厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年62冊目『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』

2009-03-29 20:51:54 | おすすめビジネス書
どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書) どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2009-03-15

評価  (4点/5点満点)

経営コンサルタント・小宮一慶さんの「養成講座」シリーズの最新刊登場です。

今回は、「社長力」ということで、お客さま第一を徹底し、キャッシュフローを稼ぎ、それを将来のために人材や設備に投資し、さらに、財務改善に使うこと。これは、バブルが崩壊しようが、金融危機であろうが、いかなる時代にも必要な経営の原理原則であり、今こそこの原理原則に立ち返る必要があります。

具体的には、次の5つの社長力が紹介されていますが、社長に限らず役員、管理者、そして気概のある一般社員も、この本で経営の本質を学んでほしいと思います。

社長力1 ストラテジー力

経営という仕事の認識を誤っているとうまくいくものもうまくいかない

社長力2 マーケティング力

お客さまの心をつかむマーケティングの本質を理解する

社長力3 ヒューマンリソース・マネジメント力

何が人を動かすのかをほんとうに理解しているか?

社長力4 会計力

会計・財務を経営的に考えているか?

社長力5 リーダーシップと人間力

結局はリーダーの人間力がものを言う

【my pick-up】

◎「和気あいあい」よりも「切磋琢磨」

和気あいあいを優先すると、もっとも実力のない人に組織のペースを合わせることになる。

自分は仕事が終わったあと勉強しようと思っても、和気あいあいの組織では、「飲みに行こう」という誘いを断りにくい。優先順位が内部だからどうしても「出る杭は打たれる」的風潮が広まる。

こういう会社に共通するのは、実力のない人が管理者になっていること。実力のないリーダーが組織を和気あいあいにしたがる。対立を処理する能力がないし、自分の無能力を和気あいあいでカムフラージュしようとする。実力のない人にとって、和気あいあいは楽だからだ。

リーダーだけでなく、実力のない一般社員も和気あいあいを好む。

◎会計力のポイント

1.「数字」よりも「信念」

売上や利益が経営的にどういう意味かを答えられるか?

2.「仕訳」よりも「読み方」

財務担当者と同じ知識と技術を持とうとしていないか?

3.「利益」よりも「キャッシュフロー」

「資金繰り第一」になっていないか?

4.「稼いで貯める」よりも「稼いで使う」

キャッシュを稼いで貯め込むのが、キャッシュフロー経営と思っていないか?

5.「負債」よりも「純資産」

借入れをしてでも投資するのが積極経営を思っていないか?

6.「ROE」よりも「ROA」

ROEこそ経営上もっとも重要な指標だと思っていないか?

7.「売上」よりも「利益」

まず売上ありきで経営計画を立てていないか?

8.「投資拡大」よりも「増し分」

設備投資によって利益を拡大しようと思っていないか?

9.「数字作成」よりも「お客さま対応」

会計の数字算出に多大なエネルギーを注いでいないか?

10.「会計・財務」よりも「戦略・マーケティング」

銀行とのつき合いがいちばん大事だと思っていないか?

コメント
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