ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

城山城(1)

2014年12月04日 17時27分22秒 | 田舎暮らし
先日意を決して同じ町にある城山(きのやま)に登った。
日頃山登りなんかしない人間。
登るだけならまだしも、登ったらまた降りてこないといけない。
何とも無駄なことではないか。
それなら最初から登らなければいい・・・と、きわめて論理的に考える人間なのだ。
論理的?・・・それって単なるぐうたら!
という意見もないではないけど・・・

なんてことはおいといて前から登ってみたかった訳は、
この山の上に昔、城山城という中世の城、室町時代の大名赤松氏の居城があった。
そしてここが日本歴史を揺るがす大事件の舞台になったのだ。
それで一度は行ってみたかった。

赤松というのは初代の円心以外ろくな人間はいない。
円心は楠正成と同じく太平記の世界で活躍した。
でも足利尊氏側についたので歴史的評判はもう一つよくない。
でもたまたまだったかもしれないけど、正成や新田義貞と違い時代を見る目が合ったというべきだろう。
もっと歴史的には評価されていいと思う。
ともあれその功績によって今の兵庫西部と岡山東部を領有する大大名となった。

ところがその子孫、赤松満祐は京の自邸に将軍・足利義教を招きそこで義教を殺してしまったのだ。
その後ここ城山城にこもり一族69名と共に自害して城は落城した。
嘉吉の乱といわれる事件だ。
この事件の後幕府の威信は大いに揺らぎ応仁の乱の引き金となりそれが戦国時代へと繋がっていく。

さて城山のこと、ここは標高450メートルくらいの山。
山というか丘くらいの規模だけどここら辺では一番高い。
それに下から見ると結構険しそう。
そこで水分補給だけでなくカロリー補給も欠かせない。
そう水筒にお茶、他に缶ビール2本。
カロリー補給のほうがこれだけでいいか不安だったけど、まあ何とかなるかと登り始めたのだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする