日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

朝は涼しかったけれども、また暑くなってきました。

2017-06-01 13:08:21 | 日本語学校
曇り。

昨夜来の雨が既に止んで、空気はしっとりとしています。天気予報を見て、「東京 午前中、雨」というときは、出勤時には既に小雨になっているか、止んでいる場合が多いのです、ここは。海寄りの地だからでしょうか、千葉県でも、東の端っこ、東京寄りですものね。かなり違います。千葉の予報欄を見ても、違うし…。

しかしながら、6月を雨で迎えるというのも面白い。すぐに梅雨が始まります…の予定なのですが。

最近は、季節も人を裏切ることが少なくなく、いちいち、「例年」は…などと言わなくてはなりません。毎年このようなことが続くと、もう異常が異常ではなくなり、以前と同じような状態であることこそが、異常と言うことになってしまうかもしれません、特に季節の変わり目には。

ロシアでも暴風雨に襲われているようですし、その規模は日本の比ではないようですし。

さて、学校です。

よく在日の方で、日本語を習いたいとやって来る人がいるのですが、その中に、子どもがいて通えないから「日本語学校で勉強しているという証明書を出して欲しい」という方がいます。

日本語学校で勉強したいというのが主である場合は、何の問題もないのですが、中には、証明書を出されると途端に来なくなる人もいます。こういう人が何組か続きますと、どの学校でも困ってしまいます。勉強したいというのは口実で、本当は子どもを預けたいだけなのではないかと、勘ぐらざるを得なくなります。

当然のことながら、保育園が足りないという、日本の行政の問題はあります。が、現時点で実際に困っているのは、外国人だけではないのです。日本人とて同じこと。日本人のお母さんたちが保育園に入れることが出来ないと嘆いているときに、「日本語学校で勉強している」という錦の御旗の下、(実際に勉強しないのに)この人たちが簡単に入れてもらえるというのは、国民感情からしても、ちょっと割り切れなさを感じてしまいます。

もちろん、言葉ができないとゴミの分別や買い物など日常生活にも支障をきたしますから、(日本人にとっても困ること)勉強してもらうに越したことはありません。その方がお互いのためになります。ただ、子どもを預けることができたら、すぐに(学校へ来ずに)パートを始めるというのは、少しいただけない。ここはそういう、カモフラージュのための学校ではありません。

そんなことをされると、市の方でも困るでしょうし、学校でも何だか騙されたような、そして市の方を騙したような、嫌な気分になってしまいます。

それで、今は証明書がいるという方には、3ヶ月分の学費を先に払ってもらうことにしています。だいたい日本語なんて1ヶ月でどうにかなるようなものではありません。『みんなの日本語Ⅰ』が、だいたい三ヶ月かかりますから、最低これだけは学んでいって欲しいのです。だって、勉強するつもりで来たわけですから。

お金のことを言うと、「学校で勉強する」という証明書が欲しいだけの人は諦めるようで、二度と来なくなります。今のところ、このやり方しかないというのが悲しいところなのですが、それでも勉強したいとやって来ている人がいます。

この学校は進学したいという留学生が主ですから、長くて二年、短くても一年三ヶ月ほどを考えてカリキュラムを立てています。彼らはその間、ずっと 勉強し続けるわけで、私たちも長期的に考えながら計画を立てていかねばならないのです。本当に学校で勉強したいという人が来るのなら、大歓迎ですが(そういう人たちは、18、9の若い学生達にとっても刺激になります)、他の目的で来られてしまうと、却って学生達にとって困ったことになってしまいます

そういう人たちでも、ある程度勉強できるようなところがあるといいですね。のんびりと、適当に楽しく。

今、この学校では、それでも勉強したいとやってきているお母さんが一人います。

日々是好日


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