気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

曽野 綾子著・幸福論より

2007-09-10 | 読書


         曽野 綾子著・「ないものを数えず、あるものを数えて生きていく」に
        書かれていた、「幸福論」文中より、印象に残った言葉を、書き記して
        みたいと思います。


         ・まえがきより
           幸福を感じるのは、不幸を感じるのと同じくらい、完成の問題だ。
           そして私の体験では、深く幸福を感じる人はまた、強く悲しみも
           感じる。一見反対に見えるその感情の滋味は、どこかでつなが
           っているようである。


         ・ 体裁の悪いことは隠しておく、という事態は誰にでもある。
           しかし体裁のいいこともまた、隠しておくほうが人間が、
           かぐわしくなるものである。


         ・ 今日よりも明日、明日よりもあさって、私たちは変わるわ。
           そして少しでも変われば、少なくとも、今よりはましになって
           行くでしょう。


         ・ 一般論として、人間に忘れる機能がなかったら、どうなるだろう。
           自殺者はもっとふえ、精神は後向きになって、社会は恐ろしい
           停滞を見せるだろう。
           喉許過ぎれば、という人間の浅はかさもまた、一つの大切な
           機能なのだ。


         ・ 自分が半分狡いと認めている人は、必ず半分の狡くない部分を
           残している。半分悪いと自覚している人は、必ず半分の輝いた
           部分を持っている。
           自分は全部いいという人は、多分全部嘘なのである。


         ・ 死の前に、人間は他人を許さねばならない。
           憎しみを持ったまま、死んではならない。
           自分のためなのである。
           許すことは、時間もお金もかからない。
           それは相手のためではない。
           だから、簡単なようだが、それが一番難しい。


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           人を許すこと。
            言葉上では、簡単かもしれない。
            人間として許せないことは、沢山あると思います。
            他の人にはわからない苦しみは、経験した人でしか分から
            ないこと、簡単に「許したら」という言葉は、使えないと思い
            ます。
                曽野 綾子さんの書かれたこと、
                   “簡単なようだが、それが 一番難しい”
            

  
            庭のヤブランです
                 ユリ科ヤブラン属
                 名の由来は、ヤブのようなところに生え、葉が
                 ランの葉に似ているところから。


    XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

                   ウオーキング~お休みしました
          
           


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4 コメント

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Re:「許したら」 (motoko)
2007-09-12 21:28:17
れいれいさん、今晩は。
瀬戸内 寂聴さんの本にも、よく「人を許すこと」と
諭していますね。
「許したら、心が楽になった」とも、よく書かれています。
「罪を憎んで、人を憎まず」との名言もありますね。
相手を思いやったら、許すことが一番のやさしさでしょうね。

よそのお子様のこと、入院するほど思いつめた「許せない」ということ、心の中のこと、のぞいて答えが
出ましたら、楽になるでしょうと思いますが、心も
体も元気になって、帰ってくれると良いですね!!。

何事もなく、日常生活をしているようにみえても、その人なりに、いろんな問題を抱えているものですね。


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Unknown (れいれい)
2007-09-12 15:00:01
簡単に「許したら」という言葉は、使えないと思います。

↑そうなんですよね。
簡単に使えないですよね。
でも許せたら、忘れられたら、あなたはその苦しみから解放されるんだよ…ということを大事な人には伝えたいという気持ちになりますよね。

でも本人が苦しみからの解放を望んでいないとか、相手への思いばかりに集中しているときにそれを言っても余計混乱させるだけ。。。
見守るしかないのでしょうか…そういうときは。。。
反論されて相手を取り乱させるだけの言葉ではなく、もっと大きく包み込むような波動で訴え続けるとか???

最近友達になったママさんのお子さんが入院しました。
学校が嫌い、友達が嫌い、家族(同居している祖父)が嫌い、何もかもが許せない!!
毎日そんな思いしかなく大暴れだそうです。
リセットするための精神科への入院です。
7月入院直前に一緒に遊んだのですけど私には普通のお子さんに見えたのですけどね。
楽しそうな笑顔を見て、お母さん入院させるという判断は間違っていたのだろうか…と言っていました。
でもお母さんもひどいアザだらけでいっぱいいっぱいだったんです。
病院の手を借りると決める前にたくさん悩んだのだから、とりあえず様子を見ましょうよ…と言いましたが。。。

どうか何もかも許して忘れてリセットして帰ってきてください!

そう思います。
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Re:大切な事 (motoko)
2007-09-11 16:03:57
は~ふさん、今日は。
この時間雨が降り出してきましたが、一雨ごとに涼しくなることでしょうね。

憎しみを持てないで、過ごせたら、心は楽ですね。
若いときは、人を許せない人って・・・と思っていましたが、許せないということには、酷いことされたそれだけの理由があるからだ、と分かったのです。
私も、酷いことされたことがありますので、許そうと思っても、心はますます意固地になり、許せない気持ちのほうが、強くなってしまいましたが・・・・。
人には、「許せること」「許せないこと」があるのだと、体験して分かったのでした。
スパッと、心は割り切れるものではありませんので、
難しいところなんですね。

私は郵便局に行った折、図書コーナーがありますので
借りていますが、自分で買いますと、似たような本ばかりで、ジャンルの違うものが選べますので、読む幅も広がっています!!。

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大切な事 (は~ふ)
2007-09-10 18:43:40
motokoさん、こんばんは。
こちらは雨が降っています。
まだ蒸し暑い感はありますが、季節は日々移り変わっているのを感じます。

motokoさんが、抜粋してくださったどの言葉も身に沁みます。
中でも、『憎しみを持ったまま死んではならない。それは自分のためなのである。』は、心にずしりと響きました。
本当にその通りだと、この頃思えるようになりました。そうは言ってもなかなかそれが難しい事だとも思います。
カウンセリングの先生が、
「亡くなられているのに、まだ憎しみのあまり骨壷を蹴飛ばした人だっているのですよ・・。人(身内も含めて)を許すという事は、そんなに簡単ではありません。とても、難しいことです・・。」
そう、おっしゃいました。
先生は、きっと、許そうと躍起になっている私に、助け舟をだしてくださったのですよね。
あわてない・・あわてないで・・と。

あわてないって、大切だと私も感じています。
いつか自然に許せる日が来る事を信じ、ゆっくり前に進んでいきたく思っています。
曽野綾子さんの本を私も読んでみようと思います。
 
読書の秋ですね♪
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