ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

マルチ能力

2014年07月01日 07時53分31秒 | 雑感
しばらく竹細工ばかりしてたので
久しぶりに工房で陶芸をした。
ワイン用のぐい呑みを5個。

竹をやると陶芸をやらなくなり、陶芸をやると竹をやらなくなる。
このぐうたら百姓は一度に2つのことが出来ない単純な人間なのだ。
まあ多分に男はそういうところがある。

そこでいつも感心するのは、女の人。
テレビドラマを見ながら役者の噂話に盛り上がる。
それでいてちゃんとドラマの筋がわかっている。
はた迷惑だけど、そのマルチ能力には感心する。

この才能はなんなのだろうな・・・
料理で訓練されたのかもしれない。
ご飯を炊きながら・・・味噌汁を作りながら・・・おかずを何種類も同時に作る、
このような訓練からマルチ人間が出来上がったのかな?と。
でも、それなら男の料理人はテレビドラマを見ながら役者の話をするだろうか?
どうもそうとは思えない。
それにマルチ能力がある、と言うことは別の見方をすると集中力がない、ともいえるだろう。

むか~し、ある駅の近くの中華料理店に入ったことがある。
時間は12時ちょっとすぎ、空いてるかなぁ・・・と思いながら入ると、
薄暗い店内に、だぁ~れもいない、店の人が一人だけテレビを見ている。
思わず引いた。
こっそり出ようと思ったけど、店の人がこっちを見たような・・・気がした。
それで出るのも悪いと思い、そのまま中に入ったのだった。
するとその店の人、料理人はテレビを見たまま、水を出した。
そうか・・・やっぱり気づいていたんだ。
それで、ラーメンを頼んだ。
この料理人、相変わらずテレビを見たままでたま~に手が動く。
なんか大きな事件でもあったのだろうか?
テレビを見ると、なんてこともない昼のバラエティー番組だった。

そしてずいぶん待ったあと・・・15分くらい待っただろうか・・・
やっとラーメンが出てきた。
麺はすっかり伸びきって、ぬるっとしていた。
スープもぬるくなっていた。
今まで食べた中で最高に不味いラーメンだった。
でもそのテレビへの集中力にはとっても感心した。
男はかくも集中力があるのだ。
でも・・・できればテレビではなく料理に集中して欲しいなと思った。
その店にいた30分くらいの間に来た客はあと一人だけだった。

このように料理人といえども男はどうもマルチ人間にはなれないようだ。
としたら女性のマルチ人間の才能は料理とは関係なくもって生まれた才能なのかもしれない。

女性がこのマルチ人間の才能をもっとも発揮するのは口げんかのときだ。
男は絶対に口喧嘩で女性に勝つことは出来ない。
喧嘩の内容とは何の関連もない苦情が次から次へとここぞとばかり出てくるからだ。
それを頭で整理するだけでくたくたになってしまい、すぐに負残兵になってしまう。

というわけで女性のマルチ人間の才能にはとっても敬意を表しているけど、内心ちょっと迷惑だぁ~と思っている。


コメント
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