イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

コゴミ採り

2023年04月08日 | Weblog
今年もコゴミ採りの基準日である4月9日が近づいてきた。例年に比べるとかなり暖かいので先週行っておけばよかったとやきもきしながらこの日を待っていた。
本当は昨日、ズル休みをして行こうと思っていたのだが1日中雨が降っていたので軽油の免税申請だけで終わってしまった。




朝は午前4時に家を出た。ちょっと早すぎたか、あらぎ島に到着した時にはまだまだ薄暗かった。



途中、二川ダムのダム湖に映る満月もなかなかきれいだ。



夜が明け始める速度は早く、ポイントに到着した頃にはすっかり明るくなっていた。

さて、今年のコゴミはどうだろうと奥に入ってゆくと、やっぱり遅かった。ほとんどの株は大きく葉を広げてしまっていた。先週に行っておけばよかったという感じだ。



ただ、すべてがダメだというわけではない。小さな芽も残っているのでより分けながら摘んでゆく。今年は栄養不足なのか、それとも昨日の雨で一気に背が伸びたか、全体的になんだかひょろっとしている。

第2ポイントに移動。こっちもすでに遅くなっている。こちらでも小さな芽を選びながら摘んでゆく。まあ、なんとか食べる分は確保することができた。
少しやせ気味だが昨日の雨が霧になってたっぷり水分を吸っているのでまことに瑞々しい。

桜との関連でいえば、ダムサイトのソメイヨシノが散り始めるときというのがコゴミのベストだと判断しているのだが、今年は完全に散ってしまっている。この部分を見てもやっぱり今年は季節が進むのが早い。



こうなってくるとコシアブラポイントが気になってしまう。あそこはコゴミから1週間以内が採りごろだと考えているのですでにいい時期に入っているのか、もしくはこっちも遅すぎかもしれないと思うと焦ってくる。本来なら森に暮らすひまじんさんのお供として行かねばならないところだがこっそり抜けがけしまった。今年はまだひまじんさんの帰還が完了していないのだ。
その前にこちらもこっそりと秘密のワラビポイントに向かった。
しかし、山の気候はまだまだ冬を引きずっているようで、山頂の気温は到着した時刻で摂氏6度。地熱も上がっていないようでほとんど芽が出ていない。ひと通り巡ってひと握り分。おひたしでひと皿分くらいだった。



この周辺にはタラノメもある。タラノメはベストで、しかも誰にも盗られていないのでて大きな芽を採ることができた。

 

最後にコシアブラのポイントへ。
ここもまだまだだ。季節の進み具合は山で例年通りに収束するかのようだ。この分だと来週が採りごろという感じなのでそうなると例年通りだ。



コゴミの感じだとヤマウドもかと思ったがコシアブラの具合を見ると探すまでもないだろうと生石山を後にした。


僕の山菜採りはこれで最後ではない。荷物を下ろしてガソリンスタンドに向かう。床マットやシートに掃除機をかけてやっと終了なのだ。



車を奥さんと共有するようになってから気を遣ってしかたがない。基本的に僕のやることのすべては汚れたことであると思っているのに加えて、どこの病院なのか知らないが、3ヶ月の間に救急外来で死んだのがマダニに噛まれた人だけだったというような本当かウソかわからないような話を聞いてきて余計に僕は汚れているということになってしまっている。
大体、こんな個人情報か機密に近い話、誰から聞いてくるのだ・・。
そんなことを言っていたら生石山の別荘に住んでいる人たちは近いうちに絶滅してしまうと思うのだからおそらくは奥さんの妄想なのだろう。
こんなことなら自分の車を手放すのではなかった・・。と言ってもあとの祭りだ。

おまけに、夕食の席での会話は、コゴミはかつお節みたいなゴミがいくらでも出てくるという愚痴だ。まるで採ってきたことが罪だと言っているがごとくなのである。
そんなことを聞きながら山菜を食べても全然美味しくはない。

身体の表面に葉緑体を移植できれば風呂桶に片手を突っ込んで何もせず光合成しながら一日を過ごすのではないかというのは彼女の家系らしく、義理の父親も体を患っているとはいえ日常生活をひとりで過ごせているにも関わらず5年間ほど庭の木を一切剪定しなかったので茫茫たることになってしまい、見かねて剪定してやると僕の家の庭の半分もない面積で出てきた剪定クズが叔父さんの軽トラックいっぱいになってしまったほどなのである。
健康的で文化的で無機質な生活というのが理想なのだろう。
結婚した直後にも、ビデオか何かの簡単な配線をし直してあげると、「こんなこと、自分でできるの?」と感動されたことがあった。こういうことは電気屋の仕事だと思っていたそうだ。ちなみに電気屋もそんなことでおカネを請求していたそうだ。
そんな人間たちに僕の遊びについてとやかく言われたくないのであるが、情勢は確実に常に僕のほうが不利なのである。
だから僕は、体が動かなくなるまで肩身の狭い思いをしながら山と海に向かうのである・・。

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