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IFRS 国際会計基準で企業経営はこう変わる 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2009-01 |
評価
(4点/5点満点)
最近、新聞やビジネス誌等で「IFRS」(イファース)という言葉がよく出てきますが、皆さんはご存知でしょうか。
IFRSとは、International Financial Reporting Standardsの略で、国際財務報告基準と訳されますが、一般的には国際会計基準と呼ばれています。
近時急速にに注目され始めた理由として、ヨーロッパで誕生したこの国際会計基準が既に100か国以上で採用され、事実上の世界標準となり、日本もグローバルなビジネスを行う上で、自前の会計基準に固執できなくなったということがあります。(日本でも早ければ2015年に上場企業で強制適用の可能性)
本書では、IFRSの導入が財務数値だけではなく、業務プロセスやシステム、さらには企業の各種戦略にも影響を及ぼすため、経営者がリードし企業あげて取り組む必要があると指摘しています。
単なる経理・財務本ではなく、IFRSをチャンスと捉えて企業経営を変えていくためのビジネス書として、多くの方に読んで欲しい1冊です。
【IFRS(国際会計基準)適用の影響】
◎財務会計数値
- 資産、負債の増加
- 売上計上時期のズレ
- 損益の大幅な増減
- 財務指標への影響
◎ビジネス
- 中長期事業計画、M&A戦略、知財戦略、税務戦略、財務戦略、取引先との取引内容などの見直し
◎プロセス
- IFRSに基づくグループ会計方針、マニュアルの作成
- 管理会計と業績評価プロセスの見直し
- J-SOX等の内部統制プロセスの見直し
◎システム
- IFRSに基づくグローバルな連結システムの構築
- IFRSに基づくリスク管理システムの見直し
- 税務、監督当局等の要請に対応するマルチ会計システムの検討