イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「秘蔵宝鑰」読了

2011年09月24日 | Weblog
空海/〔著〕 加藤純隆/訳 加藤精一/訳 「秘蔵宝鑰」読了

ひぞうほうやくと読む。
空海が57歳のときに著した書物だ。三教指帰の思想をさらに高め、真言密教の崇高さを説いている。
大日如来の教えが宇宙の中心に居る頂点の思想と定義され、他の仏教宗派や中国の古代思想もその思想にたどり着く道筋の途中のものであると定義されている。
もう、宇宙の中心だと言っちゃてるから、ほかの人たちが、「おれが一番」と言ってもすでに遅しという感じだ。
鳥山明ならスーパーサイヤ人だのベジータだの、物語は続けたいのでその次は人造人間だと次々にもっと上を出してくるが、平安時代の人々はきっと謙虚な人たちばかりだったのだろう。

序文では世の中の人々が少し深く考えて自分がいかに生きるかを考えるべきだと述べて、その思索を10の段階(住心)で解説している。

第一の住心は我欲だけで生きること。第二、三の住心は道徳を身につける儒教、道教の心。第四から先は仏教の心だが第五までは自分の心を鍛えるための小乗仏教。第六から第九までは人々を救わんとする大乗の教え。第十は究極の悟りである真言密教の悟りである。

自分の今までの行き方を省みると、せいぜい1.2の住心のくらいまでしかいっていないよなぁと自分の心の弱さに情けなくなる。この本を読み終わったとき、帰りの電車の中であった。人身事故が起こってJRは不通。やっぱり意味もなく怒りがこみ上げてくる。
第五住心の体得法に“禅定”という言葉が出てくる。これは、特に仏教の修行をしなくても自然と身に付けることができる仏の心だそうだが、父親の位牌を見てみると、最後の位号というところの部分にこの言葉が書かれていた。まあ、当然といえば当然だが、仏教の修行などしたこともないはずなので、現世からの二階級特進のようなもので仏門の最低ランクのお名前を頂戴したというところらしい。
ちなみに戒名(位号)のランクは上から順番に居士、大姉、禅定門、禅定尼、清信士、清信女、信士、信女、である。

僕はUFOは存在しても幽霊は存在しないと考えているので自分の死んだ後はどうなってもいいのだと思っている。白洲次郎は葬式不用、戒名不用と遺言状を残したそうだし、開高健の墓には戒名は書かれていないそうだ。ぼくもそれでいい。
願わくば、脳梗塞か心筋梗塞で船の上から海の中に転げ落ちてそのまま魚のエサにでもなることができれば本望なのだが・・・。
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水軒沖釣行

2011年09月24日 | Weblog
場所:水軒沖
条件:中潮 3:12満潮
釣果:タチウオ16匹 マルアジ10匹

今日もとりあえずタチウオへ、台風も去って波も穏やかなのでもうひとつ何か釣りものがほしいなと悩みながら夜になってしまった。午前中にちょっとした土木DIYをしなければならないのですぐに帰ってこられるものということで、スズキをルアーで狙うかまだまだ釣れているというマルアジにするか・・・。寝る前まで2種類の竿にリールをセットして悩んでいた。JRは人身事故で帰宅が遅くなっていたのでとりあえずそのまま寝てしまった。起きてからえいや!で決めよう。

午前3時半に起床。4時過ぎには家を出なければならないので新聞を読みながら30分で今日はマルアジだということでチョクリの仕掛けを持って家を出た。

紀ノ川はまだ水が出ているかもしれないと思い、双子島方面へ針路を取った。最後の防波堤を抜けて紀ノ川の沖を見ると、あれれ、みんなあっちでやっているじゃないか・・・。向こうでも釣れるんだ・・・。あっちのほうがよかったとも思いつつも時間がないので予定通りの針路を維持した。
アタリは散発的だが40分ほどで15匹。とりあえずカタチはついた。
そのまままっすぐ沖へ35メートルラインまで移動。
マルアジは近所のおじさんの言うとおりすぐにアタリがあった。
サバが混じるとうれしいが、そうはいかないみたいだ。
30分ほどで10匹釣り上げて土木DIYのために午前7時半に終了。



まあ、こんなもんだろう。
次回は加太を目指そう。


コメント (6)
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