曇り。
お日様が恋しくなるほどの、ぐずぐず天気が続いています。ぐずつくのはまあ、お天気のことですから仕方がないにしても、それでもですね、こうも続くと、だんだん気持ちまでしけてきます。
これは、明らかに「梅雨」時の気分。
日本は、「梅雨」を含めて、四季ならぬ五季あると言われるところではありますが、こうも夏の「猛暑」から、一転、「晩秋」になってしまいますと、またこれが雨を伴っていますから、秋の「長雨」をも含めて、六季ではないかとも思われてきます。
今週末まで。きちんとお日様がお顔を出してくれるというのは…らしいですから、あと少しの辛抱…。で、終わってくれるのでしょうかしらん。
先だっての「台風」による「塩害」。海の近くで生まれた人間にとっては、「潮風」で、もろもろが、錆び付きやすくなってしまうというのは、それほど珍しいことではありませんが、それが植物にまで至るというのは、ちょっと耳新しいこと。
職場の一人が「バラ(薔薇)」が大好きで、お宅で、毎年、きれいなバラを咲かせるのが楽しみなのだそうですが、どうも、今年はだめらしい…。「塩害」です。あれだけ一生懸命に育てていたのに…。こういう声が各地で聞こえてきていた…。と、今度は「『サクラ(桜)』が咲いた」という話です。
「台風」の強風は、各地に海の塩をまき散らしたらしい。普通なら「潮風」なんて届かないような地でも「塩害の話を聞くくらいですから、それほど強烈な「風台風」だったということなのでしょう。
さて、学校です。
猛暑がいつまでも続くかに思えたのに、一転して、11月並みの寒さが続いています。そしてお決まりの風邪引きさんが続出しています。ということは、入口、出口での「靴下を穿いているか」のチェックが始まったと言うこと。
夏ならば、判るけれども、これくらい寒くなると、靴下一枚の暖かさというのは、貴重であるような気がするのですけれども、まだ「気持ち悪い」の方が勝っているようです。
「一年生なら、(風邪を)ひいたか、そりゃ、いけないね。薬を飲んで寝ておきなさい」で済ませられることでも、入試が近い二年生は、のんびりと構えているわけにはいきません。少しばかり辛くとも、アルバイトも休めないし、学校も休めないという人は、ついつい無理をしがちで、気がつくとフラフラになっている。
それでも、時間が来れば、願書を書かねばならない。
彼等を見ていて、思うのですが、「これは書類だから丁寧に書かねばならない」とか、「歪んだりさせてはいけない」とか、そういうことに気をつけて書くという習慣があまりないようなのです。
「字を書いて練習する」という習慣が、たいしてないからと、一言で済ませることもできるのですが、とはいえ、まず、読みにくい。「ひらがな」「カタカナ」に1か月かかるというネパールの先生の話を聞く度に、あの字を1か月も書いていたのかと、絶望的な気分になる。ちゃんとファックスで送ってもらって、訂正して返していたのですがねえ、学生にとっては何にもならなかったようです。
中には、解読不能に近い形の文字を書く人さえいる。日本に来るまでの日本語の勉強期間に、半年とか一年とか、そういう「ひらがな」「カタカナ」で、ずっとやってきたので、帰られないのでしょう。来日後は、宿題を出させる度に訂正して返し、また注意もしているのですが、…これが、改まらない。少なくとも、自分の名前だけは正しく書くようにと言っておいても、翌年の専門学校入試の時までは改められない。
下手とかうまいとかの問題ではないのです。日本で仕事をして生きていくつもりなら、きちんと書けるようにならねばならない。まず読める字を書く練習をしなければならないと言っても理解できないのでしょう。
「ひらがな」、「カタカナ」、「漢字」は言うには及ばず、「アルファベット」や「数字」にしてからそう。「アルファベット」のブロック体なんて、だれでも読める字は書けそうなものなのだけれども、字を書く練習なんてしたことがないんだろうなあ。もちろん、話せればいいと言うだけのことであれば、字を知っていようがいまいが、きれいに書けようが書けまいが、関係のないことなのでしょうけれども。
日々是好日