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部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~ 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2009-02-17 |
評価
(5点/5点満点)
本書は昨日既に紹介しましたが、今日はその中から私が特に感銘を受けた個所をピックアップしたいと思います。
◎「戦略的計画立案」で業務を半減させる
仕事に取り掛かる前に、「この仕事は2週間で済ませる」とか「3日で完成させる」といった具合に、その業務に費やすべき工数を明確にして計画的に取り組む必要がある。
◎「在任中に何を成すか」を決める
3年も経たずに職場が変わるということがあったせいもあり、私はいつも着任したときに、「その職場の在任中に何を成すべきか」という自分のミッションを決めて、できるだけ早く達成する方策を考え、業務に臨む癖がついていった。
◎部下の昇格準備は1年前から
部下の昇格をきちんと実現することは仕事を効率化するために不可欠な仕事である。
◎「拙速」を旨としろ
例えば上司から「A社の5年間の営業利益を調べろ」と言われたとき、「営業利益の数値はすぐにはわかりませんが、経常利益のデータならすぐ報告できます。経常利益でもいいですか?」と確認できるかどうか。
◎Eメールは「結論」から書く
仕事が出来る人かどうか、その人のEメールを見ればすぐ分かる。やたらCCで送りつけてくるメール、ムダに長いメールは迷惑だ。
◎先手必勝
会議では、一番先に質問や発言をする。それは、さっさと意見を表明することで、その会議の流れをこちらに引き寄せたいから。それに、先に発言してしまえば、あとはのんびりできる。
◎「捨てる仕事」を決める
同じ会議に自分と同じ組織の人が2人も3人も出席していることがある。そんな時は、自分は欠席し、出席した人に後から結果を聞くことで、「会議時間をいただく」ことができる。
◎「2段上の上司」を攻略せよ
意識して2段上の上司との付き合い方を考える必要がある。ただ大事なことは、コミュニケーションの時間はできるだけ短時間にして、相手の時間を奪わないこと。また、「自分は2段上の上司と信頼関係にある」ということを直属の上司に知らしめておく。
◎間違った成果主義を取り入れるな
長時間労働や徹夜は、決して「努力」ではない。日本の会社の弱点は、管理職が部下の「努力」と「成果」を正しく評価できていないことにある。たいした仕事もしていないのに長時間残業をしている社員を、「頑張って仕事をしている」と誤ったプロセス評価をしてしまう。
◎卓越したリーダーが欠かせない
企業が平穏無事なときには、バランス感覚に優れた調整型のリーダーでよかったが、危機的状況に陥ったときに、調整型のリーダーでは難局を乗り切ることはできない。