厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2024年183冊目 『捨てる勇気100』は、自律神経を乱すモノや人間関係を手放す

2024-06-05 15:10:17 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんが、「捨てる勇気」を手に入れるための100のメソッドを紹介します。

 

モノがあふれすぎて整理できていない状態というのは、私たちの心や体に少なからぬダメージを与えます。

 

散らかった部屋の中からモノを探す時間に苦痛を感じる

→モノを捨てればそこには新しいスペースと快適な時間が生まれる

 

人脈を広げすぎて気の合わない人までどんどん増える

→ストレスフルな人間関係を断てばもっと気の合う魅力的な人と出会える

 

著者は自律神経研究の第一人者として、テレビでも積極的にコメントされています。

現代は自律神経を乱すモノが多く、それらをついつい抱えてしまうということですね。

 

【my pick-up】

◎その日の仕事は18時までに終わらせる

18時以降は生産性が低下します。人間の体は、18時を越えると副交感神経が優位な状態へと変化していきます。快適に睡眠をとれる態勢に体がシフトしはじめるのです。これは夕食をとったかどうかにかかわらず、どんなときでも生じます。そのため、18時以降に大事な仕事をするのはできる限り避けましょう。「必ず定時までに仕事を終わらせて帰宅する」と、短時間で集中力を注いだほうが、圧倒的にいいパフォーマンスが期待できるでしょう。残業が常態化すると悪循環からなかなか抜け出せなくなるので注意しましょう。18時以降の残業は百害あって一利なしです。自律神経のサイクルを頭に入れておき、夕方までに大事な仕事は終わらせる意識で臨みましょう。

◎夜にスマホを触るのをやめる

私の場合は、帰宅したらスマホは一切見ないと決めています。緊急時に連絡がつくように、電話の音は鳴るように設定しますが、それ以外の用件は明日に持ち越すことにしています。スマホから離れる時間を意識的につくることで、生活のリズムが整い、質のよい睡眠をとることができるようになるでしょう。

◎「食欲がないのに無理して食べる」のをやめる

1~2日であれば食べなくても問題ないのです。「今の自分はものを食べたくない状態なのだ」と認めて、食欲が回復するのを待てばいいのです。睡眠について相談を受けた場合でも、私は同様のアドバイスをするでしょう。何日も寝られない状態が続くのなら、医師の診察を受けるべきですが、「夜中に何度も目が覚めて快眠できなかった」という程度であれば、気にしすぎないほうが精神衛生上よいと思います。その場合は「眠りに落ちなくても、横になって体を休めるようにしておこう」と考えればよいのです。食事と同じで「朝までぐっすりと快眠できないとダメだ」と思い込むことのほうがよくありません。

◎苦手な人との連絡は自分のペースでとる

苦手な人から電話がかかってきたとき、みなさんはすぐに出ていませんか。スマホの画面に「苦手だ」と感じている人の名前が表示されるだけでも、自律神経は大きく乱されてしまいます。苦手な人からの着信があった際はすぐに出ず、一呼吸おいて落ち着くようにしてみてください。完全に落ち着いてから折り返し連絡することで、苦手な人に対してもストレスは少なく対応できるはずです。電話やメール、チャットなど連絡ツールを使用して、苦手な人と連絡をとる際には「相手主体ではなく自分主体で連絡をとる」ことを心がけましょう。相手のペースではなく、自分のペースで連絡をとっている意識を持つだけでも、心の余裕が生まれるようになります。私の場合は、重要度・緊急度の高い案件以外は、休みの日は連絡を返さないようにしています。苦手な人からの連絡はすぐに返信せず、返事をするタイミングを自身で決めておくことが大切なのです。

◎何の目的もない集まりに出席するのをやめる

人とのつき合いを見直す中で、私が捨てたもののひとつに会食の習慣があります。今は誘われても基本的に出席していません。特に参加人数が多く、出席しても何のための会合なのかがわからないものは避けるようにしています。「これなら参加する、参加しない」と、自分の中で明確な基準を持っておくのがおすすめです。

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2024年182冊目 『50歳から成功する長期投資』は、今からでも10年以上お金を働かせていけば大丈夫

2024-06-05 15:00:36 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「50歳こそが老後に備えながら今を謳歌するのに最適な年代」であるとして、50歳からの投資の考え方をお伝えします。

 

・「どう生きたいのか」を考え、人生後半の自分のあり方を思い描く。

・10年を目安に心静かに待てるかが長期投資のポイント。(50代から始めて10年経っても60代)

・ほとんどの家庭にはまだ3割の無駄がある。(3割はなくても案外楽しく生きていける)

・お金を働かせていけば、65歳時点で3000万円あれば十分。

 

銀行預金だけで本当に大丈夫でしょうか?というのが本書の問いかけです。

特に老後の部分、すぐに必要としないお金については世界の経済成長に乗せておく、というのがまさにお金の置き場所の話です。

これが「お金を働かせよう」、つまり投資の本質です。

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2024年181冊目 『どう生きる? 人生戦略としての「場所取り」の教科書』は、組織に縛られずに自分の陣地を固める

2024-06-05 14:46:30 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

社会で成功している人の秘密は、その人に合った「場所取り(ポジショニング)」と「タイミング」にあります。

「タイミング」はコントロール不能の所与の条件と考えるべきですが、「場所取り」=自分が陣取る場所をマネジメントすることはできます。

 

この本は、自分の陣地を決める「場所取り」をどうすればいいかを教示して、「自分の人生の主人公」になることをお手伝いします。

 

キャリアが終盤にさしかかり、定年が近づけば、組織に守ってもらえなくなりますから、自分の陣地を固めておかねばなりません。

また、組織での昇進が、かえってあなたの良さを殺してしまう可能性もあります。

 

著者・藤原和博さんの「キャリアの大三角形」理論(100人に1人の分野を3つ掛け合わせる)は有名ですが、実践できている人はまだまだ少ないと思います。

突然大病をしたり、災害や事故で死ぬ目に遭ったりすることがあり得ますので、人生にとって本当に大事なやりたいことを保留して生きていくのは、死ぬ直前になって後悔することになるでしょう。

 

【my pick-up】

◎あなたがやめるべき5つのこと

1.本当はやりたくないのに、つきあいや慣性の法則でしていたことから「逃げる」

・ゴルフが本当に好きですか?

・出たくもない結構披露宴に無理して出席していませんか?

2.本当にコミュニケーションしたい大事な人との時間を大切にするために、なんとなくの人間関係を「避ける」

・家族と会話もせずに、黙々と義理の年賀状に返事を書いたりしていませんか?

3.できないことは、はっきりと「断る」

・なんとなくずるずると続けていることはありませんか?

4.趣味だと思い込んでやってきたことのなかから、本当に好きで自分がリラックスできること以外は、回数を「減らす」

・ジムや英会話教室、ブランドの服が本当に好きですか?

・旅行にあと1回しか行けないとしたら、どこを選びますか?

5.他の誰かになろうとしたり、世間の目・他人の目によるこうなるともっとかっこいいだろうという「もっと」症候群を「やめる」

・会社の先輩を本当にうらやましいと思いますか?

・連休や夏休みに渋滞することがわかっているのに出かけ、疲れていませんか?

 

◎33歳からの猛烈な読書

人間は通常、自分1人で世の中を見ていますが、これだけ社会が多様化すると、自分1人の視点では限界があります。その点、本には著者が人生の膨大な時間をかけて獲得した独自の視点や専門性が詰まっています。本を読めば、その著者の視点から社会を疑似的に見ることができるのです。その視点をいかに数多く持つことができるか。圧倒的な読書体験は、ものを見たり考えたりする時の深みを増してくれます。私は読書の結果、組織の論理に簡単に飲み込まれない俯瞰的な意識を獲得しました。ちなみに、33歳からの約35年間で読んだ本は4000冊程度になります。

◎脳がつながる場所を作る

人生の後半戦を誰とどのように脳をつなげて生きるのか。それは、どのようなコミュニティを作り育て、自分の居場所にするかにほかなりません。ではどのようなコミュニティに入ればいいのでしょうか。意識すべきは、会社や組織とできるだけ離れること。なぜなら、会社や組織はあなたの人生を記憶しないからです。組織があなたの人生を記憶しないのは、組織が機能の集合体だから。仮にあなたがいなくなっても、次に機能を果たせる人がやってきて、その役割を埋めていきます。創業者さえも、株式を手放したら同じ扱いになります。自分の人生を記憶してほしければ、家族を含めたコミュニティに痕跡を残すことです。あなたの軌跡/奇跡の記憶媒体は、組織ではコミュニティなのです。

◎時間の使い方を変える

私は和田中学校の校長時代、朝はバスで通勤しましたが、帰りが遅くなる時には、タクシーを利用していました。自宅までは1200円くらい。もちろん教育委員会は交通費としてバス代しか認めていませんから自腹です。「通勤にタクシーなんて」と思われるかもしれませんが、理由があります。夜はバスの運行間隔が空いて、待ち時間が長いのです。もちろんバスに乗れば安く済みますが、それには時間という犠牲を伴います。私は、その犠牲は見合わないと判断しました。この発想のベースになったのが、自分の時給です。タクシーで帰れば、1日の貴重な時間のうち30分をセーブできる。1200円ならむしろ安いくらいだったのです。「忙しくて時間がない」と言う人は、時間に対する意識が低いのです。どんな人間でも1日は24時間しかありません。どうすれば時間を作れるか。そのためには、もっとアウトソースしましょう。お金を使ってプロに委ねるのです。

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