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仕事頭がよくなるアウトプット勉強法 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2009-03-16 |
評価
(4点/5点満点)
著者は、モバイル広告代理店事業をメインとしている㈱ライブレボリューション代表取締役社長の増永寛之さん。メールマガジン「プレジデントビジョン」は読者数18万人という圧倒的な支持を集めるとともに、昨年「就職活動中に出会った魅力的な企業ランキング」(Jobweb調べ)で1位を獲得しています。
小学6年生から勉強の快感に目覚め、現在も「社長は誰よりも勉強すべし」という信念のもと、自他共に認める「勉強魔」である増永さんが、読書・日記・メモなど普段仕事頭をよくするためにしている勉強のコツをこの本にまとめています。
仕事頭のいい人とは、例外なく、継続的にアウトプットを意識した勉強をしており、同時に仕事で大きな成果を上げ続けています。ますは、仕事に直結することをとことん勉強し、インプットしたことを自分の職場で成果としてアウトプットしていきましょう。その方法が、本書にふんだんに盛り込まれています。
【my pick-up】
◎「就業時間内に勉強したい」は二流の証拠
一流の人はみな、労働時間内で最高のアウトプットを心がけていますから、業務時間外にインプットし、仕事中には成果を出すことに専念します。こういう人はいわば「費用対効果」がいい人なのです。
◎「人生にかかわる投資」と「人の目」は別次元で考える
大切な「真空時間」(勉強時間)を奪われるくらいなら、誘いを断って、嫌われ者になったほうがまだマシです。
◎勉強は生きる姿勢につながっている
高学歴なのに仕事ができない人には、大学時代の過ごし方に特徴があります。大学に入ってから勉強していないということです。
◎「スクリーンアウト」で先取り時間術
私の場合は、顧客には基本的に部下に会ってもらう、飲み会やゴルフは丁重に断るという基本ルールを設けています。日ごろからそうしておくと、「飛び込み訪問」や「当日のお誘い」というアクシデントから貴重な勉強時間をスクリーンアウト(ブロック)できるのです。
◎「アウトプットの場」を決めてから読書する
メルマガに書評を書くというアウトプットの場もはじめに設定し、自らに課しておいたので、必然として読書を続けねばなりませんでした。2日に1冊読む-これは最初のうちはかなり高いハードルに思えましたが、やがてアウトプットとインプットの好循環が生まれました。どうアウトプットするかを決めて読書を始めれば読書の習慣は確実に身につきます。
◎本は「全部読まない」前提で買え!
相手に何かを伝えたいとき、それが本に書かれていれば「この本を読むといいよ」とさっと貸す。自分の論理の裏づけが、権威のある人の言葉やインパクトがある言葉で書かれている本は、説得力があり、あなたの話の信憑性を高めるツールにもなります。
◎スキルアップのための本は「薄い本&厚い本」
ますは薄い基礎的な本を何冊か読み込んでいくと、どの本にも同じような内容が書かれていることに気がついてきます。すると、次に読む本は劇的に速いスピードで読むことができます。
◎「みんなが読んでいるから」日経新聞を読む
私は毎朝必ず、日経新聞を読みます。一番の理由は「みんなが読んでいるから」。経済や金融、そして経営にかかわっている人々の大半、ほとんどのビジネスパーソンや経営者が読んでいる新聞は日経新聞です。みんなが読んでいればそれが「共通言語」「共通認識」となり、その情報に基づいた行動をとる人が多くなります。「みんなが読んでいる」から読む。これはビジネスパーソンの鉄則なのです。
◎いざというときの「メンター本」をもつ
・人間関係、人間心理に悩んだら読む本
『人を動かす』(デール・カーネギー、創元社)
・会社の利益を考える本
『すぐに利益を急上昇させる21の方法』(ブライアン・トレーシー、東洋経済新報社)
・会社が目指す方向性を考える本
『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(ジェームズ・C・コリンズ、日経BP社)