柳田理科雄 「空想科学読本 8」読了
久々に空想科学シリーズの古本を見つけた。
3,4,5くらいはかなりマンネリ感が出ていたが再び盛り返してきた感がある。
1996年に最初の空想科学読本の内容は誰もが知っている昭和のヒーローが中心だったのでターゲットは僕たち昭和30年代の中ごろから40年代の中ごろの世代のような気がしたが、今ではメインのターゲットは高校生になっているようだ。“6”からは高校の図書館に無料で配信するFAXを使って高校生から質問を集めてその答えを編集して出版するという形になったということだ。
普通、雑誌を含めてシリーズで出版される本というのは、読者が歳をとってくるのでターゲットもそれにつれてあがっていき、しだいに読者が減って休刊という道をたどるのだが、著者は理科系の頭脳だけではなく相当マーケティング戦略に長けているようだ。既存の商品を別のターゲット(世代)に販路を広げるということは相当難しい経営戦略のはずだ。それを書籍のタブーを破って読者を若返らせ、おまけにFAXを使って顧客のニーズの把握までやってしまうとは一石二鳥だ。また、当初の顧客へは法律や料理と空想科学を結びつけた書籍で深堀している。これは見習うべきマーケティング手法だ。
昭和のヒーローというと、新しい仮面ライダーが始まった。
子供がビデオを取っていたので見てみたが、もう、本来の姿はどこへ行ったのか。昭和の仮面ライダーは自分が普通の人間ではないことに悩みながらかつ正体を隠して戦っていたものだが、今度のライダーは「おれに変身させろ!!。」とは・・・
親の世代へのサービスか、仮面ライダー1号の画像も少し取り入れていたが、これも悲しい。
昭和ライダーの時代、当時は当然、家にはビデオデッキなどというものなかった。あっても自動車を1台買うくらいの値段がしたのではないだろうか。レンタルビデオなどというものははるか未来の話だ。テレビはリアルタイムで見るものだった。
V3を見ていた頃はライダー1号や2号が出てくるというのは1クールごとの境目くらいで、特別な日だった。テレビマガジンで「1号、2号ライダー登場!!」などと言う記事を見たら、もうそれだけが頭の中を駆け巡り、絶対見逃してはいけないと心に誓ったものだ。
(僕の家は貧乏だったのでこんな雑誌は誕生日くらいしか買ってもらえなかったのでいつも友達の家で読んでいた。誕生日は冒険王にするかテレビマガジンを買うかいつも悩んでいたものだ。)
帰ってきたウルトラマン(今は何故かウルトラマンジャックと改名したそうだが。)のためにウルトラブレスレットを持ってきてくれたセブンには涙したものだ。
安直に神聖な画像を出さないでほしいものだ。
「昭和のヒーローか、何もかも皆懐かしい」・・・・
久々に空想科学シリーズの古本を見つけた。
3,4,5くらいはかなりマンネリ感が出ていたが再び盛り返してきた感がある。
1996年に最初の空想科学読本の内容は誰もが知っている昭和のヒーローが中心だったのでターゲットは僕たち昭和30年代の中ごろから40年代の中ごろの世代のような気がしたが、今ではメインのターゲットは高校生になっているようだ。“6”からは高校の図書館に無料で配信するFAXを使って高校生から質問を集めてその答えを編集して出版するという形になったということだ。
普通、雑誌を含めてシリーズで出版される本というのは、読者が歳をとってくるのでターゲットもそれにつれてあがっていき、しだいに読者が減って休刊という道をたどるのだが、著者は理科系の頭脳だけではなく相当マーケティング戦略に長けているようだ。既存の商品を別のターゲット(世代)に販路を広げるということは相当難しい経営戦略のはずだ。それを書籍のタブーを破って読者を若返らせ、おまけにFAXを使って顧客のニーズの把握までやってしまうとは一石二鳥だ。また、当初の顧客へは法律や料理と空想科学を結びつけた書籍で深堀している。これは見習うべきマーケティング手法だ。
昭和のヒーローというと、新しい仮面ライダーが始まった。
子供がビデオを取っていたので見てみたが、もう、本来の姿はどこへ行ったのか。昭和の仮面ライダーは自分が普通の人間ではないことに悩みながらかつ正体を隠して戦っていたものだが、今度のライダーは「おれに変身させろ!!。」とは・・・
親の世代へのサービスか、仮面ライダー1号の画像も少し取り入れていたが、これも悲しい。
昭和ライダーの時代、当時は当然、家にはビデオデッキなどというものなかった。あっても自動車を1台買うくらいの値段がしたのではないだろうか。レンタルビデオなどというものははるか未来の話だ。テレビはリアルタイムで見るものだった。
V3を見ていた頃はライダー1号や2号が出てくるというのは1クールごとの境目くらいで、特別な日だった。テレビマガジンで「1号、2号ライダー登場!!」などと言う記事を見たら、もうそれだけが頭の中を駆け巡り、絶対見逃してはいけないと心に誓ったものだ。
(僕の家は貧乏だったのでこんな雑誌は誕生日くらいしか買ってもらえなかったのでいつも友達の家で読んでいた。誕生日は冒険王にするかテレビマガジンを買うかいつも悩んでいたものだ。)
帰ってきたウルトラマン(今は何故かウルトラマンジャックと改名したそうだが。)のためにウルトラブレスレットを持ってきてくれたセブンには涙したものだ。
安直に神聖な画像を出さないでほしいものだ。
「昭和のヒーローか、何もかも皆懐かしい」・・・・