評価 (3点/5点満点)
この本では、職場の一体感を奪うよくある悩みを24事例取り上げ、それぞれの問題点と解決策を提案します。
その基本は「職場に相互リスペクトを生み出していく方法や考え方」です。
日々のちょっとした発言や行動の中で、相手にリスペクト(敬意)を伝える。その積み重ねがあるかどうかが、組織の一体感に大きく影響します。
「相手をリスペクトする」というのは、その人を「一人のプロ」として見ることです。
「悪気のない一言で一体感が損なわれていた組織」が「ちょっとした一言をひろって助け合える組織」になっていく。
リスペクトの行動は、共創のための基盤と言えるでしょう。
【my pick-up】
◎「答え」にたどりつけないから、組織が回らないのかもしれない
・従来通りのやり方で対応しようとして、思考停止してしまっていないだろうか
・新しい発想が必要なのにもかかわらず、そのためのインプットや着眼点が枯渇していないだろうか
・主体的に動きたいと思いながらも、腰が重くなっている日がないだろうか
◎会議室では1人1台の端末を使用する
会議室にいる人たちは大勢で、リモートワークの人たちはそれぞれ単独では、どうしてもパワーの差が生まれます。会議室にいる人も一人ひとり端末を分けて、個別にミーティングに参加しましょう。それによって、全員が同じ立場で発言できるようになります。
◎待遇の調整で、テレワークの不公平感を解消する
テレワークの導入によって不公平感が生じたとき、働き方を公平にしようとすると、悪気なく、各部署の勝ちパターンを封じ込めてしまう場合があります。テレワークのほうが集中して作業できる部署や人たちに出勤を求めたりといった事態が起こる。
・全員一律の働き方が、一体感をつくるわけではない
・テレワークとオフィスワークを両方とも利用し、使い分けている人もいる
・四六時中、同じ人とばかり話していたら、新たな気づきやコミュニケーションは生まれにくい
メンバーがお互いの背景や特性を理解し、勝ちパターンにリスペクトを持てるよう職場環境を整えましょう。部署ごとの違いによる不公平感を解消したいならば、待遇などで調整してみてください。
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