イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「徒然草―付現代語訳」読了

2016年09月15日 | 2016読書
吉田兼好 今泉忠義訳注 「徒然草―付現代語訳」読了

徒然草なんて、高校の授業以来だが、この歳になって読んでみるとなかなか趣きがある。なんでこんなことを書いているの?と思うような段もあるが、人の生き方、それも人生の第3コーナーを回ってあとはどんなゴールでもそこに向かうしかないという状況になってしまった僕のような人間にはひとつの指針を示してくれるようだ。

偉そうにするな。知ったかぶりをするな。物に執着するな。要するに韜晦して生きよという意味なのだろうがそれがそううまくはいかない。
吉田兼好という人はかなり身分が高く幅広い知識を身につけていたようだ。そういう意味では本当にこの本を読むには古文はもとより和歌の知識、当時の文化も知っておかなければならないようだ。原文を飛ばして現代語訳だけを読んでいるようでは・・・。
そして韜晦するためには兼好のように知識はもちろん、財産もなければならない。要は向後の憂いがないことだ。衣食足りて礼節を知る・・・。

知識も財産もない僕みたいな人間にはそんな生き方はやっぱり無理なのだ。

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