行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2018年5月4日(金)の日記

2018年05月04日 | 日記

父親はデイサービスのショートステイ(1泊)から夕方に帰ってくる。正月に会ったときと印象としては変わっていない。脚が弱っているのがもっと進んでいるのかと思ったが、そういう感じではなかった。年を取って、ものを言ってもはっきりしないのも正月と、そんなに変わったということはない。でも、2年、3年前と比べるとほんとに老化が進んでいる。

そして昨日、父親がいなかったためか、母親といると、家の中の事はひととおりやってはいるが、やはり前に比べてよぼよぼのお婆さんになりつつあると思えた。電話で話すとそんな感じではなかったが、電話のときは元気を出してしゃべっているのかもしれない。

そうなると、見送るのが先なのはどちらになるだろうかとつい考えてしまう。

 

午前中は母親が家の中を片付けるのを手伝う。季節の変わり目でいろんなものを入れ替えたりするが、押し入れの上のほうやクローゼットなどの高い棚にあるものを出したり、片付けたりする。それに、母親は家の中のものの断捨離をやっていて、高いところにあるものを下すのも手伝う。

 

昼間は暇なので映画を見に行く。大阪市内の映画館でやっている作品を昨日、調べておいた。

昼ごろに梅田へ行く。映画館は阪急梅田駅の東側エリアの茶屋町というところにあるが、これまでそのエリアに足を踏み入れたことがなかった。この写真の左が阪急梅田駅。

茶屋町には梅田ロフトがある。

映画館はその地下1階にあるテアトル梅田。2スクリーンのミニシアター。写真はロビー。

上映時間の1時間余り前に着いて、まずチケットを買う。そして昼飯。駅から来たほうのすぐ手前にマクドナルドがあったので、そこで食べる。

映画を観る前だからトイレが近くならないように水気が少なく、そして眠くならないように軽いものがいい。それで、ベーコンレタスバーガーのセットにする。

セットのポテトは標準だとMだがSに変更できるので、Sにする。だけどセットのドリンクはMで変更できないようだ。コーヒーにしたが、全部飲んだらトイレが近くなる。コーヒーとかお茶は利尿作用が高い。この1月末に伊豆の下田へ旅行に行ったが、行きに新宿駅で列車を待つ間、改札内のドトールでSサイズのホットコーヒーを飲んだ。それだけなのに、下田へ着くまでの3時間弱に列車内でトイレへ3回行った。冬の一番寒い時期だったということもあるが、年を取るほど水気を取ったときにトイレが近くなるのがきつくなっているようだ。

でも、考えたらコーヒーが大きめサイズだからといって全部飲まないといけないわけではない。ファストフード店の下膳台には飲み残しを入れるところもある。食べつつ飲んで残ったものはそこへ捨てればよいのだ。ということで、コーヒーは全部飲まなかった。

上映時間までロフトの中を見たりしたが、ロフトと映画館でそれぞれトイレに行ってできるだけ水気を出してしまうようにする。

見た映画は「さよなら、僕のマンハッタン」。

ミニシアターなどで上映される単館公開の作品は、10年ぐらい前にはよく見た。でも、しだいに新しい作品を見ても、評価記事(日経だと金曜夕刊に載っていたりする)を見ても、既視感を強く感じるようになり、ここ数年はご無沙汰していた。

今回見た作品も決して斬新と思える内容ではないが、休日に気軽に見に行くハートフルな作品としてはよさそうだと思えた。実際、そういう内容の映画。上映時間も最近では珍しい1時間半程度。小説なら短編作品という感じ。

主人公はまだ大学を出たぐらいの若者だが、関わってくるのは両親、両親と同じぐらいの歳の不思議な感じの隣人、そしてもっと若いが父の愛人。なので、若者たちの青春映画ではない。

原題は「The Only Living Boy in NewYork」。邦題は「さよなら、僕のマンハッタン」だが、主人公が最後にマンハッタンを離れるわけではない。
「なんか、変な邦題」
と思ったが、ストーリーを振り返ると、両親と不思議な隣人がずっと抱えてきた秘密を知ることで、それまでのもやもやから解放され、自分の人生を新しく始めるという意味だと分かってきた。

「さよなら」と「僕のマンハッタン」の間に「、」が入るのがミソ。「さよなら」するのは場所としてのマンハッタンではなく、主人公のそれまでの人生だった「僕のマンハッタン」というわけだ。

 

梅田の茶屋町へ映画を見に行くと母親に言ったら、そのあたりに下から上まで本屋というビルができているらしいと言っていた。それはロフトのすぐそばにあった。丸善とジュンク堂が共同で出しているMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店。

確かに7フロアすべて書店だった。

茶屋町のあたりはかなりのにぎわい。昔はどんなエリアだったかは知らないが、今は再開発で建った感じのビルが並ぶ。でも、かつての町の名残も残っている。昼飯を食べたマクドナルドと道をはさんだ側は昔からの家屋がまだ残っていた。

そして、駅のほうへ戻ろうと脇の細い道をのぞいてみると、ここにも古い建物の店が残っていた。

それと、看板の「Step」が目に留まる店。

スポーツシューズを専門に扱う店のようだ。「ステップ」というと、かつて1980年代後半から1990年代前半にかけて行徳に本拠を持ち、一世を風靡したディスカウントショップのステップが頭に浮かぶ。このスポーツシューズのステップはたまたま同じ名前だというだけで関係はないのだろうけど、かつてのディスカウントのステップを知っているし、実際に買い物をした人間としては思わず「えっ!」と思ってしまうのだった。