行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2008年9月14日(日)の日記

2008年09月14日 | 日記

会社に行く日の朝よりも30分程度遅い時間に起きて、身づくろいとトイレでの大仕事のほうをやって新宿へ向かう。

新宿伊勢丹そばの靖国通りに面した映画館 新宿ピカデリー大決戦!超ウルトラ8兄弟を見るため。

今回は7月にオープンしたばかりの最新鋭館で見る。新宿のピカデリーという映画館自体は同じ場所にかつてもあったらしく、建物を新しくしたのが今の新宿ピカデリーということらしい。

8時50分頃に着いたがまだ空いていない。すでにだいぶん、人が並んでいる。8時55分頃、ようやく開いた。チケット売り場はたちまち長蛇の列だが、自分のほうは昨日、ネット予約しておいたのでチケット受取機のほうへ行く。

このチケット受取機デザインはなかなかよい。この種の機械にはどうしても特撮ものやSFものに出てきた機械類のイメージを期待してしまう。だから、形やカラーリングが玩具的に思えるものだと、今ひとつ好きになれない。この劇場のはOK。

だけど、タッチパネルの反応がどうも鈍くて、チケットが出るまで3回ぐらいやり直した。

朝飯は劇場のフードコーナーで、上映時間までに済ませるつもりだった。

モーニングセット(600円)を買って食べる。コーヒーチーズのハムサンド

これで600円とは高いと思うが、こうした場所はたいていこんなものだ。

さて、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」はウルトラマン大感謝祭的映画。そして、ウルトラシリーズにレギュラー、準レギュラーで出ていた俳優だけでなく、出たことがある俳優も含めて、かなりの人が登場する。そういうのが分かると楽しくて、つい笑みがこぼれる。だけど、見ていても気がつかなかった俳優もいて、エンディングクレジットを見ていて、「あっ!この人も出ていたんだ。」と思ったりもした。

昭和41年に「ウルトラマン」の初回放映を3人の少年が見る場面では、テレビ画面で「タケダ、タケダ、タケダー」もやってくれたのは嬉しかった。だけど、これDVD化されたり、テレビ放映されたりするときもカットされずにちゃんとやってくれるだろうか。テレビでやるとなると、スポンサーによってはカットすることになるかもしれない。

それから、戦いが終わったあとのラストは、果たして(物語世界での)現実なのか夢なのかが分からない。でも、そういうことは気にせずにファンサービスだと思ったほうがいいかもしれない。

郊外にシネコンが多い今の時代だからかもしれないが、新宿で朝9時半からの上映だと、子供よりも大人の観客のほうが多かった。そういう年代向けに痒いところに手が届くような作り方をしているのだが。とは言っても、8人のウルトラマンが終結して光線一斉発射をやる場面はやっぱり燃えた。自分の男の子の部分もまだまだ健在だ。

映画が終わって昼飯の場所を探す。靖国通りと新宿通りの間の店がいろいろとあるところでぱっと目に付いた、沖縄そば やんばるという店に入る。

ソーキそばを食べる。

南行徳公園のそば、今は定食の大谷亭になっている場所に以前あった洋風居酒屋のHATA亭で、閉店する前の1年半か2年ぐらい、沖縄そばを出していた。店主の畑さんは今どうしているだろうと考えた。

電車で渋谷へ移動する。昨日は「大決戦!超ウルトラ8兄弟」だけにしようかと思っていたが、今朝になってからもう1本見ようかと思い始めた。

渋谷の西武デパートが道路を挟んで2棟あるうち、渋谷駅から見て奥になるほう(写真で右のほうのビル)のとなりにあるビルに、渋谷シネパレスがある。"COACH"の看板の上に"CINE PALACE"の看板があるが、このビルの上のほう。

見た映画はおくりびと。新宿のピカデリーでそのまま見ることもできたが、渋谷のシネパレスも一度も来たことがないシアターだから、こちらで見ることにした。3時過ぎからの上映分になるかと思ったが、着いたら12時40分からのにまだ30分程度、時間があった。ただし、こちらは整理券方式で番号順に入場する。30分前で整理番号は後ろのほうだった。この作品が外国の映画賞を受賞したらしいから、おそらくそれで混んでいたのだろう。

納棺師という仕事を通して描くのだから、死と向き合うことをテーマにした作品。だけどあまり重く、暗くならないようにユーモラスな部分をあちこちに配してけっこう笑えるようになっている。でも最後は笑いを排して心に染み入るラストとなる。

死をテーマにした作品はどうも心を鎮める効果があるようだ。そしてまた、印象に残る。いろいろな映画、テレビドラマなどでそうしたものを見てきた。外国のSFドラマであるスタートレック・シリーズでも死を描いたエピソードはいくつもあって、そうしたものは強く残る。

今回の「おくりびと」は事前に評価を見ると、印象の残り方が群を抜いているように思えた。だけど、見てみると、確かに印象には残るが、他と比べて、この作品が決して際立っているとも思えない。

海外の映画賞を受けたというのは、日本の社会で死と向き合うために過去から受け継がれてきた習慣なり文化なりが、これまで、特に外国には、あまり紹介されてこなかったからなのかも知れない。

 

シネパレスへ向かう途中の街路で、「祭」の垂れ幕や横断幕が目に付いた。映画が終わって出てくると、ハチ公広場前のスクランブル交差点のところで神輿に遭遇。ちょうど休憩中の神輿が写真のと写っていないのとあわせて二基。

帰ってきてから調べると、渋谷のあたりは金王八幡宮の氏子となるらしい。渋谷は名前が示すように谷だけど、青山のほうへ登る坂に宮益坂ともうひとつ金王坂があったことを思い出した。今が金王八幡宮の祭礼ということだ。

少しすると、道玄坂のほうから来た神輿がスクランブル交差点のほうへ向かっていった。渋谷三丁目の神輿のようだ。

休憩中だった宇田川町の神輿も渡御を再開。センター街へと入っていった。

そしてもう一基の休憩中だった百軒店の神輿も、渡御再開してセンター街へ。

渋谷の繁華街を神輿が練り歩くのは奇妙な光景に思えたけど、昔から人が住んで地域の鎮守があるのだから祭礼があるのは当然だ。十数年前、秋葉原にしょっちゅう行っていた頃、神田明神の祭礼の時期には電気街一帯に、はっぴ姿のおじさんたちがたむろして、歩道に座って缶ビールを飲んでいる光景を見た。ふだん、祭とは無縁に思える街に違和感があっても、ちゃんと祭があるのだと思えたのは、それ以来のことだ。

コーヒー飲んで一休みして家に帰る。今日は酒はやめておく。晩飯は、駅前まで行ってなか卯。この間から登場した鶏ゆずうどんを食べる。それとライスつけもの

このうどん、ライスとは合う。

月曜が休みのときの日曜夜というのは気分がいい。いつものように明日からまた仕事と思わなくてもいいから、リラックスした気分になる。その代わり、明日の夜が気分が重くなるのだが。