行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2011年11月2日(水)の日記

2011年11月02日 | 日記

帰りは別に遅くならなかったが、至急で片付ける仕事が割り込みで入ったりして詰めてやったからくたびれる。でも明日は休日。それで今週は仕事日が少ないから急ぎの仕事が出てくるのだが。 

帰りは南行徳の養老乃瀧で一杯やっていくことにする。10月の初めに16年ぶりに来たが、そろそろまた行きたくなってきた。

前回は生ビールだったが、今回は瓶ビールで行く。養老乃瀧の瓶ビールは他より安め。

そして前回は卓上のお献立表のメニューばかりだったが、今回はそれ以外のものからいく。カウンターの上のホワイトボードを見ると
「※座敷のメニューは日変り季節ものです。」
とある。(赤い丸で囲んだところ)

座敷席のほうを見ると、壁にいっぱい貼られたお品書き。けっこうメニューが豊富だ。

その中から、まずは活〆ヒラメの刺身

次はグルメウィンナー

ビールが終わったら酎ハイ。そしてレモンハイ。つまみは〆さば

それからアサリバター。一品あたりの値段が安いから、つい、いろいろと食べたくなる。

でも、そろそろ限度。最後は青りんごハイと揚出し豆腐

これはカウンター上の冷蔵ケースを見ていたら、つい写したくなった。トマトがおいしそうだったから。冷しトマトを食べるなら、またの機会にしよう。

カウンターの上には千葉県調理師会が出している「調理師のいる店」のステッカーがあるのを見つけた。

これは、その店の料理人が国家資格としての調理師免許を取得して、かつ、調理師会に入会しているということなのだが、つまり親方がそういう人だ。調理師免許を取得するには、調理の基本からしっかりと勉強して技術を取得したということでもある。むろん、それ以上のところは現場で修行を積んだ部分も大きいだろう。

実際、ここの養老乃瀧の料理はおいしい。メニューにある、今回は食べなかったものも次回には食べてみたいと思った。1ヶ月前に16年ぶりに入って、今回、また来たくなったのはこのためだ。これは、養老乃瀧のとなりの居酒屋オンドリが閉店したときにトップページのレポートに書いたが、22年前に引っ越してきて初めてオンドリに入ったときに感じたものだ。いや、オンドリだけでなく引っ越してきた最初の頃、養老乃瀧でも同じように感じたのだった。オンドリが一番強くそのように感じた店だったが、養老乃瀧が僅差で二位ぐらいだった。自分もまだ20代で若かったから、世間の平均より1ランク上を志向した店に惹かれたし、オンドリで出てくる創作料理的なもののほうが目を引くので、オンドリのほうがより気に入ったのだろう。16年ぶりに養老乃瀧に入って飲んで食べて、徐々にかつての記憶が蘇ってきた。引っ越してきてから最初の2年ぐらい(1989年から1990年にかけて)、オンドリと養老乃瀧へ半々ぐらいの割合で通ったのは、養老乃滝でもオンドリと同様にいろんなメニューを食べてみたいと思ったからだ。養老乃瀧に足が向かなくなったいきさつは前回、10月初めに来た日の日記に書いたとおり。

ここの養老乃滝の親方の料理をまたいろいろと食べたいと思うのは、やはり親方に料理人としての才能と、修行を積んできた地力があるからだと思う。養老乃滝が低価格なのはチェーンの組織パワーによるものだろうけど、一つ一つの店にお客さんが入るかどうかは、店をやる人しだいなのだろう。

オンドリのマスターは脱サラして最初は焼き鳥屋から始めた人。そして、後発組であるがために、お客さんに入ってもらうためにはとなりの養老乃滝と同じようなことをやっていてはダメなので、バブル景気と呼ばれた時代の流れに乗って1ランク上志向になった。そして、最後はリーマンショックと東日本大震災後の外食控えで行き詰ったのだろうけど、バブル崩壊からそこまでの約20年続いたのは、マスターの研究熱心と勉強熱心によるものだ。

こういう違うタイプの店が並んでいたわけで、オンドリのマスターも養老の親方もそれぞれ相手のことを口にするのを見たことはないが、となりなら意識はするだろうし、そこには自然とライバル関係が生まれていたと思う。ライバルがいるという緊張感から料理がおいしくなれば、それは入る客にとってもよいことだ。