はじめてするものだからだ。
◎年収1000万円稼ぎたければ、社外人脈をつくりなさい
会社内の人間関係を”人脈”と思ってはいけない。そう思う人は、思考停止である。
◎効率的な組織は「一人一仕事」の原則が働いている
ひとつの仕事を何人もかけてやらない。なるべくひとつの仕事は一人でやる。また反対に、一人の人間は複数の仕事を担当しない。「これはこの人に聞いたらすべてわかる」という個人セクションの考え方だ。
◎「忙しい、忙しい」といつも言っている人はダメな人
緊急の問題とは、人が引き起こす”身から出た錆”であり、何かを改善して問題解決するようなものではない。
逆に言うと、緊急な問題を一切起こさない人が優秀と言える。バタバタと忙しそうでないので、たいして仕事をしていないように見えていた人が、じつは優秀であったりする。いつも問題意識を持って、課題に対応している人間が優秀なのだ。
◎ものごとを決定するのは曖昧なレベルでいい
会議での「決定」は、和気あいあいとした雰囲気の中で下されるくらいが丁度いい。適当に「とりあえず、こう決めておこうか」「そのアイデア、いいんじゃないの。もっと固めてみてよ」くらいのレベルでいいのだ。まずいところがあったら、あとでいくらでも変えれば済む話だ。
◎考えても仕方がないときは、もう考えない
「決断」とは、迷い迷った末に見切り発車することなのだと思う。逆に言うと「見切り発車」したことこそが「決断」と呼べるのだ。
それ以上考えてもどうしようもないときは、もう考えることをやめるべきだ。
迷いに迷ったものだからこそ、やらなければならない。あるところまで悩んだら、これ以上迷っても無駄だと判断するリミットを決める。
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